クレープは移動販売の定番メニューとして、高い人気を誇っています。
ところがクレープの移動販売に興味があっても「何から始めていいか、いまいちわからない」と悩んでいる方も要るのではないでしょうか?
本当にクレープの移動販売が利益の出せる良いビジネスなのかも、気になるポイントです。
そこでこの記事では、クレープの移動販売について、以下の内容を解説します!
- クレープのメリット・デメリット
- 移動販売の具体的な始め方
- 売上を伸ばすコツ
これから移動販売でクレープ屋を始めてみたいと考えている方は、ぜひ記事をご覧ください。
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クレープを移動販売する5つのメリット
こちらでは、クレープを移動販売するメリットを5つ紹介します。
- 開業資金が抑えられる
- 出店場所を自由に変えられる
- メニューが豊富
- イベントへの出店依頼が多い
- 収益性が高い
順番に見ていきましょう。
1.開業資金が抑えられる
移動販売は、開業資金の目安が300万円ほどと、実店舗に比べて費用が抑えられる点がメリットです。
物件を探して契約する必要がないので、敷金・礼金などの初期費用や、家賃などの維持費用がかかりません。
実店舗の場合だと、人が集まりやすい路面店の契約費用や内装・外装費用などを合わせると、700万円以上かかることも十分にありえます。
あくまでも目安ではありますが、移動販売だと実店舗に比べて半分以下の費用で抑えられるのは、大きな利点です。
2.出店場所を自由に変えられる
出店場所を自由に変えられるのは、移動販売ならではのメリットです。来客を待つだけでなく、集客が見込める場所を選んで出店できます。
たとえば平日は駅前、休日はショッピングモールやイベントに出店することも可能です。曜日だけでなく時間帯、季節や天気によっても出店場所を変えられます。
場所を柔軟に変えられるため、売上を伸ばしやすいのは、移動販売の魅力的なポイントです
3.メニューが豊富
クレープはトッピングの種類によって豊富なメニュー展開が可能です。
生クリームやチョコを使ったスイーツ系だけではなく、野菜やチーズ、ソーセージなどを使用した惣菜系も人気です。
よってクレープはおやつの時間帯だけでなく、昼食や夕食時にも売上を見込めます。
4.イベントへの出店依頼が多い
クレープは片手で食べられる手軽さから、食べ歩きに最適なメニューと言えます。さらに子どもや若い世代から人気があるので、移動販売はイベントへの出店依頼が多いです。
- 学園祭
- 町内のお祭り
- ショップのオープニングイベント
など、集客が見込めて売上が期待できるイベントの出店依頼が多いのは、クレープを移動販売するメリットと言えます。
5.収益性が高い
飲食業で利益を出すためには、原価率が重要です。クレープ生地の原料は小麦なので、原価が安く済みます。
代表的なホイップクリームとチョコレート、バナナを使用したクレープを30枚作る場合、原価の目安は以下の通りです。
- クレープ生地の粉1kg:500円
- ホイップクリーム:400円
- チョコレートシロップ:300円
- バナナ10本:200円
- 牛乳1L:100円
- ラッピング紙30枚:30円
上記を計算すると、クレープ1枚あたりの原価は約51円です。
販売価格が300円だとすると、原価率は17%程度になります。
飲食業における原価率は30%以下が理想とされているので、クレープは優秀な部類です。
さらに移動販売であればひとりで営業が可能なので、人件費も抑えられます。利益率の高さは、クレープを移動販売するメリットです。
クレープを移動販売する2つのデメリット
クレープの移動販売には、デメリットも2つあります。
- 売上につながりにくい客層がある
- 作り置きができない
メリットと合わせて確認しておきましょう。
1.売上につながりにくい客層がある
クレープは、どうしても売上につながりにくい客層があることが難点です。
「クレープ=若い女性や子供がメイン」という認識を持つ方も多く、特に年配の方には、売れ行きが悪くなる可能性が考えられます。
そのため、出店場所をしっかり考えないと、思うように売上を伸ばせません。
老若男女からバランスよく売れる商品ではないということを、しっかりと意識しておきましょう。
2.作り置きができない
クレープはケーキなどと同じく、生物です。卵を使うこともあるので、作り置きができない点には注意しましょう。
注文を受けてから作ることになるため、提供スピードには限界があります。回転率を高められないのは、狭いスペースで調理を行う移動販売のデメリットです。
クレープの移動販売を始めるまでの7ステップ
こちらではクレープの移動販売を始める手順を、具体的な7ステップで解説していきます。
- クレープの研究をする
- キッチンカーを手に入れる
- 仕込み場所を確保する
- 出店場所を交渉する
- 仕入れルートを決める
- 食品衛生責任者の資格を取得する
- 保健所からの営業許可を取得する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.クレープの研究をする
まず最初に、クレープの研究から始めていきます。人気の競合店をリサーチして、メニューを作っていきましょう。
また、クレープをうまく焼く練習も研究に含まれます。慣れれば問題ありませんが、まったくの未経験では難しいかもしれません。
開業までの修行期間として、短期的にでもクレープ屋でアルバイトをするのも方法の1つです。
自分の納得するクレープが作れるように、じっくり研究を進めることが大切です。
2.キッチンカーを手に入れる
次に、移動販売をするためのキッチンカーを手に入れましょう。トッピングやドリンクメニューの有無によって必要な設備が変わるので、まずはメニューを決めてから動き出すことが大切です。
キッチンカーの入手方法は、主に以下の5つがあります。
- 中古のキッチンカーを購入する
- 業者に製作を依頼する
