「移動販売(キッチンカー)をしたいけども開業資金を集めたいな。」
「開業資金を集めるためにクラウドファンディングが良いとも聞くけどどうやったら良いの?」
「クラウドファンディングで失敗しない方法ってあるの?」
移動販売をするにはどうしても開業資金が必要になります。開業資金が手元にある方は良いでしょうが、ない方は貯まるまで待つしかないのでしょうか。 実は、クラウドファンディングで移動販売の開業資金を募り、開業することが可能です。今回は、キッチンカーの開業にはクラウドファンディングが使える!失敗しない方法や成功のコツを解説していきます。
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クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、不特定多数の人から資金を集める仕組みのことを指します。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。途上国支援や商品開発、自伝本の制作など幅広いプロジェクトが実施されています。 READYFOR クラウドファンディングとは
キッチンカーで移動販売をしたいあなたが、実現したいことや夢を発信することで共感した人や応援したい人からうまくいくと資金を募ることができます。
クラウドファンディングはどこでできる?
キッチンカーの開業のみならず、様々な業界で開業資金を調達できるクラウドファンディング。 有名なクラウドファンディングサービスには、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)、Makuake(マクアケ)、READYFOR(レディーフォー)などがあります。それぞれ大手であり、有名なサイトにはなりますが、主な違いは手数料とサポートの違いになります。
- CAMPFIREの手数料:集まった支援総額の17%(手数料12% + 決済手数料5%)に消費税を加えた額
- Makuakeの手数料:集まった支援総額の20%(決済手数料5%、消費税含む)
- READYFORの手数料:集まった支援総額の12%が最低手数料(運営手数料7%+決済手数料5%)+税
手数料だけで言うとREADYFORの手数料が12%と安いですが、サポートはなく経験者向けになっています。17%の手数料になればサポートを受けることができますがCAMPFIREと同じになるため知名度を鑑みるとCAMPFIREもしくは上場企業のMakuakeを使う方が多いのではないでしょうか。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングには3つの種類があります。
- 購入型
- 寄付型
- 金融型
キッチンカーでクラウドファンディングを募る場合は、購入型が活用できます。それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。
クラウドファンディングの購入型
クラウドファンディングの購入型では実行する側と購入する側では以下のことが実現できます。
内容 | |
実行する側 | 「リターン」を販売することができます。 具体的には、キッチンカーで販売する商品が定価500円ですが、リターンとして3,000円で7個買えるようなものです。 |
購入する側 | 金銭を支援した見返りとして、様々なリターンが得られます。様々なリターンの中から任意で選択して支援することが可能です。 |
キッチンカー含む飲食関連であれば、リターン商品を提供することが一般的でしょう。商品の試食にも繋がりますし、いくつかまとめて提供できることから、知人や家族を連れて食べていただけることにも繋がります。 また、リターンとして純粋な応援(メッセージカードなど)を設定することも可能です。
クラウドファンディングの寄付型
クラウドファンディングの寄付型では実行する側と購入する側では以下のことが実現できます。
内容 | |
実行する側 | 公益的な活動を行っている団体が利用できます。集めた支援を「寄付金」として受け取れます。寄付型になるため、リターンは対価性のないものに限り設定できます。 |
購入する側 | 支援を通じて寄付を行うことができます。寄付となるため、支援先が寄付金控除の対象となる団体かつ対価性のないリターンの場合、寄付による税制優遇を受けることもできます。 |
キッチンカーは営利を目的とするため、現実的には選択のできない方法にはなります。
クラウドファンディングの金融型
クラウドファンディングの金融型では実行する側と購入する側では以下のことが実現できます。
内容 | |
実行する側 | 株式発行やファンドのしくみを利用した投融資資金を募ることができます。具体的には、未上場企業や不動産ファンドが資金を募ります。 |
購入する側 | 支援を通じて配当金やファンドの運用益の分配を受けられる可能性があります。 |
キッチンカーの開業は金融とは無関係のため、現実的には選択のできない方法にはなります。
クラウドファンディングの方式
クラウドファンディングを実施したものの、資金が集まるのかどうか、それによって資金を受け取ることができるのかどうかなど不安な点もありますよね。クラウドファンディングの方式は下記の2つがあります。
- All or Nothing
- All In
資金を確実に受け取りたいのであればAll In方式、クラウドファンディングで集まらなかった場合に実施したくないのであればAll or Nothing方式を利用すると良いでしょう。
All or Nothing
クラウドファンディング募集時に、目標金額を設定します。支援された総額が目標金額を超えた場合に、プロジェクト成立となり資金を受け取ることができます。目標金額を超える=開業資金が集まっている状況になります。 また、不成立の場合、資金を受け取ることはできず、支援者に全額返金されます。 現実的に集まるだろう金額であり、かつ開業するために十分な資金目標を設定することで目標を超えることができるのではないでしょうか。
All In
All Inの場合、目標の設定を行いますが達成有無に関わらず、プロジェクトが成立となります。そのため、目標金額に達しなかった場合でも、資金を受け取ることができます。 資金が足りていなくとも、実行する側はプロジェクトの実施を確約する必要があるため、もし大幅な目標未達であった場合には足りない分を別の方法で賄わないといけなくなるため注意が必要です。
キッチンカー開業にクラウドファンディングがおすすめな理由
キッチンカーの開業にクラウドファンディングがおすすめできる理由はこちらです。
