「花屋を運営するうえで最適な車の条件が知りたい」
「花屋の移動販売をやってみたいが、どう準備すればいいのかがわからない」
「成功するポイントがしりたい」
などと考えていませんか?
花屋の経営において、仕入れや配達に使う車は欠かせません。毎日使うものなので、車種選びの失敗は避けたいですよね。
花屋の移動販売を始めたいと考えている方にとっても、車選びは非常に重要です。
そこでこの記事では、花屋に最適な車を選ぶポイントや、移動販売の準備方法などについて解説します!
「花屋を開業したい」「移動販売を始めてみたい」と考えている方は、ぜひ記事をご覧ください。
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花屋に最適な車を選ぶポイント3つ
こちらでは、花屋に最適な車を選ぶポイントを3つ紹介します。
- 荷物室までの高さが低い
- 室内高が高く大きな植物も積み込める
- 小回りが利いて運転しやすい
順番に確認していきましょう。
1.荷物室までの高さが低い
車を選ぶ際には、荷物室までの高さが低く、積み込み・積み下ろしが楽にできるものを検討しましょう。
地面から車の荷物室までに高さがあると、腰にかかる負担が大きくなってしまいます。
花と一口にいっても、観葉植物などの植木鉢に入っている大型のものだと、高重量です。
花屋の業務には軽ワゴンなど荷室までの高さが低く、花の移動が楽にできる車がおすすめです。
2.室内高が高く大きな植物も積み込める
多くの植物を積み込むためには、荷物室の広さが重要です。しかし広さはあっても、室内高が低い車では大きな植物が積み込めません。
せっかく注文をもらっても「車に積めないので配達できません」となっては、販売機会も信用も失ってしまいます。大きな植物にも対応できるよう、室内高が1.2m以上の車を選ぶといいでしょう。
3.小回りが利いて運転しやすい
運転のしやすさも、花屋に最適な車を選ぶために大切なポイントです。配達では住宅街など、お届け先によっては細い道を通る機会もあります。
大きな車ではぶつけてしまう危険性や、うまく駐車できないケースも考えられます。そのため、小回りの利く車を選ぶと安心です。
花屋におすすめの車種3選
こちらでは、花屋におすすめの車種3選を紹介します。
- スズキ エブリイワゴン
- ダイハツ ウェイク
- ルノー カングー
1台ずつ特徴を見ていきましょう。
1.スズキ エブリイワゴン
スズキ エブリイワゴンの特徴は、軽ワゴンNo.1の荷物室サイズです。自転車を2台積めるほどの大空間なので、多くの植物を積み込めます。
地面から荷物室までの高さも低いので、腰に負担をかけずに植物の積み込み・積み下ろしが可能です。
さらに安全性能、燃費性能にも優れています。エブリイワゴンはまさに、花屋に最適な1台と言えるでしょう。
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,815mm |
新車販売価格 | 137万0,000円~ |
出典:SUZUKI「EVERY WAGON」
2.ダイハツ ウェイク
ダイハツ ウェイクは軽ワゴン最大級の室内高なので、大きな植物も問題なく積み込めます。
地面から荷物室までの高さが低いだけでなく、撥水加工シートも花屋に嬉しいポイントです。汚れや水を気にせず作業できます。
最小回転半径が4.4mと小回りも利き、運転がしやすいです。毎日の業務で車を使用する花屋にとって、ダイハツ ウェイクはうってつけの車です。
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,835mm |
新車販売価格 | 125万2,000円~ |
出典:DAIHATSU「WAKE」
3.ルノー カングー
ルノー カングーは個性的なデザインや多彩なカラーで目立つので、宣伝効果が期待できます。
荷物室はフラットフロアなので花の移動がしやすく、多くの植物を積み込めます。ダブルバックドアは左右扉がそれぞれ2段階に開くので、狭い場所でも開閉が可能です。
地面から荷物室までの高さも低いので、植物の積み込み・積み下ろしも楽にできます。ルノー カングーは、おしゃれと実用性を両立させたい花屋におすすめの車です。
全長 | 4,280mm |
全幅 | 1,830mm |
全高 | 1,810mm |
新車販売価格 | 254万6,000円~ |
出典:Renault Japon「KANGOO」
移動販売車で花屋を開業する5つのメリット
花屋で車を購入するなら、移動販売もおすすめです。
こちらでは、移動販売車で花屋を開業するメリットを5つ紹介します。
- 開業にかかる費用が安い
- 人件費を抑えられる
- 出店場所を自由に決められる
- 花屋の市場規模は1兆円超と大きい
- AIに仕事を奪われる可能性が低い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.開業にかかる費用が安い
移動販売であれば、開業にかかる費用をぐっと抑えられます。
