「脱サラし飲食店を開業する前に知っておくべきことは?」
「飲食店の開業にはどんな準備が必要なの?」
「成功するためのコツを知りたい!」
近年、脱サラ後に飲食店を開業したいという方が増えています。しかし、そうはいっても「何から準備していけばいいか分からない…」といった方がほとんどでしょう。
そこで今回は、脱サラして飲食店を開業するため知っておくべき以下の内容について解説していきます。
- 脱サラして飲食店を開業する前に知っておくべき2つのこと
- 飲食店を開業するための3ステップ
- 飲食店で失敗する4つのパターン
- 成功するための5つのコツ
脱サラして飲食店を開業したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
脱サラして飲食店を開業する前に知っておくべき2つのこと
脱サラして飲食店の開業を検討している方は、まず以下の2つについて知っておくべきです。
- 脱サラ後に開業した飲食店の成功率
- 飲食店経営に必要な資金について
いずれも基本的なことであるため、必ず開業準備を始める前に理解しておきましょう。
1. 脱サラ後に開業した飲食店の成功率
脱サラや飲食関係の経験がない方が飲食店を開業した場合、開業3年以内につぶれる割合は90%といわれています。
つまり、ざっくばらんにいうと、飲食業未経験者のお店の成功率は約10%ということです。
もちろん確率だけで全てを語ることはできませんが、脱サラ後の飲食店開業は簡単に成功するほど甘くはないのです。
2. 飲食店経営に必要な資金について
日本政策金融公庫が発表している「創業の手引+」によると、飲食店開設費用の目安は883万円とされています。
内外装工事:386万円
機械・什器・備品など:186万円
運転資金:169万円
テナント貸借費用:155万円
営業保証金・FC加盟金:6万円
これらの金額はあくまでも目安であり、開業する場所や業態によって金額は異なってきますが、平均して約1,000万円程度の資金が必要になると考えておくべきでしょう。
脱サラして飲食店を開業するための3ステップ
脱サラして飲食店を開業するまでの3ステップは以下の通りです。
- 開業する飲食店の業種と業態を決める
- 事業計画を練る
- 出店する場所・物件を決める
脱サラする前に、必ず飲食店開業の流れを把握しておきましょう。
1. 開業する飲食店の業種と業態を決める
まず、開業する飲食店の業種や業態を決めましょう。
業種と業態の意味は以下の通りです。
- 業種・・・居酒屋、中華料理屋、ラーメン屋など扱う料理の分野
- 業態・・・立ち飲み、テイクアウト、ファミリーレストランなどの形態
業種と業態がイメージできていないと、何となく飲食店を開業してしまい、結果として経営がうまくいかずに失敗してしまうからです。
都心部で平日働いているサラリーマンをターゲットにしたラーメン店、休日にゆったりとくつろげる郊外の喫茶店、といった感じで具体的に業種や業態を考えましょう。
2. 事業計画を練る
開業する飲食店の業種や業態を決めた後は、事業計画を練っていきます。
事業計画とは、どのような事業をどうやって運営していくのかを書き示した計画書であり、事業内容を明確にするだけでなく、融資を受ける際にも必要となるものです。
決めた業種や業態をもとに、店で提供するメニューや必要な資金について、開業後の見通しなどを具体的に考えて事業計画を作成しましょう。
3. 出店する場所・物件を決める
開業する飲食店の事業計画が作成できたら、出店場所や物件探しを行っていきます。
飲食店経営で成功するためには、提供する料理の質だけではなく、立地も非常に重要です。
ターゲットが平日に働く会社員であればオフィス街、休日の家族連れを狙うのであれば交通量の多い道路沿いなど、ターゲットになるお客様が多い場所を探しましょう。
また、挙がった開業場所の候補付近にある飲食店の数や業種、繁盛しているかなどの状況も入念にリサーチをしておくとベストです。
飲食店で失敗する4つのパターン
脱サラ後に飲食店を開業したけれど、思い描いていたように経営が上手くいかず、廃業してしまうケースはざらにあります。
飲食店の経営に失敗する原因は様々ですが、考えられる主な原因は以下4つの通りです。
- 顧客分析ができない
- お客様のニーズにマッチしていない
- アルバイトを雇わないで営業する
- 宣伝に力を入れていない
