「移動販売で雑貨屋を始めたい」
「どのような雑貨を売れば良いのだろう」
「必要な手続きが分からなくて不安」
移動販売と聞くと料理を提供するキッチンカーを思い浮かべる人が多いと思いますが、雑貨屋も注目を集めています。
しかし、「始めてみたい」と考えても、うまくいくか不安になる方がいるのではないでしょうか。
せっかく始めるのであれば、しっかりと利益の出せる雑貨屋にしたいですよね。
そこで、この記事では
- 移動販売で雑貨屋を始めるメリット
- 雑貨屋のおすすめのジャンル
- 移動販売で雑貨を売る際の注意点
について解説します。ぜひこの記事を最後までお読み頂き、移動販売の雑貨屋を始めるキッカケにしてください!
開業までの手間を減らし、効率よく移動販売の事業をスタートしたいという方は、ぜひ内容をご確認ください!
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移動販売で雑貨屋を始めるメリット5選
移動販売の雑貨屋を始めたいと思っても「本当にうまくいくのか」と、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、移動販売で雑貨屋を始めるメリットを5つ紹介します。
- 開業費用が安い
- 商品や仕入先の選択が自由
- 経営の自由度が高い
- SNSで宣伝がしやすい
- 売れる時間帯が限定されない
1つずつ解説していきます!
1. 開業費用が安い
移動販売で雑貨屋を始めるメリットとして「初期費用が少なくて開業のハードルが低い」ことがあげられます。
車両に大型の機械や冷蔵庫などを設置する必要がないので、他の移動販売に比べて設備改修が少ないです。
もちろん車両の入手や商品の仕入れ費用は掛かりますが、初期費用が安く済むのは雑貨屋のメリットです。
また移動販売の雑貨屋は、初期費用だけでなくランニングコストも抑えられます。基本的に雑貨は温度管理などの必要がないので、多額の水道光熱費がかかることがありません。
新たに商売を始める際は売上が安定するまで、できる限り出費を抑えたいものです。移動販売の雑貨屋は、開業費用が安いのでおすすめです。
2.商品や仕入先の選択が自由
一口に雑貨と言っても、非常に多くの種類があります。沢山の選択肢から、自分の気に入った商品を仕入れられることが雑貨屋の魅力です。
そして多くの企業が雑貨を取り扱っているため、仕入先も自由に選べます。複数の仕入先を同時に使っても、問題ありません。
さらに、商品や仕入先の選択肢が多いので、競合店と差別化しやすいと言えます。扱う雑貨のジャンルが近かったとしても、同じ商品を売ってしまう可能性は少ないです。
雑貨自体が好きで移動販売を始めたいと思った方なら、商品の仕入れ自体が楽しくなるでしょう。商品や仕入先の選択しが豊富であることは、移動販売の雑貨屋を始めるメリットです。
3. SNSで宣伝がしやすい
移動販売の雑貨屋は、SNSで宣伝がしやすいというメリットがあります。雑貨には、おしゃれであったり可愛らしいデザインであったりなど、商品自体がSNSで「映える」アイテムが多数あります。
特に女性は、可愛らしい雑貨を好きな方が多いです。Instagramなどに商品をアップして多くの人に見てもらうことができれば、気に入ってくれた人に来店してもらえるかもしれません。
SNSでの発信を続けて多くの商品に「いいね」がついたり拡散されたりすれば、お店自体の認知も高まります。移動販売の雑貨屋は、SNSでの発信と相性が良いことが特徴です。
4. 売れる時間帯が限定されない
移動販売の雑貨屋は、売れる時間帯が限定されないことも大きなメリットです。
例えば移動販売の飲食店などは、ランチタイムなどに売上が集中します。
1日の中で食事のタイミングはある程度決まっているので、キッチンカーなどは時間を区切って出店するケースが多いです。その点、雑貨は時間帯を選びません。
そのため、キッチンカーなどがいない時間を狙って、立地の良い場所への出店が可能です。
移動販売は出店エリアを確保することも重要なので、キッチンカーが多く出店するランチタイムなどを避けると空きスペースを見つけやすいでしょう。
また、事情により出店ができない時間がある方にも、移動販売の雑貨屋をおすすめします。都合の良い時間や「週末限定」などの出店でも、お客さんが来てくれるからです。