基本的に必要なのは、移動販売車のみです。そのため、100~200万円もあれば十分に開業できるでしょう。
実店舗の場合だと、物件の取得費や内装・外装の工事費が発生するため、一般的には700万円前後の開業費がかかると言われています。
さらに店舗の準備だけでなく、仕入れや配達に使う車の購入にも費用がかかります。
できるだけ開業にかかる費用を安くしたい人にとって、移動販売はおすすめの方法です。
2.人件費を抑えられる
移動販売の花屋は実店舗と比較して、人件費を抑えられます。車に積める花や植物の量は限られているので、ひとりでの営業も可能なためです。
手入れだけでなく清掃などの雑務も、実店舗よりも負担が少なくなります。
人手が足りない場合は固定のスタッフを雇うのではなく、短期アルバイトの募集で問題ないでしょう。
人件費を抑えることで毎月のランニングコストを削減できるのは、移動販売のメリットです。
3.出店場所を自由に決められる
移動販売では、集客が見込める場所を選んで出店できるのが利点です。花はターゲットとなる客層が幅広いので、出店場所の候補も豊富にあります。
たとえば平日は住宅街、週末はショッピングモールなど柔軟に対応できます。クリスマスやホワイトデーのシーズンは、若者が集まるイベントでの出店もおすすめです。
出店場所を自由に決められるのは、移動販売ならではのメリットだと言えます。
4.花屋の市場規模は1兆円超と大きい
日本における花屋の市場規模は1.1兆円と、非常に大きいです。
生活必需品である靴の市場規模が1.4兆円ということを考えると、かなりのニーズがあると考えられます。
花の国⽇本協議会の調査によると、近年ではステイホームの影響もあり「家に花を飾る頻度が増えた人が増加している」結果が出ています。
ブランディングや戦略によっては、利益を出せる可能性が十分にあるでしょう。
出典:農林水産省「花き産業振興方針参考資料」
5.AIに仕事を奪われる可能性が低い
AIと呼ばれる人工知能の発達により、将来的にさまざまな職種がなくなると言われています。一方で花屋は、アレンジメントのスキルを伸ばすことでAIに仕事を奪われるリスクを回避できます。フラワーアレンジメントはAIでは難しく、その人のセンスが問われるためです。
既存の花をただ販売するだけでなく、アレンジメントのスキルを伸ばせば、将来的にも花屋の需要はなくならないでしょう。
移動販売車で花屋を開業する2つのデメリット
こちらでは、移動販売車で花屋を開業するうえで考えられるデメリットを紹介します。
- スペースが狭いので花の種類が限られる
- 競合が多い
メリットと一緒に確認してみてください。
1.スペースが狭いので花の種類が限られる
実店舗と比較すると移動販売車はスペースが狭いので、取り扱う花の種類が限られます。そのため、売れ筋商品の厳選が必要です。
出店場所によって異なるターゲットのニーズを性格に把握する能力を育み、売上を伸ばすことが重要です。
また、花束は数種類だけにして、それ以外は事前予約制にするのも戦略の1つです。
2.競合が多い
花屋は住宅街や駅前など、どの街にも1つはあります。日本全国にある花屋の数は、2万軒以上です。
2万軒は大手コンビニチェーンのセブンイレブンの店舗数とほぼ同じなので、ライバルが多いと考えられます。
出店場所を自由に選べるとは言え、競合の多さは花屋の移動販売におけるデメリットです。
参考:都道府県別統計とランキングで見る県民性「都道府県別花・植木屋店舗数」
移動販売車で花屋を始めるための4つの準備
こちらでは、移動販売車で花屋を始めるための準備を4つ紹介します。
- 資格の取得
- 車の手配
- 仕入先の確保
- 出店場所の調査
1つずつチェックしていきましょう。
1.資格の取得
当然ではありますが、移動販売車で花屋を始めるためには自動車運転免許の取得が必須です。
普通車ではなく中型・大型車を使用する場合は、適した種類の自動車運転免許を取得してください。
その他に、花屋を始めるための資格は特にありません。
ただし個人で開業する場合は、税務署へ「個人事業の開廃業など届出書」を提出する必要があります。
後からトラブルにならないためにも、漏れがないように手続きをしましょう。
2.車の手配
次に、車を手配します。新車と中古車にはそれぞれ特徴があるので、予算をもとに購入方法を検討してください。
実用性を考慮するなら、花屋の移動販売車には軽ワゴンがおすすめです。荷物室の使いやすさや小回りが利くことにより、人を選ばずに運転できます。
市場に出回っている台数も多いので、購入費用を抑えられるのもメリットです。
ただし、移動販売では通行人の目を引く、おしゃれな雰囲気も重要です。
価格は高くなりますが、デザインにこだわりたい人にはルノー カングーをおすすめします。
自分が目指したい方向性を考えたうえで、車を手配するようにしましょう。
3.仕入先の確保
花は寿命が短く、鮮度が重要なので、多くの花屋では週に2~3回ほど仕入れを行っています。
花屋の仕入先は、主に以下の3種類です。
- 生産者との直接契約
- 市場での仕入れ
- 仲卸業者からの仕入れ
生産者の直接契約は、品質のよいものが安く仕入れられます。しかし個人事業の花屋では、契約が難しいかもしれません。
