「出店場所はどんなところがあるのか」
「どうやって出店場所を探せばいいの?」
「選ぶポイントや必要なものが知りたい」
移動販売(キッチンカー)での開業を検討する際、出店場所で悩む人は多くいらっしゃいます。出店場所は利益に大きく影響するので、できるだけ稼げる場所を選びたいですよね。また、無許可出店などのトラブルは避けたいところです。
そこでこの記事では、移動販売(キッチンカー)の出店場所について詳しく解説します!出店場所のメリットやデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
移動販売(キッチンカー)のおすすめ出店場所7選
こちらでは、移動販売(キッチンカー)の出店場所を以下の7つ解説します。
- 音楽フェスやフリマなどのイベント
- オフィス街
- スーパー・ショッピングモール
- 家電量販店・アミューズメント施設
- 道の駅・サービスエリア
- 公園や観光施設
- 大学
順番に見ていきましょう。
1.音楽フェスやフリマなどのイベント
音楽フェスやフリマなどのイベントは、大きな売上が期待できる出店場所です。特に音楽フェスは、知名度の高いものだと25万人以上の人数が参加します。
キッチンカーを出店していれば、大きな売上が見込めることは間違いありません。
その他にも、イベントでの出店には以下のメリットがあります。
- 多くの人に自分のキッチンカーを知ってもらえる
- 他の移動販売オーナーと知り合うきっかけになる
- 大量販売を経験することで、調理や接客スキルが向上する
ただし、イベント出店にはデメリットもあります。
- 長時間の営業なので体力・精神的な負担が大きい
- 大量の仕入れをするので、売れ残ると食材の管理や処分が大変
メリットとデメリットを比較して、出店を検討しましょう。
また音楽フェスやフリマなどのイベントに出店したい移動販売オーナーは多いので、選考になる場合が多いです。イベントの雰囲気に合っているか、同じようなメニューが重ならないか、などが考慮されます。
競合も多いですが、フェスやフリマなどのイベントは売上アップを狙える貴重な出店場所です。
2.オフィス街
オフィス街は、安定した平日の売上が見込める出店場所です。ランチを求める顧客の数が多く、東京や大阪などの大都市ではオフィス街の移動販売(キッチンカー)が定着しています。
カレーや丼ぶりなどボリュームのあるメニューからエスニック系のメニューまで、さまざまなニーズがあります。ランチ系メニューとあわせてコーヒーも販売すると、売上アップが期待できるでしょう。
しかし、オフィス街の出店には以下の注意点もあります。
- 12時~14時とピークタイムが短い
- 人気のエリアは競合が多い
- リモートワークの起業が増えている
オフィス街は個人での出店交渉が難しいケースもありますが、チャレンジする価値のある出店場所です。
3.スーパー・ショッピングモール
スーパー・ショッピングモールの入り口で行われる移動販売は、売上単価が高くなりやすい出店場所です。家族連れの顧客が多いので、複数商品を購入するケースが多いといえます。
また、ランチタイム以外でも集客が見込めるのもメリットです。クレープやアイスクリームなどのスイーツ系から、焼き鳥や唐揚げといった惣菜など、時間を問わずニーズがあります。
ただし、スーパーやショッピングモールで販売されている低価格の商品と、メニューが競合しないように注意が必要です。
イベントがない、またはオフィス街が少ない地方での出店を検討されている場合、スーパー・ショッピングモールは欠かせない場所です。
4.家電量販店・アミューズメント施設
家電量販店、パチンコ屋やボーリング場などのアミューズメント施設は狙い目の出店場所です。近くに飲食店がない立地であれば、移動販売(キッチンカー)の需要は高まります。
家電量販店・アミューズメント施設での提供メニューは、短時間で食べられるものが好まれます。たとえばハンバーガーやホットドッグなど、片手でも食べられるようなメニューがおすすめです。
また、アミューズメント施設ではアルコールを販売すると、売上がアップする可能性があります。施設によってはアルコールの販売がNGな場合もあるので、出店前に確認してみてください。家電量販店・アミューズメント施設は、意外と狙い目の出店場所です。
5.道の駅・サービスエリア
道の駅・サービスエリアは、曜日を問わずに集客が見込める出店場所です。地元の方や運送業のドライバーなど、さまざまな人が利用します。
