「他のキッチンカーと比べて軽自動車を使用するメリットは何だろう?」
「軽自動車のキッチンカーはどうやって調達すればお得に買える?」
「購入するうえで確認すべきポイントを知りたい!」
などと考えていませんか?
これから移動販売を始めるうえで、キッチンカーは非常に重要です。
できれば使いやすくお得な軽自動車を入手したいですよね。
そこで本記事では、移動販売で軽自動車をキッチンカーとして使用しようと考えている方に向けて、以下の内容を解説していきます。
- キッチンカーで軽自動車を使用するメリット・デメリット
- キッチンカーの調達方法
- 購入前に確認すべきポイント
軽自動車のキッチンカーにおける特徴や購入する前に知っておくべきポイントについて詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
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キッチンカーで軽自動車を使用する3つのメリット
キッチンカーとして軽自動車を使用するメリットは、以下の3つです。
- 調達価格や維持費が安い
- 車体がコンパクトで扱いやすい
- 普通免許で運転できる
下で詳しく解説していきます。
1.調達価格や維持費が安い
軽自動車は、購入にかかる初期費用や維持費用を安く済ませられます。
大型ワゴンや1tトラックの場合だと、新車でキッチンカーの製作を業者に依頼するとなると、400~500万円ほどかかるのが一般的です。
しかし、軽自動車ならば改造費を入れても200~300万円前後が相場なので、初期費用を抑えてキッチンカーを用意したい方におすすめといえます。
さらに中古であれば
また、軽自動車にかかる税金や車検代、ガソリン代などの維持コストも普通車やトラックと比べて安いのが特徴です。
2.車体がコンパクトで扱いやすい
軽自動車は車体が小さく小回りが利きやすいため、誰でも運転しやすい点が特徴です。
そのため比較的狭いスペースでも、周囲に迷惑をかけること無く出店できます。
さらに車体がコンパクトなので、洗車などのメンテナンスがしやすく、燃費性能も優れています。
一方で大型ワゴンや1tトラックのキッチンカーだと車体が大きい分、出店スペースが十分に確保できる場所でないと出店できません。
コンパクトで扱いやすいというのは、軽自動車ならではのメリットです。
3.普通免許で運転できる
軽自動車は、普通免許でも運転が可能です。
そのため、すでに免許を持っている方であれば、追加で取得を行う必要がありません。
一方でトラックをベースに作られたキッチンカーを運転するとなると、準中型免許や中型免許などの免許が必要です。
免許取得に時間を書けること無く、キッチンカーの開業準備に時間を避けるのは、軽自動車のメリットだといえます。
キッチンカーで軽自動車を使用する3つのデメリット
キッチンカーとして軽自動車を使用することはメリットだけでなく、以下3つのデメリットもあります。
- 内部が狭め
- キッチン部分の製作にコストがかかる
- 車検に手間がかかる
デメリットも理解したうえで購入を検討しましょう。
1.内部が狭め
軽自動車は車体がコンパクトであるため、車内のスペースも狭くなってしまいます。
そのため、少人数しか入れなかったり、座って作業しなければならなかったりと、立って作業できるキッチンカーと比べて調理がしづらいです。
またキッチンカーは調理スペース以外にも、商品や材料を積み込むためのスペースを確保しなければなりません。
軽自動車だと大型の機材は積み込めず、商品や材料を積み込める量にも限りがあるので注意が必要です。
2.キッチン部分の製作にコストがかかる
軽自動車の中でも軽トラックをキッチンカーにする場合は、荷台にキッチン部分を製作しなければなりません。
そのため、車体費だけでなくキッチン部分を製作するための費用がかかります。
キッチン部分の製作費は、業者やカスタマイズの内容によって異なりますが、100万円近くかかるのが一般的です。
少しでも安く軽トラックのキッチンカーを調達したい方は、中古のキッチンカーの購入や自作することを検討しましょう。
3.車検に手間がかかる
軽トラックをキッチンカーにする場合の注意点として、キッチン部分と荷台を溶接せずに荷物として載せているタイプのキッチンカーは、車検に手間がかかります。
キッチン部分と荷台を溶接せずに荷物として載せることは違法ではありませんが、車検を行う際はキッチン部分を下さなければなりません。
そのため定期的な車検の都度、キッチン部分を下ろす作業を業者へ依頼しなければならず、その費用も発生してしまいます。
車検に手間がかかるのが嫌な方は、キッチン部分と荷台を溶接したタイプのキッチンカーや、軽バンの購入を検討しましょう。
軽自動車のキッチンカーを調達する4つの方法
軽自動車のキッチンカーを調達する方法は、主に以下4つです。
- すでに作られたキッチンカーを購入する
- 専門業者に製作してもらう
- レンタルを利用する
- 自作する
それぞれの相場とともに、解説していきます。
1.すでに作られたキッチンカーを購入する
すでに完成してあるキッチンカーは、普通車を購入するのと同じく新車・中古車の両方が発売されています。
カスタマイズによっても価格が変わってくるため、車両価格は100~300万円と様々です。
