「キッチンカーではどのような保険に加入すればいい?」
「いい保険を選ぶコツは?」
「保険と一緒に入っておいたほうがよいサービスってある」
などと考えていませんか?
キッチンカーで事業を始める際には、保険に加入してトラブルへの備えをしておくことが重要です。
ところが初めてキッチンカーで開業する場合、どのような保険を選べば良いのかがいまいちわからないですよね。
そこでこの記事では、キッチンカーを開業する際に必要な保険について、次の内容を解説していきます。
- キッチンカー開業で加入するべき保険
- 保険を取り扱っている場所
- 保険を選ぶポイント
- 失敗しないための確認点
- 保険と一緒に加入しておきたいサービス
ぜひ当記事を、キッチンカーの開業準備をする際の参考にしてみてください!
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
キッチンカーの開業で加入できる4つの保険
キッチンカーの開業で加入できる代表的な保険を4つ紹介していきます。
- 自動車保険(任意)
- 生産物賠償責任保険(PL保険)
- 施設所有者賠償責任保険
- ドライバー保険
これらは任意保険なので、必要なければ無理に契約する必要はありません。しかし営業中のトラブルによる金銭的な損失を抑えるため、積極的に活用しましょう。
それぞれの保険について、特徴などを解説していきます。
1.自動車保険(任意)
自動車保険はキッチンカーに対してかける保険です。
主に以下の3つの内容で、事故など万が一の事態を補償してくれます。
- 相手への補償
- 自分の怪我への補償
- キッチンカーの損害への補償
自動車には自賠責保険という加入が義務付けられているものがありますが、これだけだと補償金額が少なく、莫大な損害賠償を背負う可能性があります。
任意保険であれば対人・対物ともに無制限の補償が受けられるケースが多く、非常に安心です。
また法人向け特約を追加することで、事故発生時に従業員の怪我などにも補償を受けられます。
従業員への補償は一般向けの自動車保険にはないポイントなので、法人でビジネスを始める方はぜひ活用しましょう。
2.生産物賠償責任保険(PL保険)
生産物賠償責任保険は、作った商品が原因でお客様に損害を与えてしまった際に補償を受けられる保険です。
保険会社によっては「PL保険」とも呼ばれています。
キッチンカーのビジネスでは、次のような内容でお客様へ損害を与えてしまう可能性があります。
- 食中毒が発生した
- 成分表示の不手際でお客様にアレルギーを起こさせてしまった
- 異物混入によりお客様が口の中を怪我してしまった
お客様から賠償金を請求されても、生産物賠償責任保険(PL保険)に加入しておけば金銭的な負担を減らせます。
またキッチンカーが出店できるイベントでは、生産物賠償責任保険(PL保険)の保険証を提出しなければ参加できないケースもあります。
お客様への賠償に備えるだけでなく、出店先の幅を広げるためにも契約しておくことがおすすめです。
3.施設所有者賠償責任保険
施設所有者賠償責任保険では、出店場所やキッチンカーの設備でお客様に損害を与えてしまった際に保険金を受け取れます。
補償の対応になるのは、例えば次のケースです。
- キッチンカーの窓が突然閉まって通行人に怪我をさせた
- 火災によりお客様に被害を与えた
移動車事故にも料理にも原因がない、キッチンカーの構造や管理面の問題によるトラブルをフォローできます。
キッチンカーが出店するイベント会場や商業施設では、購入者以外にも不特定多数の通行人がいます。
目の届かない場所で子どもがキッチンカーに触れて怪我をする可能性もあるので、ぜひ契約しておきましょう。
4.ドライバー保険
ドライバー保険では、借りた車で事故を起こしてしまった際などに補償を受けられます。
キッチンカーをレンタルして営業する際、ドライバー保険に加入しておくと安心です。
借りたキッチンカーを事故で故障させても、保険金を賠償支払いに充てられます。
ただし保険会社によっては、ドライバー保健の対象を個人利用に限っていることもあるので注意してください。
キッチンカー向けに保険を取り扱っている4つの場所
キッチンカーに向けて保険を取り扱っている場所は、主に4つです。
- 保険会社
- 業界の団体
- 商工会議所
- キッチンカービジネスの関連企業
「どのように保険を探せばいいのか分からない」とお困りの方は、こちらで紹介する企業や団体のサイトをチェックしてみてください。
1.保険会社
民間の保険会社では、ビジネス向けの保険も取り扱っています。
対応している保険は、主に次のような内容です。
- 自動車保険
- 生産物賠償責任保険(PL保険)
- 施設所有者賠償責任保険
- 経営者向けの生命保険
- 災害や休業に関する保険
保険会社で保険を探すデメリットは、Webからの申し込みに対応していないケースが多いことです。
電話申し込み限定だったり、店舗に足を運ばなければ見積もりができなかったりするので注意しましょう。
2.業界の団体
キッチンカーに関する団体で開催している経営相談などで、保険についてもアドバイスを受けられます。
加入を検討している団体や協会があったら、サポート内容を調べてみましょう。
なお、食品衛生責任者の講習を主催している「公益社団法人日本食品衛生協会」では、保険や共済制度も取り扱っています。
日本食品衛生協会による保険・共済の例は次の通りです。
- あんしんフード君・スーパーあんしんフード君