- 誰でも挑戦できる
- 融資と異なり返済が不要である
- リターンを通じてテストマーケティングができる
具体的に見ていきましょう。
誰でも挑戦できる
クラウドファンディングの実施は誰でも可能です。そのため、キッチンカーで移動販売を開業したいと思っているあなたに実績はありませんが、キッチンカーで実現したい夢や想いをもとに支援者に共感、応援してもらえれば資金が集まるということです。
融資と異なり返済が不要である
開業資金をクラウドファンディング以外で賄う代表的な方法に融資があります。開業資金であれば、日本政策金融公庫から借り入れすることが一つの方法になりますが、事業のため当然に事業計画書の提出など求められますし、融資なのでお金の返済が必要になります。 一方でクラウドファンディングであれば支援者にはリターンを通じて還元する形になります。もちろん、集めた資金をもとに何もしないことは問題ですが、キッチンカーの開業によってお渡しできるリターンがあれば返済といったものは不要となります。
リターンを通じてテストマーケティングができる
リターンを通じてテストマーケティングが可能です。販売したい商品が本当に消費者にとって有益なものなのか、資金の集まり具合で確認することができます。 すぐに集まるものであれば、少なからず需要も応援もしてもらえる商品であることでしょう。また、プレオープンのタイミングで商品の試食をしてもらう機会を提供することで、オープン前に商品の改良に活かすこともできますし、当日のオペレーションのテストも可能です。味の種類を展開していた場合は、その中で人気の程度を見ることもできます。
キッチンカーのクラウドファンディング活用事例
キッチンカーの開業資金にクラウドファンディングがおすすめですが、具体的に成功している事例をご紹介します。
新型コロナウイルスの影響で大学の授業料・一人暮らしのためにしていた飲食店のバイトも満足にできていません。飲食店にお客さんが集まることも悪とされています。この最悪の危機を乗り越え、皆様に外食の素晴らしさをキッチンカーを用いて移動という手段でお届けしたいです!どうか皆様のお力をお貸しください! 女子大学生6人で立ち上げ!コロナで苦しむ飲食業界を盛り上げたい!
目標金額300,000円に対して474,055円で158%と大幅に目標を達成しています。(All In方式を選択)また、実行している方も大学生6人と、クラウドファンディングは誰でも挑戦できるという点において学生でも実現できたということは、これから挑戦したいあなたにとっても勇気の出る事例ではないでしょうか。 クラウドファンディングはキャンプファイヤーを活用しておりますが、内容を知ってもらうために自身のSNSアカウント(TikTok、YouTube、Twitter)をフル活用して支援を募っていたようです。
クラウドファンディングの気を付けるべきポイント
クラウドファンディングの実施方法には、All or Nothing方式とAll In方式があることを記載しました。気を付けるべきポイントは以下の通りです。
- どちらの方法で実施するのか
- 足りない場合にどうするのか
具体的に見ていきます。
どちらの方法で実施するのか
All or Nothing方式とAll In方式、目標金額の達成有無によって支援を受け取ることができる、できないが変わります。 開業資金をクラウドファンディングで全額募る予定であり、かつ足りない場合には開業しないのであればAll or Nothing方式で実施することが良いでしょう。
足りない場合にどうするのか
All or Nothing方式の場合は、目標まで足りない場合は資金がもらえません。その場合は全額別の方法で資金集めをしないといけなくなります。一方で、All In方式の場合は、目標まで足りなくても資金を受け取ることができます。 そのため、足りなくても実行できる余力があるのであれば、All In方式で少なくなったとしても資金を募る方法が良いでしょう。
クラウドファンディングを成功させるためのコツ
クラウドファンディングを実施するなら、成功させたいですよね。成功させるためのコツはこちらです。
- 実現できそうな目標に設定する
- 魅力的なリターンを設定する
- 想いを詳細に記載する
- SNSを活用する
- 周囲の人を巻き込む
具体的に見ていきます。
実現できそうな目標に設定する
クラウドファンディングの方式にも関連する重要な部分になります。目標を記載する際に本当にその金額が必要なのかどうか、まずは開業資金を集めることであれば開業にかかる費用を見積し、最低限必要な資金で設定することが良いでしょう。
魅力的なリターンを設定する
クラウドファンディングで支援をしてもらうにはリターンの設定が重要です。キッチンカーの開業であれば応援で寄付を募る方法もありますが、魅力としては相当なファン以外難しいでしょう。 例えば、女子大学生6人のキッチンカーを事例にするならば、5,000円でホットサンド4つで1,000円お得であるものやTikTokでの影響力があるためコラボをリターンとして扱っていました。
想いを詳細に記載する
支援者から大切な資金を支援してもらうためには、なぜその事業を開業したいのか、開業を通じてどのような貢献をしていきたいのか想いを詳細に記載することも重要です。 どうせ支援するのであれば、想いが強い人に支援して応援したくなるものです。
SNSを活用する
クラウドファンディングを募集したときには、クラウドファンディングのページ内で表示をされることになります。もちろん、新規に公開したときにはページの上部に表示されるでしょうが、募集自体はSNSを活用してページへの流入数を底上げすることが大切でしょう。 例えば、女子大学生6人のキッチンカーを事例にするならば、TikTok、Twitter、YouTubeを活用してクラウドファンディングについても告知していました。
周囲の人を巻き込む
最後に、せっかくクラウドファンディングでキッチンカーの開業資金を募るのであれば、身近にいる周囲の人も巻き込みましょう。知り合いが挑戦することに対しては快く支援してくれる人もいるはずです。 支援してくれた知人や家族がそのまた知人や家族に紹介してくれることもあり得ます。
まとめ
今回は、キッチンカーの開業にはクラウドファンディングが使える!失敗しない方法や成功のコツを解説していきました。 キッチンカーの開業資金を集めたい人にとってはクラウドファンディングを活用しない手はありません。
うまく活用して、キッチンカーの開業から運営まで軌道に乗せていきましょう。
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