ただ車両の年式や状態によっては、50万円ほどで購入できる激安な中古キッチンカーもあります。
ただし中古のキッチンカーは、車両の状態によっては追加で修理費がかかる場合があるので注意が必要です。
なお、中古のキッチンカーについて詳しく知りたい方は「【お得な選択】キッチンカーの中古車を購入するメリット3選!相場や選び方のポイントを解説」をご覧ください。
2.専門業者に製作してもらう
自分好みにカスタマイズされたキッチンカーが欲しい場合は、専門業者に製作を依頼してもらうことをおすすめします。
車両の大きさにもよりますが、製作を業者に依頼する場合の相場価格は250~350万円ほどです。
ちなみに業者によっては、保健所への許可申請や陸運局への構造変更といった、複雑で面倒な手続きから開業の支援まで行ってくれるところもあります。
キッチンカーの製作を業者を選ぶ際は、こういったサポート面について比較してみるのもポイントです。
3.レンタルを利用する
キッチンカーにかかる初期費用をできるだけ抑えたいのであれば、レンタルを利用するのも1つの手段です。
レンタル料金は、業者ごとに利用する期間や車種によって変わってきます。
例えば、キッチンカー専門業者「CENTRAL LOUNGE」におけるレンタル料金は以下の通りです。
車種 | レンタル期間 | レンタル料金(税込み) |
軽自動車 | 1日 | 29,800円 |
3日 | 49,800円 | |
1ヶ月 | 198,000円 | |
普通中型車 | 1日 | 39,800円 |
3日 | 89,800円 | |
1ヶ月 | 298,000円 |
レンタル期間が長くなると安価になりますが、長期的な営業を行っていくのであればレンタルするよりも購入した方が車両費は安くなります。
詳しくは「【業者紹介あり】キッチンカー・移動販売車はレンタル可能!料金の相場や借りるときの注意点を解説」をご覧ください。
4.自作する
キッチンカーは完成されたものを購入・レンタルしたり、専門業者に製作を依頼したりする以外に自作することも可能です。
自作すると、自分好みにカスタマイズしたキッチンカーを作れるというメリットがあります。
また料金も車両代+50万円~とかなり安く抑えられるので、開業費用を少なくしたい方にもおすすめです。
ただし、完成するまでに手間や時間がかかったり、安全性に問題が発生したりする場合もあるため注意が必要です。
キッチンカーの自作方法について、詳しく知りたい方は「【完全版】キッチンカーの自作手順を4ステップで解説!費用や車検に通るための方法とは?」をご覧ください。
軽自動車のキッチンカーを購入前に確認すべき4つのポイント
軽自動車のキッチンカーを購入前に確認すべきポイントは、以下4つの通りです。
- キッチン部分が荷台と溶接されているか
- 車高制限が守られているか
- 保健所の営業許可基準を満たしているか
- キッチン部分の広さが十分か
上記のポイントをキッチンカーの購入前に、ぜひチェックしてみてください。
1.キッチン部分が荷台と溶接されているか
軽トラックの荷台とキッチン部分が溶接されていないと、車検の際にキッチン部分を下さないといけず、手間がかかります。
車検の手間を省きたいと考えているのであれば、キッチン部分が荷台に溶接で固定されている、8ナンバーの「特殊用途自動車」を選択しましょう。
特殊用途自動車であれば、わざわざキッチン部分を下さず固定された状態で車検を受けることができます。
それ以外にも自動車税などが安くなるメリットもあるので、長期的に事業を行いたい方におすすめです。
ただし、一般的な保険会社の任意保険に加入できない場合が多いので注意が必要です。
2.車高制限が守られているか
軽トラックの荷台に載せられる貨物のサイズは、地面から高さ2,500mmまでと道路交通法で定められています。
もしこの高さを超えてしまうと、100万円以下の罰金や免許証の加点といった罰則を受けることになるので、車高制限が守られているか必ず確認しましょう。
特に個人が製作した車を購入する場合には、しっかりと確認が必要です。
3.保健所の営業許可基準を満たしているか
キッチンカーで料理を提供する場合、保健所で飲食店営業の許可を取得する必要があります。
営業許可を取るためには、給水・排水タンクやシンクなどといった設備をキッチンカーに整えなければなりません。
特に中古のキッチンカーを購入する場合、現在の営業許可基準を満たした設備でない可能性があるため、事前に必要な設備について知っておくべきです。
どのような設備をキッチンカーに整える必要があるのかについては、「【最新版】移動販売(キッチンカー)の営業許可の取り方まとめ。2021年6月の食品衛生法改正もわかりやすく解説!」をご覧ください。
4.キッチン部分の広さが十分か
軽自動車のキッチンカーは、大型ワゴンやトラックと比べて内部は狭くなっています。
そのため、中で調理するのに十分な広さが確保されているか、実際にキッチンカー内部を確認しておくべきです。
画像でしか内部の広さが確認できないネットオークションなどで購入してしまうと、想像していたより狭く、調理がしにくいといったことになりかねません。
したがってキッチンカーを購入する際は、ネットではなくキッチンカーの実物を確認したうえでの購入をおすすめします。