「ラーメンを移動販売するメリットはあるの?」
「移動販売に興味はあるけど、始め方がわからない」
「ラーメンの移動販売は儲かるのか不安」
などの悩みを抱えていませんか?
ラーメンの移動販売は実店舗にない強みがありますが、本当に利益がしっかり出るのかは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、ラーメンの移動販売について、以下の内容を詳しく解説します。
- ラーメンを移動販売するメリット・デメリット
- 始める具体的な手順
- 成功するコツ
出店場所を探す方法や資格も紹介しているので、ラーメンの移動販売に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
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移動販売でラーメンを売る4つのメリット
こちらでは、ラーメンを移動販売するメリットを4つ紹介します。
- 初期費用を抑えられる
- 出店場所を自由に選べる
- お客さんの回転率が高い
- 年齢や性別を問わず人気がある
順番に見ていきましょう。
1.初期費用を抑えられる
移動販売は実店舗と比べて、初期費用を抑えられるのがメリットです。物件を契約する必要がないので、敷金や礼金、保証金などがかかりません。
移動販売の開業資金は、300万円ほどが目安です。
実店舗でラーメン屋を開業する場合、物件取得費用に加えて、内装・外装の工事費用もかかります。
そのため、開業資金の目安は700~800万円と高額です。立地や規模によっては、1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
目安ではありますが、移動販売は初期費用を実店舗の半分以下に抑えられます。少ない資金で開業できるのは、移動販売の大きな利点です。
2.出店場所を自由に選べる
出店場所を自由に選べるのは、移動販売ならではの強みです。お客さんが来るのを待つのではなく、集客の見込める場所を選んで出店できます。
たとえば平日はオフィス街や学校、休日はイベントなど、柔軟な対応が可能です。曜日だけでなく、時間帯によっても出店場所を変えられます。
夜の住宅街に出店すれば、夜食を求めている人を集客できるでしょう。
売上を伸ばしやすい場所を選んで出店できるのは、移動販売のメリットです。
3.お客さんの回転率が高い
ラーメンは他のメニューと比較して、お客さんの回転率が高い点がメリットです。
調理時間が短くオペレーションもシンプルなので、厨房スペースの限られたキッチンカーでも問題ありません。
麺を茹でている間に会計を済ませられるので、移動販売でもひとりでの営業が可能です。
提供スピードが速く、お客さんの回転率が高いラーメンは、移動販売に向いているメニューです。
4.年齢や性別を問わず人気がある
年齢や性別を問わず人気がある点も、ラーメンを移動販売するメリットだと言えます。
ターゲット層が幅広いので、出店場所の選択肢が多くなるためです。
ラーメンは子どもからお年寄りにまで好まれ、高い人気を誇っています。
アンケート会社の調査によると、約8割の人がラーメンが好きという結果が出ているほどです。
こってりした豚骨ラーメンや、あっさりとした塩ラーメンなど種類も豊富なので、男女を問わず人気があります。
幅広い層から人気のあるラーメンは、出店場所を自由に選べる移動販売との相性が抜群です。
出典:ネットリサーチ ディムスドライブ「ラーメンに関するアンケート」
ラーメンを移動販売する2つのデメリット
ラーメンの移動販売には、デメリットも2つあります。
- 競合が多い
- リピート客を獲得しづらい
それぞれ確認していきましょう。
1.競合が多い
ラーメンは日本の国民食とも言える人気メニューです。そのため、競合が非常に多いです。
2017年のデータによると、全国には32,000軒のラーメン屋が存在しています。
さらに中華料理屋やファミリーレストランでも食べられるので、競合はさらに多くなります。
また、リーズナブルな値段で手軽に購入できるインスタントラーメンも、強力なライバルです。
近年では有名ラーメン店が監修した商品が販売されるなど、クオリティも高まっています。
競合が多いためお客さんの奪い合いになる点が、ラーメンを移動販売するデメリットです。
