「飲食店のメニュー表を作るときのポイントは何?」
「なるべく費用をかけずにおしゃれなメニュー表を作りたい」
「メニュー表を作る時のオススメのテンプレートが知りたい」
本記事では、上記の疑問や要望などにお応えします。
飲食店を開業する方の中には、どのようなメニュー表を作成すれば効果的なのかがわからない方もいるでしょう。
メニュー表の作り方によってお店の売上が左右されるケースもあり、手を抜けないポイントの1つだと言えます。
そこでここから、メニュー表作りのポイントやオススメテンプレートなどを具体的に解説します。
最後まで読めば、メニュー表の作り方が理解できるようになるでしょう。
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飲食店のメニュー表の重要性
飲食店で売上を上げるために効果的なツールの1つがメニュー表です。
お客さんがお店に来て初めに目にするのがメニュー表で、お店の看板メニューやオススメの商品を案内する役割があるためです。
しっかりと作り込まれたメニュー表の場合、下記の効果が期待できます。
- お客さんからの追加注文
- お店に対する興味関心
- 次回の来店動機
メニュー表とは、単に料理や料金を羅列するだけのものではなく、売上を左右するものだと言えます。
メニュー表を作成するときのポイントとして、わかりやすさや読みやすさがあげられます。
パッと見て「食べてみたい」とお客さんに思わせられるように、写真や料理名、レイアウトなどを工夫しましょう。
飲食店のメニュー表を作成するときのポイント8つ
飲食店で効果的なメニュー表を作るために、ポイントとなる点は下記の8点です。
- お店のコンセプトに合わせる
- レイアウトに気を配る
- 料理の説明やコメントを記載する
- 読みやすくする
- 食べたいと思わせる名前をつける
- 1ページ内に情報量を盛り込みすぎない
- 美味しそうな写真を使う
- 外国の方にもわかりやすいように工夫する
ここから、ポイントを具体的に解説します。
①お店のコンセプトに合わせる
飲食店のメニュー表作りのポイント1つ目は、お店のコンセプトに合うものにする点です。
本記事を読んでいるということは、すでにどのようなお客さんに対して、いくらで何を提供するのかを明確にしている方が多いと想像します。
とくし丸の失敗リスクを下げるには、コンセプトの理解が重要!稼げる根拠やコツを徹底解説コンセプトに合わせることで、メニュー表に必要な以下の項目を効果的なものにしやすくなります。
- 文字の大きさや種類
- テーマカラー
- 料理名
- コメントの内容
- レイアウト
- メニュー表の大きさなど
サラリーマンをターゲットとする居酒屋であれば、大きめの筆文字を使ったり料理の写真を大きく載せたりして、インパクトを出すのも1つの方法です。
カクテルがメインのバーの場合、上品で洗練された印象を与えるために、繊細なフォントを使ったりシンプルデザインにすると効果的でしょう。
②レイアウトに気を配る
飲食店のメニュー表作りのポイントの2つ目は、レイアウトに気を配る点です。
メニュー表は縦型と横型の2種類に分けられ、どちらを選ぶかによって気を配る点が異なります。
縦型のメニュー表を見る場合、基本的に右上から右下、左上へと目線が動きます。
一方横型の場合は、左上から右上、左下へと目線の移動が行われるのが特徴です。
メニュー表の書き方によって、下記のように売り出したい商品や、オススメの商品を書く位置が変わります。
- 縦型の場合:右上
- 横型の場合;左上
レイアウトを工夫することで、戦略的に商品を売っていくことが可能になるでしょう。
③料理の説明やコメントを記載する
飲食店のメニュー表作りのポイント3つ目は、料理の説明やこだわっているポイントなどを記載する点です。
お客さんの興味や関心を高め「食べてみたい」気持ちを高めやすくなるためです。
例えばラーメン屋の場合、説明の書き方は具体的に下記の通りです。
- スープ:国内産の上質な煮干しを20種類以上使用し、アクを取りながら12時間以上丁寧に煮込んでいます。煮干し特有のまろやかな香り、口に含むとスッキリとしながらも濃厚で奥深い味を楽しめます。
