【大公開】飲食経営者が1年目に学ぶこととは?やらずに後悔したことを紹介します

念願の1店舗目を開業したばかりの時期は、日々の営業に追われ、目の前のことで頭がいっぱいになりがちです。しかし実は、この「1年目」にどのような姿勢で経営と向き合うかが、その後の数年、数十年の成長スピードを決定づけます。
1年目を振り返ると「もっとこうしておけば、さらに楽に、早く成長できたはずだ」と痛感することがあります。当時は十分な勉強ができていなかったからこそ、今、1年目のオーナーに伝えたい「後悔しないための学び」があります。
本記事では、飲食経営者が1年目に必ず押さえておきたい3つの柱「現場」「財務」「広告」について、実体験にもとづいたリアルな視点で解説します。
この記事でわかること
- 1年目の社長が「現場」に立ち続けるべき理由と、その本当の価値
- 「借金=悪」の思い込みを捨て、1年目から銀行と付き合うべき理由
- 1店舗目こそ広告に投資し、「集客→売上→再投資」のループを作る手順
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社長が「現場」に立ち、1円でも多くの現金を会社に残す

1つ目は、最も泥臭く、しかし最も確実な戦略です。それは、社長自らが現場に入り、人件費を浮かせて現金を貯めることです。
「社長は現場に出ないもの」という勘違いを捨てる
世の中には、創業間もない時期から「社長は経営に専念すべきだから現場には出ない」とカッコつける人もいますが、それは大きな間違いです。少なくとも3店舗目くらいまでは、社長が現場の最前線に立ち、スタッフ教育と管理を徹底しながら、自らの労働力で現金を残すのが正解です。
なぜなら、創業当初の会社にとって「現金(キャッシュ)」こそが最大の武器であり、命綱だからです。目先の売上から少しでも多くの現金をプールするためには、社長がバリバリ動くことが一番の近道になります。
現場に入ることで見える「真の管理」
私も1年目は現場に入っていましたが、当時は他の仕事も並行していたため、アルバイトにシフトを任せて現場が疎かになっていた部分もありました。今振り返れば、あの時期にもっと現場に張り付いて一気にお金を貯めておけば、その後の投資スピードはもっと速まっていただろうと後悔しています。
社長が現場に立つ価値は、単なる人件費削減だけではありません。現場の細かなロスや改善点に社長自身が気づき、それを仕組み化することで、将来自分が現場を抜けた後も「お金が残る体質」を作ることができるのです。
1店舗目そのものの作り方については、脱サラ開業で失敗しない!1店舗目の「立地×業態×広告」選定ロードマップでも詳しく解説しています。
「財務」を学び、銀行から戦略的にお金を借りる

2つ目は、多くの個人店主が苦手意識を持つ「銀行融資」と「財務」の話です。
「借金=悪いこと」という思い込みが成長を止める
独立して間もない頃は、誰しも「借金」に対してマイナスのイメージを持ちがちです。「お金を借りるのは、お店が売れていない証拠ではないか」「借金をするのは怖い」といった罪悪感や抵抗感があるかもしれません。私自身も最初の数ヶ月はそうでした。
しかし、経営の本質を理解すれば、考え方は180度変わります。会社は、赤字だから倒産するのではなく、現金がなくなるから倒産するのです。この原理を1年目に叩き込んでおく必要があります。
自己資金の少なさが独立後にどう効いてくるかは、自己資金300万円で脱サラしたい!?飲食経営で独立は地獄の入り口ですでも解説しています。
借りられる時に借りる「攻めの財務」
私は1年目が終わる頃、ようやく重い腰を上げて運転資金を借りに行きました。すると、意外にもすんなりと300万円を融資してもらえたのです。この時、「なんでもっと早く借りに行かなかったのか」と後悔しました。
- リスクヘッジとしての借り入れ:手元に現金が厚ければ、不測の事態が起きても倒産を免れます。
- スピード感の確保:利益が貯まるのを待ってから次の一手を打つのでは遅すぎます。借りたお金で投資し、そこから生まれる利益で返済していく「投資と回収」のサイクルを回すことで、成長スピードは何倍にも跳ね上がります。
1年目から銀行との付き合いを始め、実績を作る。この「財務」の勉強こそが、多店舗展開を目指す経営者にとって必須のスキルとなります。
「知られない=存在しない」と同じ。広告戦略に投資する

3つ目は、1年目に最も投資を渋りがちな「広告」についてです。
1店舗目が「いい場所」にあることは、ほぼない
大前提として、実績のない創業1年目の社長が、黙っていても客が来るような「超一等立地」に店を出せることはまずありません。ほとんどの店は、視認性が悪い場所や、わざわざ目指して来てもらわなければならない場所にあります。
そんな状況で「良いものを作っていればいつか伝わる」と職人気質にこだわっていては、知られる前に資金が尽きてしまいます。知られていないのは、存在していないのと同じなのです。
借りたお金を「保険」にし、生み出した利益を「広告」へ
私は1年目、資金的な余裕がなく広告費を十分にかけられませんでした。しかし、今なら断言できます。たとえ銀行から借りてでも、広告費を捻出して集客のループを作るべきです。
もちろん、借りたお金をそのまま広告に溶かすわけではありません。順番は次のとおりです。
- 社長が現場に出て、汗をかいて利益(現金)を生む。
- 銀行からの融資を「万が一の保険」として手元に残し、心の余裕を持つ。
- 現場で生み出した利益を、積極的に広告(SNSやWeb戦略)に投資する。
この「集客→売上アップ→再投資」のサイクルを1年目から確立できている飲食店は、決して多くありません。だからこそ、ここを理解して実践するだけで、競合をごぼう抜きにできるのです。
なお、この判断をすべて感覚でやろうとすると必ず行き詰まります。数字で自店を把握する重要性は、急ぐあまり処刑台に登る人の特徴5選!数字を見れない飲食店は潰れますで詳しく触れています。
まとめ:泥臭い現場と、戦略的な学びを同時に走らせる
飲食経営の1年目は、まさに「勝負の年」です。やるべきことを3つに整理すると、次のようになります。
1年目にやるべき3つのこと
- 現場での実務(泥臭さ):社長が現場に立ち、会社に現金を残す。
- 財務の知識(戦略):借金を恐れず、銀行融資を活用してスピードを上げる。
- 広告の実行(認知):「良いもの=売れる」という幻想を捨て、知ってもらう努力を怠らない。
この3つを1年目から徹底できていれば、事業スピードは1.5倍以上は速まっていただろうと感じています。
これから挑戦する皆さん、あるいは今1年目で苦戦している皆さんに伝えたいのは、「飛び道具はない。だからこそ、泥臭くやりながらも、賢く学べ」ということです。良い店を作るのは当たり前。その上で、財務と広告を味方につけ、負けない経営の土台を築いてください。
「絶対に負けない飲食経営の学校」では、今回お伝えした現場・財務・広告の考え方を、無料のオンライン動画講座でも公開しています。1年目の打ち手に迷っている方は、あわせてご覧ください。