- 自作する
- リース契約をする
- レンタルを利用する
クレープの移動販売には、軽トラや軽バンといったコンパクトな車種を推奨します。それぞれの特徴は、以下の通りです。
車種 | 特徴 |
軽トラ | ・狭い駐車スペースでも問題ない ・厨房スペースで立って作業できる |
軽バン | ・流通している台数が多いので低価格 ・スペースが狭いので立っての作業は難しい |
サイズや使いやすさだけでなく、デザインにも売上のポイントになります。おしゃれな雰囲気にこだわりたい場合は、価格は上がりますがワーゲンバスもおすすめです。
3.仕込み場所を確保する
クレープ生地の粉と水を混ぜ合わせる、食材を切るなどの作業は、食中毒を発生させる菌が付着する可能性があります。そのため仕込みの作業は、保健所から許可された場所で行わなければなりません。
仕込み場所を確保する方法は、主に以下の3つです。
- 物件を借りる
- 飲食店のキッチンを借りる
- シェアキッチンを利用する
カット済みのフルーツ、すでに焼かれたクレープ生地を使用すれば仕込み場所がいらない可能性もあります。仕込み場所の条件は保健所によって異なるので、トラブルを避けるためにもきちんと確認しましょう。
また、200リットル程度の給排水設備がある大型車のキッチンカーであれば仕込み場所は不要です。購入費用や維持費が高い、出店できる場所が限定されるなどのデメリットも考慮しつつ検討してみてください。
4.出店場所を交渉する
クレープの移動販売におすすめの出店場所は、以下の7つです。
- フェスやフリーマーケットなどのイベント
- 駅前の広場
- スーパー・ショッピングモール
- 家電量販店・アミューズメント施設
- 道の駅・サービスエリア
- 公園や観光施設
- 大学
基本的には出店費用がかかるので、予算や売上目標を考慮しながら選んでみてください。
また場所によっては、個人での出店交渉が困難な場合もあります。手間や労力を削減するためにも、仲介会社やマッチングサービスの活用がおすすめです。
5.仕入れルートを決める
出店場所の目処が立ったら、仕入れルートを決めましょう。食材へのこだわりは大切ですが、原価率も考慮した上で選択してください。
仕入れの方法は、主に以下の4つです。
- 専門業者から仕入れる
- 近所のスーパーや八百屋から仕入れる
- ネット通販で仕入れる
- その他(市場に行く、農家と直接契約するなど)
価格や質が良くても、消費期限内に使い切れない量を仕入れてしまうと食材のロスにつながります。食材のロスをなるべく出さないためにも、小ロットで販売してくれる仕入先を選びましょう。
6.食品衛生責任者の資格を取得する
クレープの移動販売には、食品衛生責任者の資格が求められます。
飲食業を行う店舗や施設において、最低でも1人は食品衛生責任者が必要です。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講習会」を受講すると1日で取得できます。
受講するためには事前予約が必要ですが、予約が埋まっているケースも多いため、スケジュールに余裕を持って予約しましょう。
7.保健所からの営業許可を取得する
最後に、出店を想定しているエリアの保健所から「飲食店営業」の許可を取得します。
ただし、クレープは他のメニューよりも営業許可が取得しづらい可能性があります。生クリームや加工されていないフルーツは食中毒のリスクがあるので、条件が厳しくなるためです。
キッチンカーの設備などの条件は保健所によって異なるので、しっかりと確認をしてください。
クレープの移動販売で成功するコツ3選
こちらでは、クレープの移動販売で成功するためのコツを3つ紹介します。
- クレープ焼き器の特徴を把握して調理する
- 味だけでなくラッピングにもこだわる
- フランチャイズに加盟する
1つずつチェックしていきましょう。
1.クレープ焼き器の特徴を把握して調理する
クレープ焼き器には「ガス式」と「電気式」の2種類があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
メリット | デメリット | |
ガス式 | ・価格が安い ・生地を連続で焼ける |
・温度管理が難しい ・熱気で熱中症の危険がある |
電気式 | ・温度管理がしやすい ・夏でも調理しやすい |
・本体価格が高く消費電力が大きい ・鉄板の温度が下がりやすい |
ガス式は強火力かつ安価な点が特徴で、生地を連続で焼けますが、一方で温度管理が難しいという難点があります。
電気式は温度管理が容易なので生地を焼きやすいというメリットがありますが、鉄板の温度が下がりやすく、連続して焼きづらい点がデメリットです。
味や提供スピードに影響するので、クレープ焼き器の特徴を把握しての調理は成功に欠かせません。
2.味だけでなくラッピングにもこだわる
クレープのメインターゲットは、子どもや若い女性です。そのため味はもちろんですが、ラッピングにもこだわると売上アップにつながります。
写真映えを意識したラッピングをすることで、SNSに投稿される機会が増えるでしょう。購入したお客さんが投稿してくれることで、宣伝効果が期待できます。
知名度が上がると集客だけでなく、イベントの出店依頼が来ることもあるため、ラッピングでオリジナリティを出すことを意識してみてください。
3.フランチャイズに加盟する
フランチャイズに加盟すると、初心者でもクレープの移動販売に成功しやすくなります。
本部から運営ノウハウの提供や経営指導が受けられる、仕入れルートや出店場所を紹介してもらえるなどサポート体制が整っているからです。
知名度があるので集客力も強く、自分でブランディングする必要がないのもメリットです。
しかしその反面、加盟料やロイヤリティの支払いが発生するデメリットもあります。またメニューや梱包のデザインが限定されるので、自由に個性を活かしたい人には不向きでしょう。
メリットとデメリットを比較して、フランチャイズに加盟するかを検討してみてください。