「わらび餅の移動販売に興味があるけど、始め方がわからない」
「他のメニューと比べてメリットは何だろう?」
「わらび餅の移動販売で利益を出せるのか気になる」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
クレープや焼鳥などのメニューと比べると、わらび餅の移動販売はそこまで盛んではありません。
そのため「利益が出ないのではないか」と不安に感じている方もいるでしょう。
わらび餅は、成功のポイントを押さえれば利益を出しやすいメニューです。
この記事では、わらび餅の移動販売を以下の内容で徹底解説します!
- 移動販売でわらび餅を取り扱うメリット・デメリット
- わらび餅の移動販売を始める手順
- 成功するためのポイント
資格や始める手順も具体的に解説しています。わらび餅の移動販売に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
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移動販売でわらび餅を取り扱う5つのメリット
こちらでは、移動販売でわらび餅を取り扱うメリットを5つ紹介します。
- 初期投資を抑えられる
- 出店場所を自由に選択できる
- メニューのアレンジがしやすい
- 流行に合わせたメニューを作りやすい
- 低コストなので利益率が高い
順番に見ていきましょう。
1.初期投資を抑えられる
実店舗での開業と比べて、初期投資を抑えられるのが移動販売のメリットです。
移動販売の開業資金は、300万円を目安として始められます。内訳は、キッチンカーや調理機材の準備がメインです。
物件を契約する必要がないので賃料はもちろん、敷金・礼金や保証金もかかりません。
毎月の賃料がかからないので、ランニングコストも抑えられます。
一方で実店舗の場合、開業資金の目安は700~800万円と言われています。物件の取得には賃料の約10ヶ月分が必要で、内装や外装の工事費もかかるためです。立地や規模によっては、さらに資金がかかるケースも珍しくありません。
初期投資が大きくなると、回収までに時間がかかり利益を出すのに苦労します。
実店舗と比較して半分ほどの初期投資で開業できるのは、移動販売の大きな利点です。
2.出店場所を自由に選択できる
移動販売の強みは、出店場所を自由に選択できる点です。固定の店舗ではないので、曜日や季節によって売上が伸ばしやすい場所に移動できます。
たとえば平日は駅前の広場に、休日はフリマなどのイベントに出店と、さまざまな選択が可能です。
住宅街に出店すれば、頻繁に買い物へ行けない年配の方にも喜ばれるでしょう。
お客さんの来店を待つだけでなく集客が見込める場所を自由に選択できるのは、移動販売ならではのメリットです。
3.メニューのアレンジがしやすい
わらび餅そのものは素朴な味なので、メニューのアレンジがしやすいです。そのため年配の方から若い世代まで、幅広いニーズに対応できる強みがあります。
きな粉や黒蜜をかけたものは、安定して売れる定番商品です。さらに近年では、わらび餅にフレーバーで味をつけた商品が若い世代から人気です。
たとえば抹茶やコーヒー、ラムネ、はちみつレモンなどの味があります。
ホイップクリームやメープルシロップをトッピングした、洋菓子風のアレンジも喜ばれるでしょう。独自のメニューを開発すれば、他社との差別化を図れます。
また、容器をプラスチックではなく「もなか」にすることで、食べ歩きのニーズにも対応できます。
メニューのアレンジがしやすいわらび餅は、移動販売で取り扱うのに適したメニューです。
4.流行に合わせたメニューを作りやすい
わらび餅は独特の食感を活かして、流行に合わせたメニューも作りやすいです。大きめであればモチっと、小さく切ればプルプルとした食感が楽しめます。
たとえば近年では、若い世代を中心に「わらび餅ドリンク」が流行しています。ブームを巻き起こしたタピオカドリンクに続き、注目を集めているドリンクです。
中に入っているわらび餅は小さく切られており、柔らかくてプルプルとした食感は一度飲むとやみつきになると評判です。
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ブームになる商品は、大きな利益につながる可能性があります。流行に合わせたメニューを作れるわらび餅は、学校の近くやイベントなどの若者が多い出店場所を選べる移動販売にうってつけです。
