「移動販売でたい焼き屋を始めたいけど、何から準備すれば良いかわからない」
「そもそもたい焼きの移動販売って儲かるの?」
「おすすめのメニューが知りたい」
などと考えていませんか?
スムーズに開業するためにも、あらかじめ手順や売れるメニューを把握しておきたいですよね。
そこでこの記事では、移動販売のたい焼き屋について、以下の内容を解説します!
- 移動販売でたい焼き屋を始める手順
- 移動販売のたい焼き屋のメリット・デメリット
- メニューのバリエーション
について解説します。移動販売のたい焼き屋への理解が深まるとともに、メニューの新しい発想が生まれる記事になっています。
ぜひこの記事を最後までお読み頂き、移動販売のたい焼き屋を始めるきっかけにしてみてください!
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移動販売でたい焼き屋を始める7ステップを解説
移動販売でたい焼き屋を始めたいと思っても、何から準備すれば良いか分からないのではないでしょうか。
ここでは、移動販売でたい焼き屋を始める手順を7つに分けて紹介します。
- メニューや方向性を決定
- 移動販売車の手配
- たい焼き機など設備の準備
- 仕込み場所の確保
- 出店場所の決定
- 営業許可の申請・資格の取得
- 食材の仕入れ
それでは、1つずつ解説していきます。
1.メニューや方向性を決定
移動販売のたい焼き屋を始める際、まず行うべきはメニューや方向性の決定です。
最初にどのような店にしたいかを決めておかなければ、その後の準備もままなりません。
主に、以下のようなことを決めていきます。
- 「王道のたい焼き」か「変わり種メニューか」
- 本格志向か薄利多売か
- ターゲットとなる年齢層
方向性が定まってくると、車両のイメージや揃えるべき設備を判断しやすくなります。
最初の方向性がブレてしまうと、その後の設備投資が無駄になる可能性があるため、お店のメニューや方向性をしっかり決めてから事業をスタートさせましょう。
2.移動販売車の手配
移動販売のたい焼き屋のコンセプトが決まったら、移動販売車(キッチンカー)の手配を行います。
移動販売車の代表的な種類は、以下の通りです。
- 軽トラック
- 1tトラック
- バン
移動販売において、最も多く使われているのが軽トラックです。軽トラックは軽自動車に分類され、運転がしやすくて出店スペースも選びません。それでいて、調理・販売スペースもしっかり確保できることが特徴です。
1tトラックは軽トラックより大きいので、大型の機材も積み込めます。一方で、出店スペースは多少の制限があります。
バンには荷室があるので、たくさんの機材が入ります。トラックと違って屋根がついているので、改造費用も抑えられるでしょう。
ただし移動販売を想定した作りではないため、天井が低く、立って調理ができないというデメリットがあります。
上記の中から、出店場所や積み込みたい機材などを考慮して、移動販売車を手配するのがおすすめです。
3.たい焼き機など設備の準備
車両が決まったら、たい焼き屋にとって最も重要な「たい焼き機」の準備を行いましょう。
たい焼き機には、一匹ずつ焼く「一丁焼き」と一度に大量に焼ける「鉄板焼き型」があります。
多くの移動販売のたい焼き屋で使われているのは、鉄板焼き型です。やはり、一度に大量に焼けるのは魅力的でしょう。
一丁焼きは1つずつ焼いていくので、手間も時間もかかります。
しかしながら、昔ながらの一丁焼きを好む人もいます。一丁焼きは「天然もの」のたい焼きと言われ、こだわりがある人から愛されている商品です。
なお一丁焼きを使う場合は、焼きごてを載せて焼くガス火床を必要とします。
またたい焼き機の他に、材料を保管する冷蔵庫や油引きなどが必要です。忘れないように、準備しておきましょう。
4.仕込み場所の確保
移動販売のたい焼き屋は、材料を型に流してただ焼けば良いというわけではありません。
小麦粉などの材料から生地を作ったり、小豆からたい焼きに欠かせないあんこを作ったりなど、仕込みを行う必要があります。
移動販売車の中で仕込みを行えれば良いですが、実際にはなかなか難しいでしょう。
また保健所によっては、衛生面の問題からキッチンカー内での仕込みを禁止しているケースも存在します。
そこで、移動販売車で焼く手前までの準備を行う仕込み場所を確保しなければなりません。
レンタルキッチンを借りたり、他店舗のキッチンを使わせてもらうなどして対応しましょう。
5.出店場所の決定
続いて出店場所を決めていくことになりますが、基本的にはたい焼き屋に向いていない出店場所はあまり存在しません。
出店候補となる場所には、以下のようなものがあります。
- 商店街
- オフィス街
- イベント会場
- 大型商業施設
- 住宅街
たい焼きが苦手な人は少ないので、どの場所でも売れます。
その中でも、商業施設などは家族連れが買ってくれるケースが多いため、多くの売上が見込めるでしょう。