例えば「平日は雑貨屋の準備をして、週末に家族と一緒に出店する」といったような、柔軟な働き方ができます。売れる時間帯が限定されないことは、移動販売の雑貨屋を始める魅力の一つでしょう。
5. 経営の自由度が高い
移動販売で雑貨を売るメリットは多数ありますが、更に経営の自由度が高いことも魅力です。移動販売の雑貨屋は、様々なコンテンツと組み合わせが可能です。例えば、以下のような組み合わせがあります。
- カフェ営業に加えて、世界観の合う雑貨も売っている
- 店舗を構えつつ、雑貨の出張移動販売も行っている
- ネット販売も受け付けている
雑貨販売は始めるハードルが低いので、他業種との組み合わせがしやすいです。ただし、飲食物を提供する場合は、保健所への申請が必要なので注意してください。
また、経営の自由度が高いと言っても、何でも組み合わせればよいわけではありません。取り扱う雑貨と、相性が良いものである必要があります。
もちろん、移動販売の雑貨屋一本で勝負することは、十分に有意義な選択です。移動販売の雑貨屋は経営の自由度が高く、様々な選択肢が生まれることを念頭に置いて、方針を立てていきましょう。
移動販売の雑貨屋でおすすめのジャンル5選
一口に雑貨屋と言っても、様々な種類があります。もともと雑貨に詳しい方でないと、何があるのか分からないのではないでしょうか。
ここでは、移動販売の雑貨屋でおすすめのジャンルを5つ紹介します。
- アクセサリー
- 生活雑貨
- ファッション雑貨
- アンティーク雑貨
- 海外輸入雑貨
それでは、1つずつ解説していきます!
1. アクセサリー
移動販売の雑貨屋で、最も取り扱いが多いのがアクセサリーです。取り扱いが多いと言っても、ハンドメイドアクセサリーを売っているお店なども多いため、商品の差別化ができないということはありません。
何よりアクセサリーは、女性に大変人気があります。女性に人気が出るアクセサリーを販売すれば、男性からのプレゼントの需要も見込めます。
出店する場所は、カップルが訪れるエリア周辺を狙っていくと効果的です。アクセサリーは目立つので、可愛らしい商品を並べてお客様の目を引くようにします。
1つあたりの単価はそれ程高いものではありませんが、デート中に立ち寄る店となれば、どんどん来客が増えていきます。他のお店にはないアクセサリーを仕入れて、SNSなどでもアピールして目立っていきましょう。
2. 生活雑貨
日常生活で使われる雑貨類も、移動販売で扱うのにおすすめのジャンルです。生活必需品なので、ニーズがなくなることはないでしょう。
例えば生活雑貨には、以下のようなものがあります。
- 皿やボウルなどの食器
- 鍋やフライパンなどの調理器具
- タオル
- ラックなどの収納器具
- ゴミ箱やティッシュケースなど
ただし、生活雑貨を扱っている店は多いので、何でも売れるわけではありません。どこにでもある商品ではなく、センスある商品をセレクトして差別化できると売れやすくなります。
生活雑貨を売る場合は、立地に合わせた商品選びが非常に重要です。高級住宅街であれば、海外製のおしゃれな食器などが好まれるでしょう。また、近くにダイソーや無印良品といった、生活雑貨を扱う大手ショップがある場合は注意が必要です。
近隣店舗に対して、しっかりと差別化ができていないと売れにくいでしょう。生活雑貨はニーズは大きいものの取り扱う店舗が多いため、出店場所や商品で差別化するのがおすすめです。
3. ファッション雑貨
おしゃれなファッション雑貨も、移動販売で取り扱うのにおすすめです。ファッション雑貨には、以下のようなものがあります。
- スカーフ
- 日傘・雨傘・折りたたみ傘
- 扇子
- ハンカチやタオル
- ベルト
- ポシェット
特に、ハンカチや傘などの小物が人気があるので、ファッション雑貨を扱う場合は積極的に仕入れてみましょう。
移動販売で扱うファッション雑貨は、実用性はもちろんですがデザインが重要です。SNSで取り上げられるような、可愛らしい商品を揃えましょう。
4. アンティーク雑貨
食器やインテリアをアンティーク雑貨で揃えたいという方は多く、根強い人気があります。アンティーク雑貨もたくさんの種類がありますが、人気があるものは以下の通りです。
- ステンドグラス
- ガラスボトル
