「キッチンカーって自作できるのかな?」
「キッチンカーを自作するには何から始めたらいいの?」
「自作するときに注意したいポイントはある?」
こんなお悩みを抱えていませんか?
キッチンカーの製作を専門業者に依頼すると、費用が高くつきそうですよね。コストを抑えるために、移動販売車の自作を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に自分でキッチンカーを作れるのか心配ですよね。製作に取り組むなら、具体的な手順を知っておきたいところです。
そこでこの記事では、キッチンカーを自作したい方に向けて、主な製作ステップを4つに分けて紹介します。
実際に作るときのポイントもあわせて解説します。移動販売ができないトラブルが発生する場合があるので、製作する際には注意が必要です。キッチンカーの自作を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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キッチンカーを自作する2つのメリット
キッチンカーを自作するメリットは、以下の2点です。
- 費用を抑えられる
- 自分好みにカスタマイズできる
それぞれの項目について、詳しく解説します。
1. 費用を抑えられる
キッチンカーを自作する最大のメリットは、費用を抑えられることです。
業者に依頼すると車種により250万円前後かかりますが、自作する場合は100万円で済むことも。自作するかどうかで、開業資金を約150万円も節約することができるのです。
キッチンカーの費用を抑えたいのであれば、自分で製作すると良いでしょう。
2. 自分好みにカスタマイズできる
自作することで、自分好みのキッチンカーを作成できます。例えば、内装をおしゃれにしたり、調理スペースを広めに取ったりすることが可能です。
キッチンカーを借りる場合、レンタル業者によって設計が決まっています。そのため、自分仕様の車両を手に入れるのは困難です。キッチンカーのカスタマイズは、自分で製作する場合ならではのメリットといえます。
ただし、キッチンカーを自作する場合には、保健所から営業許可が出る基準に納める必要があります。許可がおりなければ移動販売はできないため、事前の確認が必要です。
キッチンカーを自作する2つのデメリット
キッチンカーの自作には、メリットしかないように思えます。しかし、デメリットがあることも事実です。
主なデメリットは以下2つです。
- 手間と時間がかかる
- 安全性が低くなる可能性がある
これらはキッチンカーを自作する前に知っておきたいポイントです。良い面だけでなく、悪い面も確認しておきましょう。
1. 手間と時間がかかる
キッチンカーを自作すると、手間と時間がかかります。自作する場合、数ヶ月はかかると予想されます。
当然ですが、キッチンカーを製作している間は収入を得られません。時間がかかればかかるだけ、移動販売の初速が遅くなってしまいます。
2. 安全性が低くなる可能性がある
素人が自作する場合、キッチンカーの安全性が低くなるケースがあります。特に走行中は壊れやすくなっています。さまざまなシーンを想定して製作することが重要です。
キッチンカーを作る知識や経験がない方は、入念な下調べが必要です。書籍やWebサイトから、ノウハウを取り入れます。加えて、安全面に配慮したキッチンカーの製作方法も学びましょう。
キッチンカーを自作する手順を4ステップで解説
キッチンカーを自作する際には、以下の4ステップを踏んでいきましょう。
- 車両を用意する
- 外装を作成する
- 内装を作成する
- キッチンスペースを作成する
手順ごとに注意したいポイントを解説します。
1. 車両を用意する
まずはキッチンカーの元となる車両を用意しましょう。移動販売で使われる車の種類は、主に以下の4つです。
- 軽トラック
- 軽バン
- 普通車バン
- 1トントラック
それぞれの車両の特徴は、以下の表にてまとめています。
車両の種類 | 具体的な車種 | 特徴 |
軽トラック | ・サンバートラック(スバル) ・キャリイ(スズキ) ・ハイゼットトラック(ダイハツ) |
・コンパクトで出店スペースに駐車しやすい ・車検に通す際は、荷台のキッチン部分を取り外す必要がある |
軽バン | ・ミラウォークスルーバン(ダイハツ) ・NT100クリッパーバン(日産) ・ミニキャブバン(三菱) |
・中古車市場に多く出回っている ・車内が狭いため、キッチンでは1人しか作業できない |