顧客は年齢層が高くなる傾向にあるので、ニーズにあったメニュー選びが大切です。たとえば地元の食材を使う、小さいサイズのメニューを用意するなどの工夫をすると売れやすいでしょう。
施設内のレストランや固定の移動販売(キッチンカー)との競合を避けるために、出店交渉が難しい場合もあります。しかし出店できれば地域に根付いた長期的な営業ができるので、道の駅・サービスエリアは移動販売(キッチンカー)にうってつけの出店場所です。
6.公園や観光施設
公園や観光施設は、移動販売(キッチンカー)の需要が高い出店場所です。自然豊かな場所で飲食をしたい人は多く、特に春や秋の観光シーズンは売上が増えます。
写真映えするメニューは売れやすく、SNSに投稿されることでキッチンカーの宣伝にもつながります。
ただし公園や観光施設では、出店のために自治体や行政の許可が必要です。そのため、個人の商売目的での出店は許可が下りづらいケースもあります。出店までのハードルは高いですが、公園や観光施設は移動販売(キッチンカー)にぴったりの出店場所です。
7.大学
大学は、ここ数年で移動販売(キッチンカー)の受け入れが増えている出店場所です。学食以外の楽しみとして、学生自ら勧誘しているケースもあります。
客層が20歳前後と若いので、ボリュームのあるメニューが人気です。ただし社会人がターゲットの場合と違い、価格設定を抑える必要があります。安くてボリューム満点のメニューが求められるので、回転率を考慮したメニュー開発が重要です。
また、大学には流行に敏感な学生も多くいます。バナナジュースやタピオカミルクティーなど、ブームに柔軟な対応ができると売上アップが見込めるでしょう。土日や夏休みなどの長期休暇期間は対策が必要ですが、大学は移動販売(キッチンカー)にとって魅力的な出店場所です。
移動販売(キッチンカー)の出店場所を探す6つの方法
こちらでは、移動販売(キッチンカー)の出店場所を探す方法を6つに分けて解説していきます。
- ネットで探す
- マッチングサービスを利用する
- 仲介業者を利用する
- 商工会議所・観光協会などに登録する
- 知り合いに紹介してもらう
- 自分で新規開拓する
どの方法が自分に合っているか、参考にしてみてください。
1.ネットで探す
移動販売(キッチンカー)の出店場所を探すには、ネットの利用が一般的な方法です。ネットにはイベントなどの情報が溢れているので、情報収集が簡単にできます。
企業やイベントによっては、SNSでの告知が行われています。TwitterやInstagramで「#移動販売」「#キッチンカー」などで検索すると出店募集が見つかるかもしれません。
また、ジモティーなど地域の情報を交換するサービスも効果的です。エリアを限定できるので、ローカルな情報の入手や移動販売オーナーとのつながりも期待できるでしょう。
移動販売(キッチンカー)の出店場所を探す際、まずはネットで探してみてください。
2.マッチングサービスを利用する
近年では、移動販売(キッチンカー)の出店場所を探す人と空いているスペースを貸したいオーナーをマッチングさせるサービスの数が増えています。
出店場所探しや交渉は労力のかかる作業ですが、マッチングサービスであれば手軽に行えるのがメリットです。自分が出店したい条件での絞り込みが可能なので、現地へ下見に行く手間などが削減できます。登録料や規約はマッチングサービスによって異なるので、確認を忘れないようにしてくださいね。
出店場所を探すコストを削減できるマッチングサービスの利用は、おすすめの方法です。
3.仲介業者を利用する
出店場所を紹介してくれる仲介業者を利用すれば、自身は移動販売(キッチンカー)の営業に専念できます。
マッチングサービスよりも仲介手数料は高くなりますが、メリットも大きいです。仲介業者によっては大手デベロッパー企業や自治体と連携しています。そのため、個人では借りられない場所での出店も可能です。
仲介業者を利用する手順は、主に以下の流れです。
- 登録の申請
- 審査・面接
- 登録の決定
- 派遣先の紹介
- 派遣先への出店
定期的に説明会も開催されているので、仲介業者が気になる場合は申し込んでみてください。
4.商工会議所・観光協会などに登録する
地域のお祭や花火大会などのイベントは、商工会議所や観光協会が主催しているケースが多くあります。毎年開催されているお祭りやイベントは一定の集客が見込めるので、売上を増やすチャンスです。
