「キッチンカーでの起業に興味がある」
「起業したいけど業種に迷っている」
「学生のうちにチャレンジしたい」
大学生が在学中に起業するメリットは非常に大きいです。多くの選択肢がある中で、キッチンカーでの開業は、おすすめできる起業方法のひとつです。
そこでこの記事では、
- キッチンカーで開業するメリット、デメリット
- 開業の手順
- 失敗例
を解説します。具体的な手順やありがちな失敗例を厳選しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
大学生にキッチンカー(移動販売)での開業がおすすめの理由5つ
こちらでは、大学生にキッチンカーでの開業がおすすめの理由を5つ紹介します。
- 初期費用が安い
- 自由な時間や場所で働ける
- ビジネスの経験を積める
- 経営を学べる
- SNSの習慣や経験が強みになる
順番に見ていきましょう。
1. 初期費用が安い
キッチンカーでの開業にかかる初期費用は、200~300万円が目安です。しかし、工夫次第では100万円以下での開業も可能です。初期費用のうち最も金額が大きいのは、キッチンカーです。軽トラタイプの中古キッチンカーであれば、50万円ほどで購入できるケースもあります。
さらにキッチンカーでの開業は、補助金や助成金の利用も可能です。資金調達の難しい大学生でも、キッチンカーでの開業はチャレンジしやすいビジネスといえます。
2. 自由な時間や場所で働ける
移動販売業には、自由な時間や場所で働けるメリットがあります。毎日同じ場所に出店する必要はなく、集客が見込める場所にこちらから行けます。そのため時間によって出店場所を変えることも可能です。
たとえばランチタイムはオフィス街に出店してビジネスマンと交流、夕方は大学の近くに出店して友人を集めることもできます。時間や場所に縛られずに働きたい学生にとって、移動販売はうってつけのビジネスです。
3. ビジネスの経験を積める
キッチンカーでの開業は1人でできるビジネスです。さまざまなことに1人で取り組むため、多くのビジネス経験を積めます。
自分だけで資金調達からサービス立ち上げまでをやり遂げるのは、学生だけでなく社会人でも困難な作業です。貴重な経験は自身の成長に繋がるでしょう。
また、ビジネスの経験は就活の場でも役立ちます。面接官から興味を持たれやすく、話題にも困りません。具体的なエピソードを話せるので、まわりの学生と差をつけることが可能です。
4. 経営を学べる
経営を学びたい大学生にとっても、キッチンカーでの開業はおすすめです。マーケティングや仕入れ、資金調達や収支の管理など、経営について実践で学べます。またキッチンカーはお客さんとの距離が近いので、打った施策の成果がわかりやすいです。
キッチンカーでの開業に限らず、今後より大きな事業をするための準備期間にもなります。さらに、経営を学ぶことで、経営コンサルタントなど職業の選択肢も増えます。
5. SNSの習慣や経験が強みになる
SNSが日常生活に欠かせない、という大学生も多いでしょう。キッチンカーでの開業であれば、SNSの習慣や経験が強みになります。
キッチンカーの集客にはSNSが有効です。おしゃれな外装のキッチンカーや写真映えするメニューは、Instagramで人気があります。
また、YouTubeやTikTokでは、調理中の動画もバズりやすいです。実際にキッチンカーを開業している大学生がTikTokで人気になり、集客に成功している例もあります。多くの新規客の獲得ができたおかげで、大幅に収益を伸ばしたそうです。
SNSを活用した集客に興味がある大学生であれば、キッチンカーでの開業に活かせるでしょう。
大学生がキッチンカー(移動販売)で開業する6ステップ
キッチンカーでの開業をする際は、ぜひ以下の6ステップを参考にしてください。
- 事業計画を練る
- 保健所に相談する
- 出店場所を確保する
- キッチンカーを手に入れる
- 必要な資格を取得する
- 保健所から営業許可を取得する
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. 事業計画を練る
事業計画は、起業において必要不可欠です。しっかりと練ることで、計画的な行動や客観的な状況把握ができます。具体的には、以下のような項目を考えていきましょう。
- ビジョン・目的
- 事業の概要
- 自社の強みや特徴
- 市場環境や競合
- 顧客ターゲット
- 販売メニュー
- 開業資金の算出
- 収支計画
ビジネスの成功は、事業計画にかかっているといっても過言ではありません。
2. 保健所に相談する
キッチンカーでの開業には、保健所からの営業許可を取得しなければいけません。営業許可の条件は、地域によって異なります。そのため事前に相談し、キッチンカーに必要な設備などを明確にすることが重要です。キッチンカーを用意した後でさらに改造するなど、余計な費用と時間をかけないためです。
保健所への事前相談が、キッチンカーでの開業をスムーズに進めるポイントです。
3. 出店場所を確保する
キッチンカーの営業は、どこで売るかが利益に大きく影響します。集客が見込める出店場所を確保しましょう。基本的には、出店料がかかります。平日か休日か、場所や季節によって金額が異なる場合があるので、事前に確認してください。
キッチンカーの主な出店場所は、以下の通りです。
- フェスやフリマなどのイベント
- オフィス街
- スーパー・ショッピングモール
- 家電量販店・アミューズメント施設
- 道の駅・サービスエリア
- 公園や観光施設
- 大学
出店場所を探す方法は、ネットでの検索やマッチングサービスがあります。SNSで情報が流れてくることもあるので、同業者のフォローもおすすめです。
4. キッチンカーを手に入れる
キッチンカーの入手方法は、主に以下の5つです。予算やメリット・デメリットを比較して、自分にぴったりな方法を選んでください。
入手方法 | 予算 | メリット | デメリット |
中古のキッチンカーを購入する | 100~300万円 | 最も費用と手間がかからない | 故障リスクがある |