なるべくライバルが少なく、売上が見込めそうな場所をリサーチして、出店を検討してみてください。
6.営業許可の申請・資格の取得
出店場所が決まったら「食品衛生責任者」の資格を取得し、保健所に営業許可を申請します。
「資格が必要」と聞くと構える方もいるかもしれませんが、6時間程度の講習で取得できます。
講習会は各都道府県の食品衛生協会が開催しているので、ホームページなどをチェックしてみましょう。
ちなみに、栄養士か調理師免許を持っていれば、食品衛生責任者の資格は必要ありません。申請は出店する地域ごとに必要なので、エリアを変える際は忘れずに申請しましょう。
保健所の営業許可を得るには、キッチンカーの設備、食材の利用方法などが衛生的と認められなくてはなりません。
しっかりと事業計画を用意し、時には保健所と相談しながら、営業許可の取得を目指しましょう。
7.食材の仕入れ
出店の許可がおりたら、最後に食材の仕入れを行いましょう。
また必要に応じて、お客様用の包装紙などを用意します。
食材は使用期限が決められているため、出店直前に手配しておいたほうが無難です。
あんこは材料から作るなら、小豆や砂糖の仕入れが必要です。一方で、たい焼き用のあんこを購入する方法もあります。
業務用のあんこを製造・販売している業者があるので、たい焼きを作るのに適した状態での仕入れが可能です。
たい焼きの皮は小麦粉から作りますが、片栗粉などを混ぜるケースもあります。専門店で仕入れれば、たい焼きに適した配合の粉が手に入るのでおすすめです。
移動販売のたい焼き屋のメリット5選
ここでは、移動販売のたい焼き屋のメリットを5つ紹介します。
- 認知度が高い
- 原価が低い
- 客層を選ばない
- 食べやすい形をしている
- オペレーションが簡単
1つずつ解説していきます。
1.認知度が高い
移動販売のたい焼き屋を始めるメリットは、なんと言ってもその高い知名度です。たい焼きを知らないという方は、ほとんどいないでしょう。
そのため、定番商品としていつでもどこでも売れます。「たい焼き屋」と書いてあれば、もう説明する必要はありません。
みんなが知っていて愛される商品であることは、移動販売のたい焼き屋を始めるメリットです。
2.原価が低い
たい焼きの主な原材料は「あんこ」と「小麦粉」であり、原価が低いことが特徴です。
原価はあんこを小豆から仕入れるか、加工された状態のものを購入するかによって多少の違いがあります。
小豆から仕入れた場合は、1個あたり40円弱で作れると考えられます。一個120円で販売すれば、利益は80円で原価率は30%程度です。
原価が安いということにより、売れ残りなどのリスクが低減できると言えます。
ただし材料の生産状況によっては値上がりすることもあるため、相場を見ながら適正な原価を想定していきましょう。
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3.客層を選ばない
たい焼きは老若男女を問わずに売れるため、出店場所を間違えるといったリスクが少ない商品です。
また幅広い世代から人気ということで、お土産としてもよく買われます。
家族や会社の同僚に買っていっても余ることがないため、一度に5個以上買ってくれるお客様もいるようです。
みんなに愛される定番商品であるたい焼きは、移動販売の様々なリスクを低減してくれる商品です。
4.食べやすい形をしている
たい焼きは、手にとって食べやすい形をしております。
手軽に食べられるため、屋外の移動販売で売れやすいと言えます。
例えばお皿やフォークなどの食器が必要な食べ物だと、ふらっと立ち寄って気軽に買うことができません。
一方でたい焼きは紙に包んで渡すため、手に持って食べられます。
もしすぐに食べなかったとしても、袋に入れれば持ち帰るのも簡単です。気軽に買えて食べやすいということは、たい焼きの魅力の1つです。
5.オペレーションが簡単
移動販売車の中でのたい焼きの調理工程は、非常にシンプルです。
型に油を塗って、生地の元を敷いて上にあんこを乗せて焼くだけです。
特に鉄板型のたい焼き機を使った場合は、一度に大量に焼けるため、調理者の負担が少なくなります。
もちろん、一丁焼きなど本格的なたい焼きを作ろうと思ったら、誰でもできるというわけではありません。火加減や調理時間を間違えると、すぐに焦げてしまいます。
それでも、比較的覚えるべき工程が少ないたい焼きは、移動販売を始める方におすすめの商品です。
移動販売のたい焼き屋のデメリット【夏場は売れにくい】
抜群の認知度を誇り、老若男女問わずに食べられるたい焼きですが、唯一の弱点は夏場に売れにくいことでしょう。
基本的に熱々の状態で提供される商品なので、真夏の気温が高い日には売れ行きが落ちてしまいます。
空調の効いた室内であれば需要があるでしょうが、移動販売は屋外なので暑さは防げません。
夏の屋外ではどうしても売りにくいので「冷やしたい焼き」や「アイスクリーム乗せ」などの夏用メニュー販売で対応するのがおすすめです。
移動販売のたい焼き屋メニューのバリエーションを一挙紹介!
