「製作方法に迷っている」
「製作費について知りたい」
「どのような設備が必要かわからない」
キッチンカー(移動販売車)での開業を検討する際、製作方法について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。失敗を避けるためにも、自分に最適な方法を選びたいですよね。
そこでこの記事では、
- 製作方法の比較
- 必要な設備
- 車両の種類
- 製作以外の方法
について解説します。あなたに最適な入手方法がきっと見つかるので、ぜひ最後までお読みください!
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
キッチンカー(移動販売車)の製作を業者に依頼する場合の予算、メリットとデメリット
こちらでは製作を業者に依頼する場合の予算、メリットとデメリットを解説します。ひとつずつ内容を見ていきましょう。
1. 予算の目安は250万円
車両の大きさにもよりますが、製作を業者に依頼する場合は250万円が予算の目安です。電気配線や給水タンクなど、営業に必要な設備を整えようとすると、そのくらいはかかってしまいます。その他に外装の塗装やポスターの作成など、オプションサービスを用意している会社がほとんどです。
キッチンカーの製作を業者に依頼する場合、複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。1社のみで見積もりを取ると、提示された金額が適正なのか判断する基準がないためです。
また見積もりに疑問がある場合は、質問して内容を明確にしましょう。追加料金が発生するトラブルを避けるためです。複数の会社を比較し、自分の予算や目的に合った業者を選んでください。
2. メリット1: 完成までの期間が短い
車両の大きさやオーダーの内容によって異なりますが、納車までの目安は1~2ヶ月です。完成を待っている期間に出店場所のリサーチや競合の研究に注力できるので、納車され次第すぐに営業できます。そのため、キッチンカーの製作を業者に依頼すると、開業準備の期間を大幅に短縮することが可能です。
一方で自作する場合は、完成までに数ヶ月かかります。当然ですが、製作期間中は売上がありません。キッチンカーの製作にかかった費用を早期回収するためには、1日でも早く開業した方が有利です。完成までの期間が短いことは、製作を業者に依頼するメリットと言えます。
3. メリット2: 安全性が保証される
車両のプロが製作をするので、安全性が保証されます。蓄積した経験やノウハウを活かし、最適な設計や素材を選んでくれます。
また、彼らは保健所の営業許可を取得する条件にも詳しいです。出店予定の地域にある業者に依頼すれば条件に合わせた設計をしてくれるので、スムーズに営業許可が取得できます。
また、車両の保証がある場合も多いです。走行距離などの条件はありますが、エンジントラブルなどに対応してくれます。アフターサービスを含めた安全性の保証は、製作を業者に依頼するメリットです。
4. デメリット1: 初期費用が高額になる
高額な初期費用がかかるのは、起業においてデメリットです。初期費用の回収に時間がかかり、廃業のリスクが高まります。また、そもそもの開業資金を調達するのが困難になるケースもあります。
自己資金が不足している場合は、補助金や助成金の利用をおすすめします。補助金や助成金は国からだけでなく、地域限定のものなど、さまざまな種類があります。申請には手間がかかり、審査の条件も厳しいですが、チャレンジしてみる価値は十分です。
業者への依頼は初期費用が高額になる反面、長期的に見ると得をするケースもあります。プロが製作しているので故障リスクが低く、修理費用が少なく済むためです。
5. デメリット2: イメージと異なる仕上がりになる可能性がある
業者に依頼すると、車両の大きさや販売メニューに適したレイアウトで製作してくれます。
しかし納車されて営業を始めると、イメージしていたより使いづらいというケースもあります。人によって身長や利き手が異なるので、業者の提案したレイアウトが必ずしも自分にとって使いやすいとは限りません。