また市場での仕入れは、移動販売に不向きと言えます。ケース単位での購入が必須で、市場に登録する際は保証金の支払いがが20万円ほどかかるためです。
仲卸業者からの仕入れは、3種類のなかで1番おすすめの方法です。市場取引価格より高くはなりますが、多くの仲卸業者では10本単位で花を仕入れられます。
コストを抑えるためにも、移動販売に適した仕入先を確保しましょう。
4.出店場所の調査
移動販売では、出店場所が売上に大きく影響します。花屋は選択肢が多いですが、しっかりと集客が見込める出店場所を探してみてください。
まずはインターネットでの情報収集や、知り合いへの依頼から始めるといいでしょう。
ただし場所によっては、個人での出店依頼が難しい場合もあるので注意が必要です。
また、移動販売車での花屋で売上を伸ばす方法には「訪問販売」もあります。新聞や牛乳のように、お客様の自宅に訪問して花を販売する方法です。
なかなか花を買いに行けない年配の方や、足の不自由な方などから喜ばれます。
出店場所と併せて、訪問販売のニーズがあるエリアも調査しましょう。
移動販売車での花屋で成功するためのポイント4選
移動販売車での花屋で成功するためのポイントを、厳選して4つ紹介します。
- コンセプトを明確にする
- 生花の売上だけに頼らない
- SNSを活用する
- プロに相談する
利益が出せるか不安な人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.コンセプトを明確にする
移動販売車での花屋で成功するためには、コンセプトの明確化が欠かせません。
競合が多いので、他社と差別化できなければ売上を伸ばせないためです。
たとえばバラの種類を豊富に取り扱って「バラの店」というブランディングを作る、気軽にプレゼントできる300円のミニブーケに特化するなどです。
繁華街で出店する場合は、深夜まで営業するのも差別化に繋がります。
しっかりコンセプトを設定して、認知度を高められるようにしましょう。
2.生花の売上だけに頼らない
花屋では生花以外にも、客単価を上げる方法が存在します。
たとえば切り花が長持ちする栄養剤、さまざまな花の雰囲気に合う花瓶の販売です。
また客単価を上げる以外にも、仕入れた花の廃棄を減らすのも大切です。
そこでドライフラワーであれば商品寿命が長く、プレゼントとしても喜ばれます。
どうしても売れなかった花はただ廃棄するのではなく、押し花の栞などに加工して販売するのもおすすめです。
移動販売車での花屋で成功するためには、生花の売上以外にも利益につなげる工夫が必要です。
3.SNSを活用する
花屋に限らず、移動販売の成功にはSNSの活用が必須です。毎日同じ場所に出店するわけではないので、情報発信をしないとお客さんはいつ営業しているのかわかりません。
また、おしゃれな写真を投稿することで、ファンの獲得につながります。
東京を中心に移動販売をしている「Seasonal flowers&sweets meme」では、ドライフラワーを活かしたおしゃれな写真の投稿でファンの獲得に成功しています。
この投稿をInstagramで見る
集客力アップのためにも、SNSの運用に注力しましょう。
4.プロに相談する
花屋の開業に特別な資格はありませんが、幅広い知識やスキルを身につける必要があります。
本やインターネットにも情報はありますが、やはり実際に成功しているプロに相談するのが成功の近道です。
知り合いの花屋オーナーなど、相談相手を探してみてください。花や植物の疑問に答えるだけでなく、経営の悩みも聞いてくれるかもしれません。
さらに、出店場所を紹介してくれる可能性もあります。
移動販売車で花屋を開業する際の注意点2つ
こちらでは、移動販売車で花屋を開業する際の注意点を2つ解説します。
- 路上に駐車しての営業は法律違反
- 出店料がかかる場合がある
順番に内容を見ていきましょう。
1.路上に駐車しての営業は法律違反
出店場所を自由に選べる移動販売ですが、路上に駐車しての営業は法律違反です。路上で営業したい場合は、道路を管轄する警察署から道路使用許可を取得する必要があります。
ただし、個人だけの移動販売営業に道路使用許可が出るケースはほとんどありません。
道路使用は、お祭りなど町内会ぐるみで道路を使用する場合に許可されるケースが大半です。
道路使用許可の取得が必要であるにも関わらず無断で営業した場合、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられるので注意してください。
2.出店料がかかる場合がある
移動販売では出店料がかかる場合があるので、事前に担当者への確認を忘れないようにしてください。
曜日やシーズン、イベントの有無によっても料金は変わります。出店料は1日あたり3,000円前後が一般的ですが、たくさんの人が集まる大型の音楽フェスやフリマでは高くなります。
予算や売上目標を考慮して出店場所を選びましょう。
また、出店料には売上の15~40%ほどを支払う変動性のパターンもあります。