- 麺:こだわりの自家製の手打ち麺を使用しています。北海道産の小麦粉と館山の天然水を使い、その日の気温や湿度に合わせて配合を細かく調整しました。スルスルっと喉越しがよく食べられ、スープの味を引き立てています。
料理の説明やコメントを書くときは、調理法や材料でこだわっている点や、食べたときの印象などを細かく書くのがポイントになります。
お客さんに対して、食べたときの感情を具体的にイメージさせられれば、注文してもらえる可能性をあげられるでしょう。
④読みやすくする
飲食店のメニュー表作りのポイント4つ目は、お客さんが読みやすいように配慮する点です。
例えば、メニューの文字が小さすぎたり、読みにくい漢字のみで記載されていたりする場合、注文する機会を失う可能性があるためです。
コンセプトによっても変わりますが、基本的にどのような人が読んでもすぐにわかるような大きさやフォントを選びましょう。
魚の名前や焼酎、中華料理など、漢字で書かれているメニューには、振り仮名をふるのが基本です。
⑤食べたいと思わせる名前をつける
飲食店のメニュー作りのポイント5つ目は、食べたいと思ってもらえるような名前をつける点です。
下記のように、料理の名前に数字を入れたり、具体性をもたせたりするだけでも印象を変えられます。
- お店自慢のカレーライス→36時間コトコト煮込んで作ったカレーライス
- 特製プリン→名古屋コーチンの卵と十勝産の牛乳を使ったふわとろプリン
有名店や通販サイトの商品名などをよく見ると、表現方法を工夫していることがわかります。
「サクサク」「ゴロゴロ」「ザクザク」など、擬音語を使うのも1つの方法です。
普段の生活の中で「いいな」と思うものがあれば、名前として取り入れられないか考えてみましょう。
名前を工夫すれば、競合店と差別化するポイントにもなります。
ただ、すべてのメニュー名を凝ると今度は見づらくなるため、主力の商品何点かに絞ることも気を付けましょう。
⑥1ページ内に情報量を盛り込みすぎない
飲食店のメニュー作りのポイント6つ目は、1ページ内の情報を細かくしすぎないようにする点です。
メニュー表を作る場合、あれもこれもと情報を入れたくなるかも知れませんが、1ページに記載する量はあえて制限するほうが効果的です。
例えば、メインや前菜、デザート、飲み物などジャンルに応じてページを分けると、情報が整理されて、お客さんが選びやすくなります。
1995年にコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授によって、スーパーで以下のどちらのコーナーが多く売れるのか調査されています。
- 6種類のジャム
- 24種類のジャム
結果、6種類のジャムのほうが10倍多く売れると判明し、メニュー表作りにも活かせる手法です。
業態にもよりますが、1ページに載せる商品数は3から5品にするのが1つの方法です。
⑦美味しそうな写真を使う
飲食店のメニュー作りのポイント7つ目は、美味しそうに撮られた料理の写真を使う点です。
料理名だけが書かれている場合に比べて、どのような料理なのかよりアピールしやすくなるためです。
プロに頼むのが最も効果的ですが、もし自分で写真を撮る場合、以下の点がポイントとなります。
- 料理を撮影する場所やトーンを統一する:メニューに統一感を持たせるため
- 縦と横の写真を撮る:宣伝広告のために、Webサイトなどに載せる可能性があるため
- 逆光で写真を摂る:直接太陽の光を当てると反射するケースが多く、被写体の斜め45度から光が入るようにする
「百聞は一見に如かず」と言われるように、美味しそうに撮られた写真を通してお客さんにアピールできます。
ポイントを押さえることで、より魅力的な写真を撮れるでしょう。
⑧外国の方にもわかりやすいように工夫する
飲食店のメニュー作りのポイント8つ目は、外国の方が見てもわかるように工夫する点です。
2021年はコロナの影響で外国人観光客が25万人まで減少しましたが、2022年には383万人まで回復しているためです。