出典:日本と世界の統計データ「日本全国のラーメンやの店舗数」
2.リピート客を獲得しづらい
利益を出すためには、固定客の獲得が重要です。しかしラーメンの移動販売は、実店舗と比較して固定客を獲得しづらくなります。
毎日同じ場所・同じ時間に営業しているわけではないのが理由です。
リピート客を獲得しづらい点は、ラーメンの移動販売におけるデメリットと言えます。
ラーメンの移動販売を始めるまでの7ステップ
こちらでは、ラーメンの移動販売を始める手順を7つのステップで紹介します。
- 事業計画を立てる
- キッチンカーを入手する
- ラーメンの仕込み場所を確保する
- キッチンカーの出店場所を見つける
- 仕入先を選別する
- 食品衛生管理者の資格を取得する
- 保健所から営業許可を取得する
1つずつ確認していきましょう。
1.事業計画を立てる
まず最初に、事業計画を立てましょう。今後の準備や予算、経営方針を決めるためです。
事業計画を考える際は「どのようなラーメン屋にしたいか」をイメージすると、より具体的になります。
事業計画では、以下のような事項を決めていきます。
- 自社の強みや特徴
- 顧客ターゲット
- 販売するメニュー
- 価格設定
- 開業資金の算出
メニューによってキッチンカーの設備が変わるので、しっかりと検討してください。
2.キッチンカーを入手する
当然ですが、移動販売においてキッチンカーは重要です。
外装によってお客様からの印象、内装によって調理のしやすさが決まるので、慎重に検討してください。
キッチンカーの入手方法は、主に以下の5つがあります。
- 中古のキッチンカーを購入する:100~300万円
- 業者に製作を依頼する:250万円
- 自作する:100万円
- リース契約をする:20~30万円(月)
- レンタルを利用する:3~10万円(日)
まずはレンタルで始めて、後から決めるのも方法の1つです。
予算や納期を比較して、自分に最適な入手方法を選びましょう。
3.ラーメンの仕込み場所を確保する
キッチンカーでは、簡単な加熱や盛り付けしかできないと定められています。
そのため麺やスープ、トッピングの仕込みは、別の場所で行わなくてはなりません。
また仕込み場所がないと保健所から営業許可が出ないため、事前に確保しておきましょう。
仕込み場所を確保する方法は、主に以下の3つがあります。
- 物件を借りる
- 飲食店のキッチンを借りる
- シェアキッチンを利用する
保健所によってはキッチンカーを仕込み場所にすることが許可される場合がありますが、基本的には別の場所を借りるようにしましょう。
4.キッチンカーの出店場所を見つける
出店場所は、移動販売の売上を決める大切な要素です。ラーメンは選択肢が豊富ですが、最適な出店場所を探しましょう。
移動販売の出店場所を探す方法は、主に以下の6つです。
- インターネットで探す
- マッチングサービスを利用する
- 仲介業者を利用する
- 商工会議所・観光協会などに登録する
- 知り合いに紹介してもらう
- 自分で新規開拓する
移動販売の営業許可は出店エリアを管轄する保健所に申請するので、よく検討してから選んでください。
5.仕入先を選別する
続いて、仕入先を決めていきます。仕入先はコストに影響するので、比較して選定しましょう。
仕入れの方法は、主に以下の4つです。
- 専門業者から仕入れる
- 近所のスーパーや八百屋から仕入れる
- ネット通販で仕入れる
- その他(市場に行く、製麺所と契約するなど)
競合との差別化をするためには、食材へのこだわりが大切です。しかし原価をかけすぎると利益が出づらくなるので、バランスを考慮して決めてください。
6.食品衛生管理者の資格を取得する
食品衛生責任者の資格は、飲食店を開業するために必須です。
資格と言うと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、講習会を受講すると1日で取得できます。
講習会は各都道府県の食品衛生協会が開催しているので、ホームページなどをチェックしてください。
ただし事前予約が必要なので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。
7.保健所から営業許可を取得する