普通車バン | ・キャラバン(日産) ・ハイエース(トヨタ) ・ボンゴバン(マツダ) |
・車内が広いため、キッチンでは2~3人で作業できる ・天井の高さが足りない車種が多く、座ったままの調理になる |
1トントラック | タウンエース(トヨタ) | ・車体が大きく、立ったまま作業ができる ・製作費用が高くなる |
車を用意する際は、新車か中古車を選ぶ方法があります。費用を抑えたい場合は、中古車を選びましょう。
例えば、普通車バンのキャラバン(日産)を新車で購入する場合は、220万~340万円必要です。一方中古車では、約183万円で手に入れられます(2021年7月時点)。同じ車種でも購入方法が変わるだけで、40万~160万円の節約が可能です。
参考:日産「価格・グレード一覧」
参考:カーセンサー「日産 NV350キャラバン(全国)の中古車」
2. 外装を作成する
車両が用意できたら、外装の作成に取りかかります。キッチンカーをラッピングしたり塗装したりするステップです。
外装にこだわることで、以下のメリットを得られます。
- オリジナリティが生まれる
- 出店スペースで目立つ
外装を作成する際には、キッチンカーのコンセプトに沿ったデザインにすると良いでしょう。
3. 内装を作成する
外装ができれば内装の作成です。
まずは作業スペースを確保するため、後部座席を取り外します。自分で行う場合は、ボルトを外すための工具を用意しましょう。
後部座席が取り外せれば、床の製作に移ります。キッチンカーの床は、コンパネ(合板の一種)とフローリングマットの組み合わせが一般的です。汚れやすいので、水拭きしやすい素材を選ぶようにしてください。床を作成するときは、エンジンルームをふさがないように注意しましょう。
壁には汚れを防止するための、キッチンパネルを貼ります。ホームセンターや通販サイトなどで購入できます。
4. キッチンスペースを作成する
内装が完成したら、キッチンカーの要となるキッチンスペースを製作しましょう。
調理しやすいように、作業台を用意します。加えて、シンクやコンロも準備します。
必要な調理器具は、なにを販売するかによって異なります。一般的な器具は、100円ショップでも購入可能です。費用を抑えたい方は、利用すると良いでしょう。
キッチンカーを自作した場合の車検
自作したキッチンカーが車検に通るか、不安な方が多いのではないでしょうか?結論からお伝えすると、基準をクリアすれば普通に通ります。
本項では、自作のキッチンカーが車検に通るための条件を解説します。車検時の手間を省く方法もお伝えするので、参考にしてみてください。
車検に通るためには基準をクリアする必要がある
車検に通るためには、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」を満たす必要があります。
基準は複数あるため、一例を紹介します。主に以下の条件があるので、参考にしてみてください。
- 窓ガラス:運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が70%以上のものであること
- 警音器:警音器の警報音発生装置の音が連続するものであり、かつ音の大きさ及び音色が一定なものであること
その他にも基準を知りたい方は、国土交通省の公式サイトをチェックすることをおすすめします。
参考:国土交通省「道路運送車両の保安基準」
8ナンバーの取得がおすすめ
キッチンカーを自作したら、8ナンバーを取得しましょう。車検時の手間を省くためです。
自動車のナンバーは分類番号があります。分類番号とは、自動車の種類や用途などを区分するためのものです。
8ナンバーは、特殊用途自動車に分類されます。取得した車は、車検を行う際に車内の設備や荷物を取り外す必要がありません。普通貨物車(1ナンバー)や小型貨物車(4ナンバー)のキッチンカーは、すべて取り外して車検を受けるよう定められています。
なお8ナンバーを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 作業台やシンク、収納棚などの設備がついている
- 構造変更の手続きを行う
車検時の手間をかけたくないなら、8ナンバーの取得がおすすめです。
キッチンカーを自作するときの注意ポイント4選
キッチンカーを自作する場合、注意したいポイントがあります。主に以下4点です。
- 保健所から営業許可をもらえるか
- 安全性が確保されているか