商工会議所・観光協会などに登録をしておくと、イベントがある際に声をかけてもらいやすくなります。
地域によっては、地元出身者に対して優先的に出店募集の案内をするケースもあるようです。また、観光地や公園など公共施設への出店を後押ししてくれることもあるでしょう。
移動販売(キッチンカー)で地域密着型の営業や、地元に貢献したい人は、商工会議所・観光協会などに問い合わせてみてください。
5.知り合いに紹介してもらう
移動販売(キッチンカー)を長年経営している人は、たくさんの情報を持っています。出店場所だけでなく、常連のお客さんを紹介してくれることもあります。経営に悩んでいるときはアドバイスをくれることもあるでしょう。
同業者の知り合いを増やし、横のつながりを作るのは重要です。知り合いを増やすためにも、コミュニティへの積極的な参加をおすすめします。
ただし、いきなり出店場所を紹介してもらうのは難しいはずです。「この人なら信用できる・任せても大丈夫」だと思ってもらえなければ出店場所は紹介されません。関係を構築するためには、キッチンカーのデザインや味へのこだわり、接客中の人柄などを認めてもらうことが大切です。
信頼関係のある知り合いからの紹介は、出店場所探しに有力な方法といえます。
6.自分で新規開拓する
自分でスペースを探し、物件のオーナーやイベント会社に営業する方法です。お互いにどのようなメリットがあるのか、どれくらいの利益が予想できるのかを明確にしてアピールすることが交渉のポイントです。交渉次第では、有利な条件で競合がいない場所で出店できるかもしれません。
ただし難易度は高く、断られるケースが多いので、いかに数多く営業できるかが重要です。
移動販売(キッチンカー)の出店場所を選ぶポイント3つ
移動販売(キッチンカー)の出店場所を選ぶポイントは、主に以下の3つです。
- 出店料・マージンを確認する
- 競合がいないかチェックする
- メニューと客層が一致しているかリサーチする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.出店料・マージンを確認する
出店料やマージンは、利益に大きく影響する部分です。フェスやフリマなどのイベントはたくさんの集客が見込めますが、規模が大きくなるほど出店料が高くなる傾向にあります。もし予想よりも売上が低かった場合、出店料やマージンによっては利益がほとんど出ないケースも考えられます。
一方で、行政が主催するイベントはイベント運営に補助金が出るため出店料が安く済む場合も多いです。移動販売(キッチンカー)でしっかりと利益を出すために、出店料・マージンの確認は欠かせません。売上とのバランスを考慮して出店場所を選びましょう。
2.競合がいないかチェックする
競合がいるエリアで出店すると、トラブルになる危険性があります。すでに出店している移動販売(キッチンカー)のオーナーと顧客を奪い合うことになるので、揉める可能性が高いです。
また当然ではありますが、競合がいると利益が出づらいです。よほど魅力的なメニュー開発をしないかぎり、同じエリアに競合がいると価格競争になってしまいます。低価格で販売すると、労力はかかるが利益は出ないという結果になりやすいです。
出店場所を選ぶ際は、エリア内に同じようなメニューを提供している競合がいるかどうか、あった場合はその店の販売価格などをチェックしましょう。
3.メニューと客層が一致しているかリサーチする
メニューと客層が一致していなければ、どれほど立地のいい出店場所でも売上は伸びません。
たとえば年配客の多いエリアでボリューム満点のメニューを販売しても、集客は難しいでしょう。また冬の公園に出店する場合、冷たいアイスクリームよりも温かいコーヒーを求めるお客さんの方が多いと考えられますよね。
メニューと客層がミスマッチしていると、移動販売(キッチンカー)の経営は失敗します。SNSやネットで客層の情報収集を行い、実際に現地へ足を運んで下見をしてから、出店するかどうかを判断しましょう。
移動販売(キッチンカー)の出店に必要なもの
移動販売(キッチンカー)の出店には、以下のものが必要です。
- 販売経歴書
- 車検証の写し
- PL保険証書の写し
- 営業許可書の写し
- 出店料
ただし、必要な書類の種類や出店料を支払うタイミングは出店場所によって異なります。書類が不足していて、当日に出店できないケースも考えられます。トラブルを避けるためにも、事前に確認して用意するようにしてください。