出店場所を自由に選べる移動販売ですが、保健所からの営業許可が必要です。
ただし、営業許可の条件や書類は地域によって異なるので注意してください。不備があると再度申請することになり、開業の予定が後ろ倒しになります。
スムーズに開業するためにも、事前に保健所へ相談して条件や書類を明確にすることがポイントです。
ラーメンの移動販売で成功する5つのコツ
ラーメンの移動販売を成功させるには、5つのコツがあります。
- キッチンカーは1tトラック以上のサイズを選ぶ
- 開業前にラーメン屋で修行する
- 独自の強みをアピールする
- SNSなどの販促ツールを活用する
- プロに相談する
詳しく見ていきましょう。
1.キッチンカーは1tトラック以上のサイズを選ぶ
ラーメンの移動販売に使用するキッチンカーは、1tトラック以上のサイズを選びましょう。
設備の搭載や、スムーズな導線を確保するには、ある程度の広さが必要なためです。
ラーメンのように、麺を茹でるときやスープに大量の水を使用するメニューでは、大容量の給水・排水タンクが欠かせません。
保健所によっても条件は異なりますが、200リットル以上の容量を求められるケースが一般的です。
そのため軽自動車をベースにしたキッチンカーでは、搭載が難しいでしょう。
搭載できたとしても調理スペースが圧迫され、オペレーションに支障をきたします。
スピーディーに提供できる利点をなくさないためにも、ラーメンの移動販売には1tトラック以上のサイズをおすすめします。
2.開業前にラーメン屋で修行する
「開業までに時間をかけたくない」「独学で勝負したい」などと考える人も多いでしょう。
しかし開業前にラーメン屋で修業することで、成功率が高まります。
ラーメンは「麺を茹でてスープを作るだけなので簡単」と思われがちですが、非常に奥が深い料理です。
スープは様々な食材をバランス良く配合し、じっくり仕込むことが求められます。
麺は製麺所から購入できますが、必ずしもスープとしっかりマッチするとは限りません。
そこで、すでに成功しているラーメン屋でノウハウを学ぶことで、おいしく人気の出る味を出せるようになります。
他にも、以下の点が修行するメリットです。
- ラーメン屋の仕事内容を理解できる
- ライバルを知れる
- 同業者のコネクションができる
- 開業時に集客が見込める
もちろん修行の目的は独立して開業することなので、5年や10年も修行する必要はありません。
1~2年を目安に、ラーメン屋に欠かせないスキルを身に着けましょう。
3.独自の強みをアピールする
ラーメンは競合が多いので、独自の強みをアピールしなければ集客は難しいです。麺やスープ、トッピングなど食材にこだわり、他社との差別化を図りましょう。
もし有名店で修行した経験があれば、強力なアピールポイントになります。
ラーメンの味だけでなく、キッチンカーの外装や看板も有効なアピール方法です。
通りがかりの人や初めて来るお客さんが、思わず立ち寄りたくなるようなデザインを意識してください。
独自の強みをアピールすることが、ラーメンの移動販売での成功につながります。
4.SNSなどの販促ツールを活用する
飲食店を選ぶ際、SNSで情報収集をする人は多いです。そのため、ラーメンの移動販売にもSNSの運用が欠かせません。
SNSによって認知度が高まれば集客の増加が見込め、出店依頼が入る可能性も高まります。
また、お客様が投稿してくれることで広告費の節約になるのも利点です。
ラーメンの移動販売では、SNSだけでなくスタンプカードも有効な販促ツールです。
スタンプを貯めると替え玉無料や味玉プレゼントなどの特典をつければ、リピート客の獲得につながるでしょう。
SNSなどの販促ツールを活用しての集客力アップが、ラーメンの移動販売では大切です。
5.プロに相談する
本やインターネットにも情報はありますが、結果を出しているプロに相談するのが成功の近道です。
豊富な知識や経験から、最適なアドバイスが期待できます。
ラーメンの移動販売を長年やっている人がベストですが、他のメニューで移動販売をしている人への相談も有効です。
エリア情報の共有や、出店場所を紹介してくれる可能性もあります。イベントなどで知り合った際は、積極的に連絡先を交換しましょう。
悩みや問題が発生した際は、自分ひとりで抱えずプロに相談するのが成功のコツです。