レイアウトが使いづらければ、調理のオペレーションにも支障が出てしまいます。依頼する際は業者に任せきりにするのではなく、自分のイメージや希望を伝え、しっかりと打ち合わせることが大切です。
キッチンカー(移動販売車)を自作する場合の予算、メリットとデメリット
こちらでは自作する場合の予算、メリットとデメリットを解説します。順番に内容を確認していきましょう。
1. 予算の目安は100万円
自作の場合、予算の目安は100万円です。ただし、設備や使用する素材によって金額が前後します。たとえば、ボディに使用する素材は主に2種類あります。強度があり外気温も低減できる硬質ウレタンボードと、低価格のアルミです。アルミボディの方が30万円ほど費用は抑えられます。
また、自作する場合には工具も必要です。電動ドリルなど必要なものをすべて揃えると、かなりの金額になります。しかし工具はホームセンターのレンタルサービスを利用したり、オークションサイトで探したりすれば、工夫次第で費用を抑えることが可能です。
2. メリット1: 初期費用を安く抑えられる
初期費用をかけすぎてしまうと回収に時間がかかり、廃業のリスクが高まります。そのため起業をする際、初期費用を安く抑えられるのはメリットです。
キッチンカーの製作は、自作と業者への依頼で費用の差額が150万円ほどあります。製作で浮いた予算を、メニュー開発や広告に回すことも可能です。限られた予算の中で起業をする場合、初期費用を抑えられる自作をおすすめします。
3. メリット2: 自分好みにカスタマイズできる
自作であれば、作りながら自分好みにカスタマイズできます。外装のデザインや内装の素材などを自分の好みにすることで、愛着も湧くでしょう。仕事道具にこだわりたい人にとって、自分好みにカスタマイズできるのはメリットです。
ただしキッチンカー(移動販売車)を自作する場合は、保健所の営業許可が下りる条件に合わせる必要があります。出店する地域の保健所に相談をして、条件を確認しておきましょう。
4. デメリット1: 手間と時間がかかる
製作期間は売上がないので、できるだけ早く完成させたいところです。しかし自作をする場合、完成までに数ヶ月はかかるでしょう。
キッチンカーの製作にはプロでなければ難しい作業もあります。たとえば、シンクの設置や配管工事などです。知識や経験がない場合は調べながらの作業や失敗が増えるので、手間と時間がかかります。
開業前はメニュー開発や告知など、準備することが多い期間です。そのなかで手間と時間を取られるのは、自作のデメリットと言えます。
5. デメリット2: 営業許可が下りにくい可能性がある
キッチンカーは、保健所からの許可がなければ営業できません。しかし自作の場合、営業許可が下りにくい可能性があります。車両の安全性に不安があるためです。
もしも走行中に看板が外れてしまうなどの問題が起こると、大きな事故につながります。事故のリスクを回避するために、保健所の条件を満たすまで何度も作り直しを求められることも。自作では営業許可がなかなか取得できず、予定よりも開業が遅くなる可能性があります。
キッチンカー(移動販売車)に必要な設備
移動販売業の開業には、保健所の営業許可が欠かせません。食中毒を防ぐために、厨房スペースは衛生管理が徹底できる設備が必要です。
設備の検査でチェックされるのは、以下の項目です。
- 手洗い・洗浄用シンク
- 給水・排水タンク
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 換気扇
- 電源設備
- 石鹸・消毒液
- ゴミ箱
ただし保健所ごとに条件が異なるので、自分が出店する地域の保健所へ相談をしてください。その他にも、販売メニューによってはコンロやミキサーが必要になります。
キッチンカー(移動販売車)に使われる車両の種類は主に4種類
こちらでは、キッチンカーに使われる車両を4種類に分けて紹介します。
- 軽トラック
- 軽バン
- 普通車バン
- 1tトラック
順番に見ていきましょう。
1. 軽トラック
軽トラックはキッチンカーの定番として人気のある車両です。コンパクトなので小回りが利き、出店スペースに駐車しやすい特徴があります。どんなメニューにも対応可能で、キッチンで立って調理もできます。