5.低コストなので利益率が高い
低コストなので利益率が高い点も、移動販売でわらび餅を取り扱うメリットと言えます。飲食業で利益を出すためには、いかに原価を抑えるかが重要になります。
わらび餅の材料は「わらび餅粉」と水・砂糖だけなので、原価が安いです。
わらび餅粉はさつまいものデンプンなどを原料にしており、1kgで2,000円前後で購入できます。1kgのわらび餅粉で、約80人前が作れます。
300円で販売するとして、砂糖と水の原価を含めても、原価率は10%ほどです。
きな粉などのトッピングによって原価率は変わりますが、わらび餅は非常に利益率が高いメニューだと言えます。
調理方法も混ぜて冷やすだけなので手間がかからず、ひとりでの営業も問題ありません。低コストで利益率が高いわらび餅は、移動販売に向いています。
ただし、わらびを使用した「本わらび粉」は1kgで2万円以上する高級品です。
食材にこだわるのは戦略の1つですが、客単価を上げにくい移動販売では不向きなので注意してください。
移動販売でわらび餅を取り扱う2つのデメリット
移動販売でわらび餅を取り扱う際、デメリットが2つあります。
- コンビニやスーパーでも購入できる
- 季節によって売上にバラつきがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.コンビニやスーパーでも購入できる
わらび餅は和菓子の定番商品なので、コンビニやスーパーでも手軽に購入できます。
100~200円とリーズナブルな価格で販売されているので、強力なライバルです。
そのため自社独自の強みをアピールできなくては、売上を伸ばせないでしょう。
さまざまな場所で手軽に購入できる点は、移動販売でわらび餅を取り扱うデメリットです。
2.季節によって売上にバラつきがある
わらび餅は、夏のイメージが強いメニューです。そのため、どうしても冬は売上が落ちやすくなります。
季節による売上のバラつきを減らすためには、以下のような対策が必要です。
- ショッピングモール内など暖かい出店場所を確保する
- コーヒーやお茶などのドリンクメニューも販売する
- 冬場は違う商品を取り扱う
季節によって売上にバラつきがある点は、わらび餅を移動販売するデメリットと言えます。
わらび餅の移動販売を始める手順を7ステップで解説
こちらでは、わらび餅の移動販売を始める手順を7つのステップに分けて解説します。
- 事業計画を立てる
- キッチンカーを準備する
- 仕込み場所を確保する
- 出店場所を決める
- 仕入先を選ぶ
- 資格を取得する
- 保健所の営業許可を取る
1つずつ内容を確認していきましょう。
1.事業計画を立てる
事業計画は今後の準備や予算、経営方針を決めるために必要です。
しっかりと事業計画を練ることで、失敗のリスクを回避できます。
事業計画では、以下のような事項を決めていきましょう。
- コンセプト
- 顧客ターゲット
- 販売するメニュー
- 価格設定
- 開業資金の算出
コンセプトや顧客ターゲットによって、キッチンカーのデザインや出店エリアが変わってきます。
わらび餅の移動販売をするためには、まず事業計画を立てることから始めてください。
2.キッチンカーを準備する
次に、キッチンカーを準備します。入手方法によっても異なりますが、納車までに時間がかかるケースもあるので早めに取り掛かりましょう。
キッチンカーの入手方法は、主に以下の5つがあります。
- 中古のキッチンカーを購入する:100~300万円
- 業者に製作を依頼する:250万円
- 自作する:100万円
- リース契約をする:20~30万円(月)
- レンタルを利用する:3~10万円(日)
予算だけでなくデザインや導線など、自分が納得できるキッチンカーを準備してください。
3.仕込み場所を確保する
わらび餅を自分で作る場合は、キッチンカー以外に仕込み場所も必要です。
調理方法が簡単なわらび餅でも、粉と水を混ぜる作業は食中毒の菌が混入する危険性があります。
そのため、衛生管理が徹底された場所で作らなければいけません。
キッチンカーは衛生面が優れているとはいえないため、仕込み場所として認定されない恐れがあります。