- 火災共催
- 業務災害補償保険
あんしんフード君・スーパーあんしんフード君は、食中毒や施設起因の事故などをカバーするトータルサポート保険です。
気になる保険があったら、食品衛生責任者の講習で質問してみてください。
3.商工会議所
商工会議所は、各地域にある経済団体で、中小企業向けの支援や経営アドバイスなどを受けられる機関です。
商工会議所には、次のような保険があります。
- ビジネス総合保険
- 業務災害補償
- 休業補償
中でも「ビジネス総合保険」は、PL保険を含んだ様々な内容で、事業を総合的にサポートしてくれます。
キッチンカーのビジネスでも、出店場所を探したり融資を受けたりするのに商工会議所や商工会と関わることが多いです。
合わせて保険制度を活用することで、手続きをまとめられます。
4.キッチンカービジネスの関連企業
キッチンカー関連のビジネスを行なっている企業が、保険サービスの斡旋をしているケースも存在します。
例えば、次のようなキッチンカー関連企業です。
- キッチンカー制作会社
- 開業コンサル
- 出店先紹介サービス
キッチンカー制作や出店先の仲介でお世話になっている相手なら、保険の契約でも安心感が増します。
公式サイトを確認したり、問い合わせをしたりして、保険を紹介してもらいましょう。
キッチンカーの開業で保険に加入する際の3つのポイント
キッチンカーのビジネスで保険に加入する際は、次の3つのポイントに気をつけましょう。
- 複数社で見積もりをする
- パッケージ型保険を活用する
- 特約をチェックする
それぞれ詳しく説明していきます。
1.複数社で見積もりをする
契約先を決める際は、必ず複数社に見積もりをかけましょう。
似たようなタイトルの保険でも、契約先によって費用や補償内容が変わるためです。
- ランニングコスト
- 加入条件
- 補償の上限額
などを比較し、自分のキッチンカービジネスにピッタリな保険を選ぶことが大切です。
2.パッケージ型保険を活用する
どの保険を選ぶべきか迷った際は、パッケージ型保険を活用することがおすすめです。
パッケージ型とは、複数の補償をセットで契約できる保険のことです。
キッチンカー向けのパッケージ型保険では、次の保険を組み合わせてよくセット化しています。
- 自動車保険
- 生産物賠償責任保険(PL保険)
- 施設所有者賠償責任保険
契約先をまとめて、問い合わせ先や支払い先を1社に集約できることがメリットです。
3.特約をチェックする
特約とは、保険の補償内容を充実させるためのオプションのことです。
弁護士費用をサポートしてもらったり、食中毒や感染症などのトラブルで休業しても利益補償を受けられたりする特約があります。
通常の補償内容では不安がある方は、特約を増やして自分に合った保険にカスタマイズしましょう。
自動車保険で失敗しないための2つの確認点
自動車保険で失敗しないためには、次の2点を確認することが大切です。
- 保険適用範囲を把握する
- 8ナンバーでも加入できる保険会社を探す
確認ポイントを詳しく紹介していきます。
1.保険適用範囲を把握する
自動車保険を契約する際には、必ず補償適用範囲を把握しましょう。
保険の内容によっては、キッチンカーに積んだ調理設備などは補償の対象外になる可能性があるからです。
仮に設備のトラブルで事故が発生したとしても、対象外だと保険が適用されず、損害賠償の対象になってしまいます。
しっかり適用範囲を確認して、状況によっては補償対象を広げる特約の契約を検討しましょう。
2.8ナンバーでも加入できる保険会社を探す
自動車の分類番号が「8ナンバー」に該当すると、保険に加入できないことがあります。
節税効果を目的に、一時的に8ナンバーを取得して保険に加入する不正行為が過去行われたためです。
8ナンバーとは、自動車の中でも特殊用途自動車が分類されるカテゴリです。
調理設備などの積載物を移動させることなく車検ができるので、手間を省くために8ナンバーを取得するキッチンカー業者が多くいます。
8ナンバーのキッチンカーを使う方は、気になっている保険の加入条件を事前に調べることが大切です。
キッチンカーの開業で保険と一緒に加入しておきたい2つのサービス
キッチンカーの開業では、保険の他にも加入しておきたいサービスがあります。
- ロードサービス
- 福利厚生サービス
加入するメリットなどを確認しましょう。
1.ロードサービス
ロードサービスは、自動車に関するトラブルで動けなくなった際に、現場に駆けつけてくれるサービスのことです。
事故に遭ったりガス欠になったりして困っても、ロードサービス業社に電話連絡するだけで作業員を派遣してくれます。
車両整備の知識がなくても迅速にキッチンカーを動かせるよう、ロードサービスの契約も検討してみてください。
自動車保険の中には「ロードサービス付き」のものもあるので、合わせて確認しておくことがおすすめです。
2.福利厚生サービス
個人事業主としてキッチンカーを開業する際は、福利厚生サービスにも加入しておくと安心です。
個人事業主は会社に所属しないので、会社員にはよくある福利厚生が存在しません。
福利厚生サービスは様々な種類があり、加入しておくことで、健康診断の補助や、怪我や病気をしたときのサポートなどを受けられるものも存在します。
例えばフリーランス協会の福利厚生では、休業補償サービスが提供されているなど、個人事業主が安心できるサービスが多いです。
万が一に備えて、福利厚生サービスの利用も検討してみてください。