また軽自動車なので、維持費が安いのもメリットです。しかし車検に出す際は、荷台のキッチン部分を取り外す必要があるので、手間がかかります。
おすすめの車種は以下の通りです。
- キャリイ(スズキ)
- サンバードトラック(スバル)
- ハイゼットトラック(ダイハツ)
2. 軽バン
軽バンは市場に多く流通しているので、比較的安く購入できるメリットがあります。維持費も安いので、初期費用を抑えたい方におすすめの車両です。また、お客さんと目線の高さが同じになる特徴もあります。
一方で、キッチンスペースが狭いのがデメリットです。立って調理販売ができないので長時間座りっぱなしになり、腰や肩に負担がかかります。また、販売できるメニューはクレープやドリンクなど、調理が簡単なものに限定されます。
おすすめ車種は以下の通りです。
- ミラウォークスルーバン(ダイハツ)
- NT100クリッパーバン(日産)
- ミニキャプバン(三菱)
3. 普通車バン
普通車バンは、キッチンスペースが広いのが特徴です。食材や荷物を大量に積み込め、複数人での調理もできます。キッチン設備を整えるだけで内装が仕上がるので、製作費を抑えられるメリットもあります。
デメリットは、天井が低いことです。座ったままの姿勢でしか調理販売ができないので、体に負担がかかります。また軽自動車と比較すると、車検などの維持費が高くなります。
おすすめ車種は以下の通りです。
- キャラバン(日産)
- ハイエース(トヨタ)
- ボンゴバン(マツダ)
4. 1tトラック
1tトラックでは軽トラックと同様に、立って調理販売ができます。走行性能が高くなるので、幅広いエリアでの出店や、高速道路を頻繁に利用する人におすすめです。1tトラックは車体が大きく目立ちやすいので、宣伝効果があるのもメリットです。
ただし車体が大きいので、その分製作費が高くなるデメリットがあります。また、狭い出店スペースでは駐車できないので、事前確認が必要になります。
おすすめ車種は以下の通りです。
- タウンエース(トヨタ)
- アトラス(日産)
- タイタンダッシュ(マツダ)
それぞれの特徴を、車両選びの参考にしてみてください。
製作以外でキッチンカー(移動販売車)を用意する2つの方法
製作以外にも、キッチンカーを用意する方法は以下の2つがあります。
- 中古のキッチンカーを購入する
- リース・レンタルを利用する
それぞれ特徴を見ていきましょう。
1. 中古のキッチンカー(移動販売車)を購入する
中古のキッチンカー購入は、総合的な車両費が最も安く抑えられる方法と言えます。もともとキッチンカーとして営業していたので、車両の改装に費用がかかりません。そのため、自作や業者への製作依頼よりも安くなる場合がほとんどでしょう。また、開業までの準備期間を短縮できるのもメリットです。
車両費が安く抑えられる反面、メンテナンスや修理で費用がかかる可能性もあります。キッチンカー(移動販売車)に限らず、中古車の状態は買ってみないとわからないのがデメリットです。外装やキッチン設備などの見た目が綺麗でも、購入して1ヶ月で故障するケースも考えられます。
中古でキッチンカーを購入する際は、アフターサービスのある販売店での購入がおすすめです。
2. リース・レンタルを利用する
リースは、初期費用を抑えたい人におすすめの方法です。リース会社にキッチンカーを購入してもらい、月々の料金を払うことで利用できる仕組みです。初期費用を抑えた分、設備投資や広告に回すことができます。
その反面、半永久的にリース代という固定費が発生するデメリットもあります。しかしリース代はほぼ固定で、突然の故障で修理費が発生するなどの不測の事態が起きないため、事業計画が立てやすいというメリットと捉えることもできるでしょう。
レンタルは、さまざまなタイプのキッチンカーを試したい人にうってつけの方法です。自由にカスタマイズできない不便さはありますが、1日単位でレンタルできます。
営業許可を取得済みのキッチンカーをレンタルできるので、すぐに開業が可能です。製作や購入に迷っている人は、まずレンタルを試してみることをおすすめします。