今後はさらに増えることが予想され、外国人旅行客にどのように対応するかもポイントになると言えるでしょう。
各国語に応じたメニュー表を作れるのが理想的ですが、難しい場合は料理に番号を振ったりピクトグラムでアレルギー表記したりするのが効果的です。
ピクトグラムとは、文字の代わりに図形や記号などで意味を表しているもので、駅や商業施設などでも使われています。
無料の画像素材サイトなどで、ピクトグラムが入手できます。
飲食店メニュー作成のオススメ無料テンプレート3選
メニュー表を作成するときに便利なのが、無料でも使える下記のテンプレートです。
- Canva
- Menu Express
- パワポン
ここから、オススメの無料テンプレートについて、具体的に解説します。
①Canva
特徴
無料で使えるテンプレートとしてオススメなのが、Canvaです。
無料のデザインツールとして有名で、メニュー表のテンプレートだけでも8,000種類を誇ります。
Canvaの特徴は、具体的に下記の通りです。
- クラウド上に保存でき、サイトをダウンロードする必要がない
- POP・チラシなどの作成も簡単にできる
- 無料でも十分な機能が揃っている
気に入ったテンプレートを探して、文言や写真を入れ替えれば高品質なメニュー表を完成させられます。
使い方
Canvaの使い方は、具体的に下記の通りです。
- Canvaを開く:PCかスマホからサイトにアクセスし、会員登録します
- テンプレートを選ぶ:検索ツールを使い、好みのテンプレートを探します
- 写真や背景を変更する:コンセプトに合わせてデザインを変更します。写真がない場合、7,500万点以上あるストックから選ぶことも可能
- 完成
利用するには会員登録が必要ですが、無料でも十分に活用できるでしょう。
②Menu Express
特徴
メニュー作成でオススメのテンプレートサイトは、Menu Expressです。
Menu Expressとはスマホのアプリで、スマホだけでメニュー作りを完成させられます。
Menu Expressの具体的な特徴は、下記の通りです。
- 600種類以上のテンプレートがある
- 最短3分でメニュー作りができる
- 直感的で操作しやすい
毎月新作が登場しており、頻繁に新作メニューを出したい方に向いています。
使い方
Menu Expressの使い方は、具体的に下記の通りです。
- アプリをダウンロードする
- 会員登録する:メールアドレス、パスワードなど入力します
- テンプレートを選ぶ:業態とメニューから選べます
- 写真や文字を入れる
業態とメニューにわけられており、初心者の方でも希望するテンプレートを見つけやすく、作りやすい点が特徴です。
③パワポン
現場用品の通信販売をしているアスクルの運営するテンプレートサイトがパワポンです。
パワポンの特徴は、具体的に下記の通りです。
- パワーポイントで編集できる
- キーワードで検索できる
- 類似のテンプレートが表示される機能がある
- すべての機能が無料で使える
無料でダウンロードできるテンプレート数は1,500点以上あります。
使い方
パワポンの使い方は、具体的に下記の通りです。
- お気に入りのテンプレートを探す
- 「パプリ」に会員登録し、ダウンロードする
- テキストや画像の編集をする
- 文字のミスがないかガイドでチェックする
- 印刷用にデータ変換する
パワーポイントを使い慣れている方にとって、特に使いやすいサイトだと言えるでしょう。
飲食店を開業するときのメニュー表作りはテンプレートを活用しましょう
ここまで飲食店のメニュー表作成のポイントやオススメのテンプレートなどを具体的に解説してきました。
本記事のまとめは、具体的に下記の通りです。
- お店の看板メニューやオススメの商品を案内する役割がある
- コンセプトに合わせる点や読みやすさやレイアウト等に気を配ることがポイント
- オススメテンプレートは、CanvaやMenu Express、パワポン
本記事を参考に、飲食店のメニュー作成について理解していただければ幸いです。