たい焼きと言えば「魚の形をした皮であんこを包んだもの」というイメージではないでしょうか。
ところが現代のたい焼きは、具材やデザインなど実に多くのパターンがあります。
ここでは、移動販売のたい焼き屋メニューのバリエーションを4つの要素で紹介します。
- 餡(あん)
- 皮
- デザイン
- トッピング
それでは解説していきましょう。
1.餡(あん)
たい焼きは、餡(あん)を皮で包むというシンプルな作りです。あんこと皮の相性は抜群ですが、他の組み合わせでも全く問題ありません。
実際に、たい焼きの派生版として、中の具材には以下のようなバリエーションがあります。
- つぶあん
- こしあん
- 白あん
- カスタード
- うぐいすあん
- 芋あん
- 抹茶
- チョコレート
- 餅入り
- 野菜
- 肉類
たい焼きと言えばつぶあんをイメージする方が多いですが、白あんなども使われています。
更にはあんこである必要もなく、チョコレートから肉や野菜まで様々な食材が使われています。
2.皮
たい焼きの皮といえば、小麦粉から作られているイメージだと思います。
ところが、近年では食感を変化させるために、以下のような様々な材料が使われています。
- 小麦粉
- 片栗粉
- 米粉
- タピオカ粉
10年ほど前には「白いたい焼き」が流行ったことがありました。
もちもちした食感が特徴でしたが、実は白いたい焼きにはタピオカ粉が使われていたのです。
たい焼きの皮は、材料だけでなく調理方法によっても変化をつけています。
例えば、以下のようなものがあります。
- クロワッサン
- 揚げたい焼き
定番のたい焼きは、決して飽きがくることなく愛されている食べ物です。一方でクロワッサンたい焼きなど、新たな流行を生み出す商品も日々開発されています。
3.デザイン
たい焼きとはその名の通り、鯛の形をしている食べ物です。
しかし近年では、以下のように様々な派生商品が販売されており、新しいブームを作っています。
- マグロ型
- ムツゴロウ型
- シーラカンス型
- パンダ型
厳密には、鯛の形をしていなければたい焼きとは言えないでしょう。実際に「マグロ焼き」などのネーミングで販売されている商品があります。
こういった派生商品は、ご当地色が強いことが特徴です。マグロ型は築地で販売されており、ムツゴロウ型やシーラカンス型は水族館で売られています。
パンダ型などは、そもそも魚ではありません。こういった多少強引な派生商品が生まれることも、たい焼きがみんなから愛されている定番商品の証と言えます。
4.トッピング
たい焼きにトッピングを行ったり、たい焼き自体を他の料理にトッピングしたりして、バリエーションを出しているケースも存在します。
- ソフトクリーム乗せ
- おしるこ
- パフェ
ニューヨークで販売され話題になっているスイーツに、たい焼きの皮の部分をアイスクリームコーンに見立てた商品があります。
たい焼きの口の上に、ソフトクリームが乗っている商品です。
「皮の中にあんこを入れて焼くだけ」でなく、様々なメニュー展開ができるのも、たい焼きの大きな魅力だといえます。