- 陶磁器
- 真鍮製品
- シルバー製品
- 鏡
- ホーロー製品
ただしアンティーク雑貨は中古品の扱いになるため「古物商許可」が必要とされるケースがあります。事前に、警察等に必要性を確認しておきましょう。
アンティーク雑貨に憧れる方は多く、商品自体も高単価で売上アップに繋がります。アンティーク雑貨に興味がある方は、ぜひ検討してみてください。
5. 海外輸入雑貨
海外製の輸入雑貨は、おしゃれで日本人に好まれるデザインが多いです。なかなか手に入らない商品もあるので、一度購入したお客様がリピーターになりやすいメリットがあります。
仕入れに関しては、海外からの輸入ルートを確保する必要があります。最近では、中国の輸入サイトが充実しているのでチェックしてみてください。
海外仕入れと聞くと語学力が重要に思えるかもしれませんが、簡単なショッピングサイトであれば翻訳機能を利用することで簡単に仕入れられます。
移動販売の雑貨屋に必要な許可
移動販売の雑貨屋を開業するにあたり「勝手に始めて良いのか」と、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、移動販売の雑貨屋に必要な許可を2つ紹介します。
- 道路使用許可
- 古物商許可
それでは解説します。
1. 道路使用許可
道路上にお店を出す場合は、管轄の警察署から道路使用許可を出してもらう必要があります。道路使用許可には1号から3号まであり、移動販売の場合は3号許可が必要です。
しかし、3号許可がおりるのはお祭りや花火大会等の場合だけのようです。そのため、実際に移動販売車が出店しているのは公道ではなく、私道や私有地がほとんど。
出店したい場所を見つけたら、住所と地番から土地の所有者に連絡して交渉しましょう。
2. 古物商許可
古物雑貨を販売するには、古物商許可が必要です。古物商の許可を得るには、管轄の警察署を経由して各都道府県の公安委員会に申請する必要があります。
また「古物」の基準にも注意が必要です。未使用であっても、一度でも取引された商品は古物扱いになります。アンティーク雑貨などを扱う場合は、古物商許可の申請が必要だと思って間違いありません。
アンティーク雑貨を販売しない場合でも、気がかりなことがあれば警察署に問い合わせることをおすすめします。
移動販売で雑貨を売る際の3つの注意点
ここでは、移動販売で雑貨を売る際の注意点を3つ紹介します。
- 商品管理が大変
- 重労働になりやすい
- 売上が安定しづらい
1つずつ解説していきます!
1.商品管理が大変
移動販売の雑貨屋を始める際に注意しておきたい点は、商品管理が大変であるということです。雑貨屋は、実に多様な商品を扱っています。そのため、以下のような気をつけるべき点があります。
- 商品の在庫管理・棚卸し
- 商品が時代遅れになっていないか
- すべての商品の説明ができるか
商品の種類が多ければ、すべての商品を管理することが困難になります。陳列の方法を変えたときも、商品の場所を把握しておくことが必要です。また、お客様から商品の説明を求められたときのために、商品知識を身に付けなければなりません。
移動販売で雑貨を売る際は、商品の管理コストがかかることを留意しておきましょう。
2.重労働になりやすい
雑貨はひとつひとつの商品は小さいですが、数が多くなりがちです。
また商品のラインナップ変更により、ラックなどを移動させることがよくあります。
さらにホコリが溜まらないよう棚を掃除したり、商品を拭いたりしなければなりません。
販促用のポップなども自分で作る場合は、かなり時間がかかるでしょう。
特に最初は労働時間が長く、雑貨屋の仕事が意外と重労働であるということは、始める前にぜひ知っておいていただきたいです。
3.売上が安定しづらい
移動販売の雑貨屋は、同じ商品を売り続けるわけではないので売上が安定しづらいです。どうしてもお客様の目を引く商品ラインナップになるため、定番商品が作りにくいからです。
また移動販売は基本的に「一期一会」なので、リピーターを作る難易度が高いです。そのため常に新規顧客を意識して、新しい商品を仕入れなくてはなりません。
移動販売の雑貨屋はランニングコストが少ないですが、それでも運営費用がかかります。特に開業したての頃は、計画を立てて慎重な経営を行うことが重要です。