以下で詳しく説明します。
1. 顧客分析ができない
経営が上手くいかない飲食店ほど、売上以外の店の数字を明確に答えられません。
成功している飲食店は、来店者数や来店動機、利用者の年齢層や人気メニューの販売数などの顧客分析を行っています。
効果的な広告を出したり、メニューの見直しなどの店を改善するヒントにつなげたりするために、顧客分析は重要なポイントです。
2. お客様のニーズにマッチしていない
料理の味は飲食店を繫盛させる上で重要ですが、「提供する料理が美味しければ全てOK」というわけではありません。
例えば、ランチタイムのサラリーマンが多く来店するラーメン屋で、1杯5,000円の高級ラーメンを販売したらどうなるでしょうか?もちろん、ほとんど売れないでしょう。
このラーメン屋の場合、サラリーマンが求めているのは味はそこそこでも1,000円以下の値段で早く提供してくれるラーメンです。
料理の味だけにとらわれず、お客様が何を求めて自分の店に来店しているのかを考えましょう。
3. アルバイトを雇わないで営業する
1人で材料の仕入れから調理、接客や経理までこなすとなると、休日どころか睡眠もろくに取れない激務となります。
年齢が若い20~30代の方ならばこのような激務でも耐えられるかもしれませんが、40代以上の方が1人で飲食店を営業していくとなると体力的にきついものです。
また、激務で体調を崩し、店を休業せざるを得なくなったり、提供するサービスの質が低下したりする可能性もあります。
アルバイトを雇うと人件費が発生しますが、店を無理なく安定的に営業していく上では、アルバイトの採用も重要になってきます。
4. 宣伝に力を入れていない
「美味しい料理を提供し続けていれば、勝手にファンが増えて繁盛するようになる」なんてほど、経営は甘いものではありません。
特に開業したばかりの飲食店は、どこにオープンしてどんな料理を提供しているのか宣伝しなければ、お客様は来てくれるはずがありません。
開業前には周辺の住宅にチラシ配りや企業への挨拶回りなどの基本的なことを行い、開業後はSNSを利用して店のメニューを紹介するなどの宣伝を行うようにしましょう。
脱サラ後に開業する飲食店で成功するための4つのコツ
脱サラ後に開業する飲食店で成功することは決して簡単ではありません。
以下4つのコツを実践し、少しでも成功する確率を高めましょう。
- 事業計画は入念に立てる
- 自己資金は最低300万円用意する
- 開業費用を抑える
- 開業前に飲食店で働いてみる
詳しく解説します。
1. 事業計画は入念に立てる
事業計画は自分が開業する店のビジョンを示すものであり、計画の内容が抽象的であったり実現性に欠けたりするものであれば事業の成功は望めません。
また、事業計画書は開業のための融資を受けるために必須の資料です。計画内容が不十分だと、融資が受けられないこともあります。
事業計画は飲食店を開業するうえで土台となる重要なものであるため、時間をかけても焦らずじっくり検討しましょう。
2. 自己資金は最低300万円用意する
日本政策金融公庫が発表している「創業計画Q&A」によると、創業資金総額1,151万円に占める自己資金は305万円となっています。
金融機関等からの借入金:704万円(61%)
自己資金:305万円(27%)
親族:73万円(6%)
その他:69万円(6%)
開業する店舗の規模によりますが、1,000万円で開業するならば自己資金は最低300万円以上用意しておくべきです。
開業資金を全て金融機関から調達することはできませんし、借りる際は個人情報をもとに慎重な審査が行われるため、自己資金は余裕を持って用意しておきましょう。
3. 開業費用を抑える
開業費用を抑えるポイントとして考えられるのは、以下の2つ。
- 居抜き物件を借りる:内装費用を削減
- キッチンカーを利用する:家賃がなく人件費を削減
飲食店開業には多額の資金が必要となるため、できるだけ費用を抑えて店を構えることも成功するためのポイントとなります。
4. 開業前に飲食店で働いてみる
脱サラ後にいきなり開業するのではなく、アルバイトでもよいので飲食店で働いてみることをおすすめします。
全くのゼロから飲食店をスタートすると、料理の提供や接客などが思い通りにいかないなど、壁にぶつかることが多いからです。
そのため、短期間でもいいので、飲食店で調理や接客などを一通り経験しておくのがベストといえます。