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仕込み場所がいらない移動販売の方法3選を解説!キッチンカー開業をしたい人は必見

仕込み場所がいらない移動販売の方法

キッチンカーでは基本的に簡単な調理加工のみが許可されているため、本格的な料理を提供するためには仕込み場所が必要です。

ところが仕込み場所の用意には費用や労力がかかるので「できればいらない販売方法を取りたい」と考えていませんか?

そこでこの記事では、仕込み場所がいらない移動販売の方法を解説していきます!キッチンカーに最低限必要な設備も紹介するので、移動販売の開業が気になる方はぜひ記事を最後まで読んでみてください。

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移動販売に「仕込み場所」が求められる理由

移動販売に「仕込み場所」が求められる理由

キッチンカーの営業において、車内での調理は基本的に簡単な加熱や盛り付けのみが許可されていますそのため原則として、メニューの下準備は保健所から営業許可を取得した「仕込み場所」で行わければなりません。

仕込み場所は、食品衛生上のリスク回避のために重要な要素です。たとえば肉や魚を切る作業では食中毒を発生させる菌が付着する可能性があり、小麦粉と水を混ぜ合わせる作業では異物混入の可能性があります。
そのために仕込みは「衛生管理の徹底した施設で行うように」と保健所が義務付けています。

ただし仕込みや施設の定義は保健所によって基準が異なるので、営業予定の地域を管轄する保健所で相談すると安心です。

自宅・キッチンカーを仕込み場所にできるのか?2つの疑問を解消

自宅・キッチンカーを仕込み場所にできるのか?

こちらでは、キッチンカーの仕込み場所についてよくある2つの疑問について解説していきます。

  1. 自宅を仕込み場所にするのは原則NG
  2. キッチンカーを仕込み場所にできるかは給排水設備による

それぞれ内容を確認してみましょう。

1.自宅を仕込み場所にするのは原則NG

自宅を仕込み場所にしたいと考える人も多いですが、原則NGです。仕込み場所としての要件を満たせる物件は少ないでしょう。自宅を仕込み場所にするには、日常で使用するキッチンとは別に衛生・防火加工が施されたキッチンなどが必要です。

持ち家で十分なスペースがあればキッチンの改装も方法ですが、費用が高額になります。また賃貸の場合、改装するのはかなり難しいといえます。キッチンカーでの開業をする際は、自宅以外の仕込み場所を検討しましょう。

2.キッチンカーを仕込み場所にできるかは給排水設備による

200L程度の給排水設備があれば、キッチンカー自体を仕込み場所にできます。仕込み場所は衛生管理が徹底されていて、飲食店の厨房並みの設備が求められるためです。

以前まで、キッチンカー自体を仕込み場所にできるかは保健所の条件次第でした。しかし2021年6月の法改正により、条件が緩和されました。

ただし200L程度の給排水タンクは、大型車両でないと積むのは困難です。軽バンや軽トラでは現実的ではないでしょう。

維持費が高額になる、出店できる場所が限定されるなどのデメリットも考慮して、仕込み場所にできる大型車のキッチンカーを手配するか検討してしてください。

仕込み場所がいらない移動販売の方法3選

仕込み場所がいらない移動販売の方法

こちらでは、仕込み場所がいらない移動販売の方法を以下の3つ紹介します。

  1. 仕込みがいらない材料を利用する
  2. フランチャイズに加盟する
  3. 食品以外を販売する

順番に見ていきましょう。

1.仕込みがいらない材料を利用する

仕込みがいらない材料を利用すれば、仕込み場所は必要ありません。カットされた野菜や肉を仕入れる、冷凍食材や缶詰を利用するなどの方法です。

たとえば焼き鳥を販売したい場合は、調理済みで冷凍されたものを仕入れてキッチンカーで焼くだけなら、仕込み場所が必要なくなります。そのほかにも、タピオカドリンクは仕込み要件が少ないです。

ただし、食材の保管方法や仕込みの基準は保健所によって異なるので、必ず確認するよう注意してください。

2.フランチャイズに加盟する

フランチャイズへの加盟も、仕込み場所がいらない方法のひとつです。本部から仕込み不要の食材を送ってもらうことや、指定の営業所を仕込み場所として運営しているケースもあります。

ただしフランチャイズでは、決められたメニューしか扱えないなどの制約も存在します。
自分の開業目的に合っているなら、フランチャイズ加盟は魅力的な方法です。

3.食品以外を販売する

キッチンカーでの営業にこだわりがなければ、食品以外の販売も選択肢のひとつです。手作りの雑貨やアクセサリーの販売であれば仕込み場所はいりません。食品以外で移動販売を開業し、資金を貯めてから仕込み場所が必要なキッチンカーにする方法もあります。

もしどうしても食品を扱いたい場合は、野菜や果物を販売するだけなら可能です。ただし、カットしたりジャムに加工したりすることはできません。

移動販売の仕込み場所を確保する3つの方法

移動販売の仕込み場所を確保する方法

こちらでは、移動販売の仕込み場所を確保する方法を、3つに分けて解説していきます。

  1. 物件を借りる
  2. 飲食店のキッチンを借りる
  3. シェアキッチンを利用する

順番にチェックしていきましょう。

1.物件を借りる

家賃や敷金などの費用はかかりますが、仕込み場所用の物件を借りるのは最も一般的な方法といえます。保健所からの許可を取得するための設備が整えやすいです。

もし飲食店の居抜き物件であれば、仕込み場所としての許可は比較的スムーズに取りやすいでしょう。設備が整っているうえに、以前に保健所から飲食店としての営業を許可されているためです。