保健所によって許可が出るかどうかは変わるので、まずは相談してみてください。許可が出ない場合は、仕込み場所を用意しましょう。
ただし既製品のわらび餅を仕入れる場合は、仕込み場所が不要です。
4.出店場所を決める
出店場所は、早い段階で目星をつけておいてください。移動販売の営業許可は、出店場所を管轄する保健所に申請するためです。
移動販売の出店場所を探す方法は、主に以下の6つです。
- インターネットで探す
- マッチングサービスを利用する
- 仲介業者を利用する
- 商工会議所・観光協会などに登録する
- 知り合いに紹介してもらう
- 自分で新規開拓する
交渉が難航することもあるので、まずはマッチングサービスや仲介会社の利用をおすすめします。
出店場所を自由に変えられる移動販売ですが、どこでも営業していいわけではありません。きちんと交渉し、出店料を支払って営業しましょう。
5.仕入先を選ぶ
原価を抑えるためにも、仕入先の選定は重要です。
材料のわらび餅粉や砂糖は一般のスーパーでも仕入れが可能ですが、専門の卸売業者や業務スーパーの方が購入費用を抑えられます。
ただし価格が安くなる分、注文ロットが大きくなるので、賞味期限内に使いきれるか注意が必要です。
わらび餅粉の賞味期限は製造日から2年間が一般的ですが、あくまで未開封時です。
開封後は1~2週間が賞味期限の目安なので、食材の廃棄を減らせるように計算して仕入れてください。
6.資格を取得する
わらび餅の移動販売をするには、食品衛生責任者の資格が必須です。
講習会を受講すると1日で取得できます。
講習会は各都道府県の食品衛生協会が開催しているので、ホームページなどをチェックしてください。
もし栄養士・調理師免許を持っている場合は講習会への参加が必要なく、申請のみで問題ありません。
1日で取得できる資格ですが、講習会の受講には事前予約が必要です。2ヶ月先まで予約が埋まっているケースもあるので、スケジュールに余裕を持って予約しましょう。
7.保健所の営業許可を取る
保健所の営業許可を取得できれば、わらび餅の移動販売を始められます。出店場所を管轄する保健所へ申請してください。
申請に必要なものは、一般的に以下の通りです。
- 営業許可の申請書類
- キッチンカーの車検証
- 設備の図面
- 食品衛生責任者の資格の証明
- 申請手数料
ただし、必要なものは保健所によって異なります。事前に相談して確認しておくと手続きがスムーズです。
わらび餅の移動販売で成功するためのポイント3選
わらび餅の移動販売で成功するためのポイントを、3つ厳選して紹介します。
- キッチンカーは軽自動車を選ぶ
- メニュー開発は写真映えを意識する
- ラッピングにもこだわる
詳しくチェックしていきましょう。
1.キッチンカーは軽自動車を選ぶ
わらび餅の移動販売に使用するキッチンカーは、軽自動車をベースにした車両をおすすめします。
搭載する設備が少ないので、大きな車両を用意する必要はありません。
一般的に、車両は小さい方が価格は安くなります。また、駐車スペースが狭い場合でも問題なく出店できるのもメリットです。
キッチンカーのベースとなる軽自動車は、軽トラと軽バンの2種類です。
車種 | 特徴 |
軽トラ | ・狭い駐車スペースでも問題ない ・厨房スペースで立って作業できる |
軽バン | ・流通している台数が多いので低価格 ・立っての作業は難しい |
予算やデザインを考慮して、自分に合った車両を選んでください。
2.メニュー開発は写真映えを意識する
移動販売に限らずですが、スイーツのメニュー開発には写真映えが欠かせません。
写真を撮りたくなるような見た目にこだわることで、お客様のSNS投稿が増えるためです。
近年では飲食店などを探す際に、SNSを使って情報収集をする人が増えています。そのため投稿数が増えれば認知度が高まり、集客力の向上が期待できます。
和菓子に馴染みのない若い世代も取り込めるように、メニュー開発では写真映えを意識してください。
3.ラッピングにもこだわる
わらび餅は味だけでなく、ラッピングも重要です。
和菓子は自分で食べるだけでなく、手土産としてのニーズもあります。そのためラッピングをすることで、スーパーやコンビニの商品との差別化ができます。
おしゃれな包装紙や紙袋を用意すれば、家族や友人のために購入する人に喜ばれるでしょう。