- 衛生面に配慮されているか
- 清潔感のある作りになっているか
これらのポイントを守らなければ、移動販売ができない場合があります。せっかく製作したキッチンカーが無駄にならないためにも、ぜひチェックしてみてください。
1. 保健所から営業許可をもらえるか
キッチンカーを自作するときは、保健所から営業許可がもらえるかどうかを確認します。許可がおりなければ、移動販売が行えないためです。
基準は全国で統一されているわけではなく、自治体によって異なります。つまり、複数の地域で販売を考えている場合は、都道府県ごとの許可申請が必要ということです。
基本的なチェック項目は以下の通り。キッチンカーを自作するときの目安にしてみてください。
- 運転席部分と調理販売スペースが完全に仕切られているか
- 給水・排水タンクの容量
- シンクの数
- 販売部分の有無
- 収納ケースの有無
より詳細な基準を知りたい場合は、各自治体の保健所に確認を取りましょう。
条件を知らないまま製作してしまうと、基準をクリアするための費用が余計にかかってしまいます。移動販売できるまで時間をロスすることにもなるので、事前に確認することをおすすめします。
2. 安全性が確保されているか
キッチンカーを製作する場合、安全に運転できるかを確認します。自分だけでなく、お客さんにも迷惑をかける危険性があるためです。
例えば、
- 外装が剥がれる心配がないか
- 作業スペースは狭すぎないか
- 床は滑らないか
などをチェックします。
安全に営業するためにも、慎重に製作しましょう。キッチンカーは運転する機会が多いため、走行時の安全面にも注意します。
3. 衛生面に配慮されているか
自作キッチンカーには、衛生面に配慮されているかを確認します。食中毒や異物混入のリスクを抑えるためです。
キッチンカーを作るときは、以下の項目に注意しましょう。
- 清掃しやすい内装にする
- 冷蔵庫を設置し食中毒に注意する
- 動線を確保し異物混入を防ぐ
食中毒が発生すれば、賠償責任が問われるケースがあります。リスクを抑えるため、衛生面には十分注意しましょう。
4. 清潔感のある作りになっているか
キッチンカーを自作する際には、清潔感のある作りを心がけましょう。雑な作りは不潔な印象を与えるためです。
例えば、キッチンカーの外装が剥がれたままだと見た目は良くありません。提供される商品に不安を抱くお客さんがいるかもしれませんよね。
自作するなら、作業を丁寧に行うことが大切です。誰の目から見ても良いイメージを抱いてもらえるようなキッチンカーを作りましょう。
キッチンカーの自作が負担ならレンタルサービスを利用しよう
「キッチンカーを自作できるか不安」という方は、レンタルサービスの利用を検討してみてください。こちらでは、キッチンカーをレンタルする3つのメリットを解説します。
- 自作するよりも費用を抑えられる
- 出店までの準備が少ない
- 営業許可が取りやすい
順番にみていきましょう。
1. 自作するよりも費用を抑えられる
キッチンカーをレンタルする最大のメリットは、自作するよりも初期費用を抑えられることです。
キッチンカーを自作する場合は、車両代に加えて150万円程度の費用が必要です。
一方、レンタルなら1日2万円から借りられます。加えて、車検代や駐車場代などの維持費用も不要です。
キッチンカーの初期費用や維持費を抑えたいなら、レンタルを選びましょう。
2. 出店までの準備が少ない
キッチンカーをレンタルすることで、出店までの準備を少なくできます。レンタル車両には、水道やガスなどの設備が元から付いているものがほとんどだからです。
自分で1からキッチンカーを用意する際には、製作や営業許可申請の取得などで、数ヶ月の期間を要する場合もあります。一方、レンタルなら手続きしてから最短2週間で出店準備を終えることが可能です。
準備への手間を省きたいと考えている方は、キッチンカー・移動販売車のレンタルがおすすめです。
3. 営業許可が取りやすい
キッチンカーのレンタルを利用するメリットは、保健所の営業許可を取りやすいという点です。
レンタルで提供されているキッチンカーは、調理をするための必要な設備がそろっています。
許可がおりる基準は各自治体によって異なるものの、自作するよりは許可がかなり取りやすいでしょう。
なお保健所の営業許可はご自身で取得する必要があるため、レンタルであっても事前に相談することをおすすめします。
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