移動販売の開業を検討する際は、仕込み場所の物件を借りる費用も含めて予算を考えることが重要です。

2.飲食店のキッチンを借りる

仕込み場所を確保するために、営業時間外などに飲食店のキッチンを借りる方法もあります。すでに保健所から営業許可を取得しているため、問題なく仕込みが可能です。

ただし飲食店のキッチンを借りる場合は、営業許可の種類に注意が必要です。営業許可には「飲食店営業」「菓子製造」「喫茶店営業」の3種類があり、取り扱うメニューによって異なります。

もしケーキを移動販売したい場合、キッチンを借りる飲食店が「菓子製造」の許可を取得していなければ仕込み場所にはできません。飲食店のキッチンを借りるなら、自分が提供したいメニューに適した営業許可を取得しているか確認しましょう。

3.シェアキッチンを利用する

シェアキッチンの利用は、近年注目されている方法です。会員登録や月額費の費用はかかりますが、すでに営業許可を受けたキッチンをシェアするので必要な条件をクリアできます。

しかしシェアキッチンのサービスは増えてきていますが、都市部に集中しており、地方では数が少ない問題もあります。自分の住んでいる地域やキッチンカーで営業予定の場所の近所に、シェアキッチンのサービスがあるか情報収集をすることが大切です。

キッチンカー(移動販売)に最低限必要な11個の設備

キッチンカー(移動販売)に最低限必要な設備

こちらでは給水タンクや冷蔵庫など、キッチンカーに最低限必要な設備を11個紹介します。これからキッチンカーの購入や製造を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.手洗い・洗浄用シンク

キッチンカーには手洗い専用シンク1台と調理器具洗浄用シンク1台の設置が、多くの保健所で義務づけられています。スペースが不足している場合は、キャンプ用品の小型シンクがおすすめです。

しかし保健所の規定によっては、シンクの長さや奥行き、深さまで細かく指定されているケースもあります。素材はステンレスであれば問題ないでしょう。作り直しなどの手間がかからないよう、しっかりと確認してからの制作が重要です。

2.給水・排水タンク

キッチンカーで水道を使用するための給水タンク、汚水を貯めるための排水タンクが必要です。求められるタンクの容量は20Lや40L、キッチンカーを仕込み場所にするなら200Lなど、申請する条件によって異なります。また、提供するメニューによっても使用する水の量は違ってきます。

営業許可を取得するためだけでなく、一日の営業が問題なく可能な容量のタンクを搭載しましょう。

3.給湯設備

給湯設備は必須ではありませんが、保健所から設置を求められるケースがあります。60度以上の熱湯を出せる給湯器を取り付け、飲食店や家庭と同じようにお湯を使える状態が必要です。給湯設備があれば調理の際にお湯を沸かす手間も省けるので、設置をおすすめします。

4.冷蔵庫・冷凍庫

食材を適温で保管するために、冷蔵庫や冷凍庫は欠かせません。業務用ではなく、家庭用のもので問題ありません。調理台としても使えるコンパクトなサイズを選ぶと省スペースになるのでおすすめです。

申請する保健所によってはクーラーボックスで許可される可能性もありますが、ほとんどの場合できちんとした冷蔵庫・冷凍庫が求められます。

5.照明

照明の設置も義務付けられている場合が多いです。もし照明がなければ、日が落ちてからの時間帯で営業は難しいでしょう。調理中に怪我をしたり、商品の受け渡し時にこぼしてしまう危険性があります。

照明には何ルクス以上など数値で規定されているケースもあるので、保健所での確認を忘れないようにしてください。

6.電源設備

キッチンカーで冷蔵庫や照明を使うためには、電源設備が必要です。出店場所によっては現地で電源を確保できる場合もあります。しかし電源を借りられないケースも多いので、大容量の発電機を搭載しておくと安心でしょう。

その他にも、ポータブル電源やサブバッテリーを搭載する選択肢もあります。保健所による規定と、提供するメニューや営業時間によって、どの電源設備にするかを決めてください。

7.換気扇

キッチンカーで加熱調理をする場合、換気扇が必要です。窓を開けて換気するだけでは、保健所からの営業許可が下りません。大きさに指定がないかなどをしっかり確認しましょう。

また換気扇を設置する際は、外から虫やゴミが入らないような工夫が求められます。異物混入によるトラブルを避けるために、対策が欠かせません。

8.石鹸・消毒液

キッチンカーのシンクでは、石鹸と消毒液が設置されているかも保健所によるチェックの対象です。こちらは大きさや種類には規定がないケースがほとんどです。安全で衛生的にキッチンカーを営業し、ウイルスの感染を防止するためにも、必ず購入しておいてください。

9.ゴミ箱

ゴミ箱には保健所の規定がない場合が多いですが、蓋付きのものがおすすめです。生ゴミなどの臭いの防止になりますし、移動中にゴミ箱が転倒しても散らかりにくいでしょう。営業で出たゴミを問題なく廃棄できる大きさのものを選んでください。

10.蓋つきの備品収納ケース

蓋付きの備品収納ケースも、キッチンカーには欠かせません。さまざまな調理器具や、商品を入れる容器を積む必要があるためです。保健所によっては「収納ケースに虫は入らないか」「移動中に転倒しないか」などをチェックされるケースもあります。

キッチンカーのスペースを有効活用するためにも、吊り下げ戸棚の取り付けがおすすめです。

11.運転席とキッチン部分の仕切り

キッチンカーでは、運転席とキッチン部分は完全に仕切られていなければなりません。ワンボックスカーを改造してキッチンカーにする場合は、仕切りの取り付けが必要です。

保健所によっては「防水加工の素材を使用しているか」「車体にしっかりと固定されているか」などもチェックされる可能性があります。詳細を確認してから、条件を満たす仕切りを設置しましょう。

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