業者に製作を依頼する | 250万円 | 安全性が高い | 費用が高額 |
自作する | 100万円 | 費用が抑えられる | 時間と手間がかかる |
リース契約をする | 20~30万円(月) | 初期費用が安い | 契約期間が長い |
レンタルを利用する | 2~10万円(日) | すぐに開業できる | 料金が割高 |
オークション・フリマサイトを利用すると、激安で中古のキッチンカーが購入できるケースもあります。また、TwitterやInstagramなどのSNSで発信すると、格安で譲ってくれる人が見つかるかもしれません。
費用をできるだけ抑えたい方は、さまざまな手段で情報収集をするといいでしょう。ただし、個人間での車両売買はトラブルの危険性もあるので、慎重に検討することが大切です。
5. 必要な資格を取得する
キッチンカーでの開業には、食品衛生責任者の資格が必要です。食品衛生責任者は店舗や施設において、食中毒や食品衛生法違反を起こさないように衛生管理することを目的とした資格です。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講習会」を受講すると取得できます。受講費用は地域で異なりますが、1万円が目安です。
また、キッチンカーの車種によっては普通運転免許での運転ができません。大型トラックなどを運転したい場合は、適した運転免許を取得してください。
6. 保健所から営業許可を取得する
営業許可の取得には、以下のような書類等が必要です。
- 営業許可申請書
- 営業設備の大要、配置図
- 仕込み場所の営業許可証の写し
- 営業の大要
- 食品衛生責任者の資格を有すると証明するもの(食品衛生責任者手帳など)
- 許可申請手数料
- 車検証のコピー
- 仕込み場所の水質検査証明書
- 検便検査成績書
ただし、書類の種類や提出のタイミングは保健所によって異なります。自身が申請する保健所の指示に従って、手続きを進めてください。また、営業許可の申請には1万円ほどの費用がかかります。
そして、チェックされるキッチンカー内の設備は以下のような項目です。
- 運転席とキッチンスペースは仕切られているか
- 給水・排水タンクの容量
- シンクの数と大きさ
- 石鹸や消毒用アルコールの設置
- 換気扇や冷蔵庫
- 収納スペースは十分に確保されているか
- 蓋付きのゴミ箱が設置されているか
不備がある場合は、改善して再度の確認検査が必要です。再検査にならないためにも、事前相談で条件をしっかりと把握しておきましょう。
大学生がキッチンカー(移動販売)開業でやりがちな5つの失敗例
こちらでは、大学生がキッチンカーでの開業でやりがちな失敗例を5つ紹介します。
- 事業計画がなく、行き当たりばったりになってしまう
- 情報収集が不足している
- キッチンカーの営業許可が得られない
- 売上に繋がらない珍しいメニューを販売してしまう
- モチベーションが低下してしまう
1つずつチェックしてみましょう。
1. 事業計画がなく、行き当たりばったりになってしまう
起業において、事業計画はとても重要です。事業をどのように展開していくかを示す行動指針の役割があります。しかし事業計画がなく、行き当たりばっかりな経営になる失敗例は多いです。売上や支出の財務管理もずさんになり、資金繰りができなくなります。
起業において、勢いは大切な要素です。しかし勢いだけでは、多額の借金を抱えてしまうケースもあるでしょう。計画的に行動すれば失敗のリスクを回避できます。事業計画はしっかり練るようにしてください。
2. 情報収集が不足している
情報収集の不足が原因で失敗したというケースは多いです。顧客ターゲットにどのようなニーズがあるのかを正確に把握するには、情報収集が欠かせません。
ニーズを把握せずに開業すると、売上が伸びず、過剰な在庫を抱えてしまうという失敗に繋がります。キッチンカーでの開業をするのであれば、提供するメニューやサービスに需要があるのか事前に情報収集をしましょう。
3. キッチンカーの営業許可が得られない
保健所から営業許可が得られない失敗は、キッチンカーを自作する場合にありがちです。自作の場合、安全性の不安から許可が下りづらくなります。
また、自作する人だけでなく、中古のキッチンカー購入でも許可が得られない場合もあります。営業許可の取得条件が、保健所によって異なるためです。そのため、A地区では問題なく許可されたキッチンカーがB地区では許可されないというケースがあります。
余計に時間や費用をかけないためにも、事前に保健所へ相談しましょう。営業許可の条件をしっかりと把握することが大切です。
4. 売上に繋がらない珍しいメニューを販売してしまう
競合との差別化をするためには、独自のメニュー開発が欠かせません。しかし、あまりにも珍しいメニューでは売上を伸ばすのは困難です。キッチンカーでは、定番メニューが売れやすい傾向があります。独自のメニュー開発をしたい場合は、人気の定番メニューをアレンジする程度にするといいでしょう。
また、これからブームが来そうなスイーツやドリンクを販売する際も注意が必要です。まだ知名度の低いメニューを取り扱う場合は、若者の多い出店場所を選ぶなどの工夫をしましょう。
5. モチベーションが低下してしまう
開業の準備期間中や開業直後は高かったモチベーションが低下し、そのまま廃業してしまう失敗パターンもありがちです。モチベーションが下がってしまうのは、以下のようなタイミングです。
- 頑張っているのに成果がでない
- 誰からも褒めてもらえない
- 学業との両立が難しい
- 遊ぶ時間がない
- 飽きてしまった
どんな人でも、高いモチベーションを維持し続けるのは難しいでしょう。大切なのは、回復させる方法を自分で理解していることです。低下したモチベーションを回復させるためには、以下のような方法が有効です。
- 起業の目的を思い出す
- 小さな目標を立てる
- ライバルを作る
- 信頼できる人に相談する
- 思い切って休む
事前に対策を用意しておくことで、モチベーション低下による失敗を回避できます。