【月商400万円の壁を突破】12年伸び悩んだ浅草橋の名店ラーメン「ろく月」。”立ち退き”の逆境からV字回復させた黒瀬式経営とは

「12年間、月商はずっと200万円台。正直、これが自分の限界かなと思っていました」
そう語るのは、東京・浅草橋で豚白湯ラーメンの名店「ろく月」を営む店主の湯田達巳さん。2015年に「TRY(東京ラーメンオブザイヤー)新人賞」を受賞した実力店ですが、その売上は長く200万円前後で“停滞”していました。
ところが、ある経営者と出会い、教わったことを“素直に”実践しただけで、状況は一変します。SNSのバズに頼ることなく、先月の月商はおよそ400万円。月商500万円も現実的な射程に入り、最高日商を更新し続けているのです。
その「ある経営者」とは、直営17店舗・年商20億円超を率い、絶対に負けない飲食経営の学校を主宰する株式会社ZOT代表・黒瀬実寿希(くろせ みずき)さん。湯田さんは、その学びの場である「黒瀬式経営塾」のメンバーでもあります。
さらに今回の取材時、ろく月は「建物の取り壊しにより、10月末で立ち退き」という大きな試練の真っ只中。逆境のなかで、なぜV字回復が起きたのか。黒瀬さん自ら店舗を訪ね、その秘密を解き明かします。
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【店舗プロフィール】豚白湯ラーメン「ろく月」
- 店名:ろく月(浅草橋)
- 店主:湯田達巳さん/40歳・3児の父
- 所在地:東京都台東区浅草橋2-4-5(浅草橋駅 徒歩3分)
- 業態:無化調の豚白湯ラーメン専門店。全粒粉や焙煎胚芽を練り込んだコシの強い自家製麺が看板
- 沿革:2013年開業/2015年 TRY新人賞 受賞
- 名物:夏季限定「とうもろこしの冷やしラーメン」など、攻めた限定メニューでもSNSの話題に

浅草橋という“激戦区”で13年。それでも売上は200万円で止まっていた
取材は、平日の朝。黒瀬さんと編集スタッフが、浅草橋駅から歩いて3分ほどのろく月へと向かいます。歩きながら、黒瀬さんはこのエリアの“難しさ”を口にしました。
「浅草橋は、強豪店がとにかく多い。それなのに人通りはそこまで多くなくて、家賃も決して安くない。安い居酒屋がベースの街なので、単価の高いものはやりにくい。正直、飲食でガチンコ勝負するにはハードルが高いエリアなんです」
しかも、ろく月があるのは駅前ではなく、住宅街へ向かう道の途中。それでも長く商売を続けてきた背景には、湯田さんの“筋金入り”の原点がありました。
高校卒業後は宅配ドライバーとして働き、お金を貯めて退職。やりたいことを探すなかでラーメンに出会い、「どうしてもここで働きたい」と思った店に履歴書を持参。「募集していない」と断られると、「お金はいらないので働かせてください」と頼み込み、半年間“無休”で修業。27歳で独立し、ろく月を開きました。
「今どき、無給で半年働かせてくれなんて言う若者は、なかなかいないですよ。気合いは本当にすごい」(黒瀬さん)
2019年には製麺機を導入して自家製麺をスタート。原価を抑えながら麺の品質も一段引き上げ、店の評価をさらに高めました。それでも——売上は12年間、月商200万円前後のまま。一度はSNSのバズで350万円まで伸びたものの、3か月ほどで250万円に戻ってしまう。「一過性の打ち上げ花火」の壁を、どうしても越えられずにいたのです。
黒瀬実寿希との出会い。「このお店、月商500万円はいけますよ」
転機は、湯田さんが「絶対に負けない飲食経営の学校」(第13期)に参加したこと。実は黒瀬さんは、生徒として出会う前から、客としてろく月を訪れたことがあったといいます。
「プライベートで一度伺ったことがあって、“美味しいラーメン屋さんだな”という印象でした。だから、学校に来てくれたと知ったときは驚きましたね」(黒瀬さん)
そんな黒瀬さんが、初対面の湯田さんに告げた言葉が、「このお店、月商500万円はいけますよ」。しかし当の湯田さんは、まったく信じられなかったと振り返ります。
「正直“いやいや、無理でしょう”と思っていました。むしろ自分は、YouTubeで“500万なんて売れるわけない”ってアンチコメントを押す側でしたから(笑)。200万円から500万円なんて、話が飛びすぎだよ、と」(湯田さん)
“飛び道具”はなし。湯田さんが実践した「地味だけど効く」打ち手
では、黒瀬さんと学校で学び、湯田さんは具体的に何を変えたのか。特別な裏ワザは、ひとつもありません。「当たり前のことを、徹底的にやり切った」——それが全てでした。
- 店を“清潔”にする。「すでに来てくれている層」ではなく、「まだ取れていない層(女性など)が来ても不快にならない状態」を目指す。置き箸・置きレンゲをやめ、箸は袋入りに。
- 営業時間を伸ばす。ワンオペでも開けられる時間を増やし、近隣へのポスティングで「営業時間が延びたこと」を周知。
- SNSを“設計”して更新する。何が刺さるかを考え、冬は引きの強い「白味噌の限定」、続いて流行に乗せた「太麺の混ぜそば」を投入。限定商品だけで月70万円台を生む柱に。
- FL(原価・人件費)をコントロールする。営業時間は長くしつつ、人を“人数”ではなく“時間数”で最適化。3人ではなく2.5人など、ピーク以外の無駄な時間を削る。
- 「ちょうどいい人数でテキパキ」を徹底する。黒瀬さんの教え――「人がいてダラダラしている店より、適正人数でテキパキ動く店のほうが、お客さんは“美味しく”感じる」を実践。
武器となったのは、やはり自家製麺。原価を大きく抑えながら品質を担保し、夏季限定の「とうもろこしの冷やしラーメン」は、限定だけで月150万円を叩き出したこともある名物に育ちました。

結果、バズなしで先月“400万円”。最高日商も更新し続けている
地味な改善を積み重ねた結果は、数字にはっきりと表れました。
- 12年間ずっと月商200万円前後だった売上が、学びはじめて1年も経たずに先月は約400万円(バズ商品なし)へ。実に“倍増”。
- 直近の日曜は最高日商を更新。ラーメン181杯+限定メニュー90杯が出て、限定は夕方5時で完売。「もっと仕込めていれば、さらに獲れた」という、うれしい悲鳴。
- 売上が上がっただけでなく、利益も残りやすい体質に。湯田さん自身、「月商500万円も現実的に見えてきた」と語ります。
黒瀬さんは、この“地味な強さ”の本質をこう語ります。
「味と同じくらい、立地や、毎日コツコツ続けることが大事なんです。ラーメン屋さんのオーナーは、味にはとことんこだわる。でも、衛生管理や季節メニュー、広告、従業員の給料を上げて戦力を高める、といったことはやらない人が多い。美味しいものが作れる人が、そこまでやれたら――めちゃくちゃ強いんですよ」(黒瀬さん)

逆境のなかで。10月末“立ち退き”という試練と、黒瀬さんの助言
ここまで読むと順風満帆に思えますが、冒頭で触れた通り、ろく月は大きな試練に直面しています。入居するビルが取り壊され、跡地にビジネスホテルが建つことが決定。10月末での立ち退きが決まっているのです。13年間慣れ親しんだ場所を、間もなく離れなければなりません。
「ようやく“現金を生む店”になってきた矢先なので、もったいない気持ちはあります」と湯田さん。それでも黒瀬さんは、この逆境を“次のステージへの踏み台”に変えようと背中を押します。立ち退きにあたっては相応の補償(立ち退き料)も入るため、その資金を次の一手に活かす構えです。
黒瀬さんが湯田さんに出した“宿題”は、きわめて実践的でした。
- 上野・浅草・秋葉原など、まずは主要駅で物件を探す。ネット検索ではなく、自分の足で“歩いて”探すこと。
- 人の動線を見て、どのエリアに出したいかを自分で把握する。
- 「テナント募集」の貼り紙を見つけたら即電話。不動産屋には1回で終わらず、顔を覚えてもらうまで2回、3回と通う。
- そして何より、焦って決めないこと。
黒瀬さん自身、過去に定期借家契約で店舗を退去した経験があるといいます。「ただ、当時は他の事業もやっていて、次の準備もできていた。だから大ダメージにはならなかった」。“負けない”状態をいかに事前に作っておくか——その視点こそ、黒瀬式経営の核心です。
「200万円→500万円→そして多店舗へ」。見え始めた、新しい景色
黒瀬さんが湯田さんに見せたのは、目先の売上だけではありません。その先の「会社としての安定」です。
「美味しいものをコツコツ作ってきた方なんです。学校で言ったことを素直にやってくれるから、伸びている。このまま続ければ、1店舗じゃなくて、2店舗、3店舗は絶対に行けるはず。だから次の物件選びが本当に大事なんです」(黒瀬さん)
黒瀬さんが繰り返し説くのは、「1店舗が1社になっている人が多い」という指摘。「“1社で何店舗やるか”という発想を持てるかどうか」で、経営者としての景色は大きく変わるといいます。500万円の店が3つあれば、利益はおよそ4000万円。家族の生活も、ぐっと安定します。

湯田さんが当初こだわっていたのも、まさに「家族と自分の安定」でした。「自分が倒れても回る、お金が生まれる状態を作りたい」。その願いに、多店舗化という現実的な道筋が見えてきたのです。
湯田さんから、同じように悩む飲食店オーナーへ
最後に、12年の停滞を抜け出しつつある湯田さんに、同じように頑張る飲食店経営者へのメッセージを伺いました。
「いろいろ教えていただいて、本当にありがとうございました。教えていただいた通り、素直にやることが、一番の近道だと思います。飛び道具ではなくて、階段を順番に一段ずつ上がっていけば、自分でも売上が上がりました。皆さんも、言われたことを素直にやるのが、一番好ましいと思います」(湯田さん)
有名店であっても、売上が止まることはある。けれど、味へのこだわりに「毎日コツコツの経営」を掛け合わせれば、お店はまだまだ伸びる。ろく月と湯田さんの歩みは、それを静かに、しかし力強く証明しています。次なる一手は、新天地での再出発。その挑戦の行方を、私たちも応援しています。
“負けない経営”を、あなたの店にも。黒瀬式経営塾のご案内
湯田さんを月商倍増へと導いたのは、特別な才能でも、奇抜なアイデアでもありません。「正しいことを、正しい順番で、素直にやり切る」こと。その仕組みと伴走を提供しているのが、黒瀬実寿希さんが主宰する「黒瀬式経営塾」です。
- コンセプト:月商500万円を突破し、“絶対に負けない”飲食店をつくる【完全審査制】オンラインサロン
- 得られるもの:会員限定動画(経営戦略・管理)/毎月のZoom相談会/営業分析表・戦力分析表の作り方/SNS集客戦略(完全版)/立地・業態選定の攻略 など
- こんな方へ:月商500万円を目指す経営者/開業予定者/他業種から飲食に参入する方/本気で課題に取り組める方
「うちの店も、まだ伸ばせるはずだ」。そう感じた方は、まずは下記から塾の詳細をご覧ください。あなたの挑戦を、黒瀬さんと仲間たちが全力で後押しします。





