「野菜の移動販売を始める方法を知りたい」
「必要な資格や手続きを確認してから開業したい」
「利益を出すポイントが知りたい」
などと考えていませんか?
野菜は生活に欠かせない食品なので、安定した需要が見込めます。
ただし「本当に売れるのか」「しっかり利益が出せるのか」は気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、以下の内容で野菜の移動販売について詳しく解説していきます。
- 野菜を移動販売するメリット・デメリット
- 移動販売を始める手順
- 儲けるためのポイント
具体的な始める手順や資格に加えて、儲けるポイントも紹介します。
野菜の移動販売で利益が出せるのか心配な人も参考になる内容なので、ぜひ記事を最後までお読みください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
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野菜を移動販売する3つのメリット
野菜を移動販売するメリットは、主に以下の3つがあります。
- 初期費用を抑えられる
- 出店場所を自由に変えられる
- ニーズが幅広いので出店場所の選択肢が多い
1つずつ内容を見ていきましょう。
1.初期費用を抑えられる
野菜の移動販売は実店舗の八百屋と比べて、初期費用を抑えられます。
移動販売での開業にかかる費用は、主に車両の購入費のみです。
新車や中古車、大きさによっても異なりますが、中古の軽トラであれば100万円前後が目安になります。
物件を借りるわけではないので敷金や保証金が必要なく、家賃もかかりません。
一方で実店舗の八百屋の場合、物件の取得に500万円ほどかかる可能性があります。
立地や規模によって金額は変わりますが、およそ家賃の10ヶ月分が必要です。
その他にも改装費や什器などの設備費、仕入れのために車両の購入も必要になります。
移動販売なら物件を所有せず、初期費用を抑えられるので、低リスクで開業できるのがメリットです。
2.出店場所を自由に変えられる
移動販売の特徴は、出店場所を自由に変えられる点です。実店舗とは異なり、時期や状況に応じて集客が見込める場所を選んで出店できます。
たとえば平日は駅の近く、週末はマルシェなどのイベントと出店場所を変えることで、売上が期待できます。
曜日だけでなく、時間や季節によっても変更可能です。
出店の許可さえあれば臨機応変な対応ができるのは、野菜を移動販売するメリットの1つと言えます。
3.ニーズが幅広いので出店場所の選択肢が多い
数ある移動販売のメニューの中でも、野菜はニーズが幅広いです。野菜は食生活に欠かせないので、さまざまな場所で売上が見込めます。
住宅街では主婦や、なかなか買い物に行けない年配の方から喜ばれるでしょう。
地元の野菜を道の駅やサービスエリアで販売すれば、お土産として県外の人にも売れやすいです。
出店場所を自由に変えられ、なおかつ選択肢が幅広いのは、野菜を移動販売するメリットです。
野菜を移動販売する2つのデメリット
野菜の移動販売には、2つのデメリットもあります。
- スーパーや八百屋などの競合が多い
- 天候の影響を受けやすい
開業後に困らないためにも、それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.スーパーや八百屋などの競合が多い
野菜を買える場所はたくさん存在するので、競合が多いのがデメリットです。
駅前や住宅街にはスーパーがあり、商店街には八百屋もあります。また、近年ではコンビニでも野菜を取り扱っています。
野菜は競合が多いので、他社と差別化できなければ売上を伸ばすのは困難です。
2.天候の影響を受けやすい
移動販売はスーパーや八百屋などの実店舗よりも、天候の影響を受けやすいです。
屋外に出店している場合、お客様は傘を持ちながら財布を出さないといけないので、濡れてしまう可能性が高くなります。
そのため、スーパーなどの屋内販売よりも、客足が遠のいてしまうことが難点です。
また野菜は鮮度が重要なので、天候の影響で予想よりも売れなかった場合は廃棄が増えます。
他の食品と比べても、天候の影響を受けやすい点は、野菜を移動販売するデメリットだと言えます。
野菜の移動販売を始める5ステップ
こちらでは、野菜の移動販売を始める方法を5ステップに分けて解説します。
- 事業計画を立てる
- 移動販売車を用意する
- 出店場所を探す
- 仕入れ先を決める
- 資格の取得や手続きをする
順番に見ていきましょう。
1.事業計画を立てる
まず最初に、事業計画を立てていきましょう。
今後の準備、予算や経営方針などを決めるために必要です。
- どのような強みや特徴にするか
- 顧客ターゲットはどの層にするのか
- 取り扱いたい野菜のラインナップ
- 価格設定
- 開業にかけられる資金
などを計画に盛り込みましょう。
スムーズに野菜の移動販売を始めて、売上を伸ばすためには、事業計画をしっかりと練ることが重要です。
2.移動販売車を用意する
次に、移動販売車を用意します。野菜の移動販売に大型車は必要ないので、軽トラや軽バンをおすすめします。
購入費用が抑えられ、省スペースなので狭い場所でも問題なく出店できます。ガソリン代や税金といった維持費が安いのもメリットです。
ただし、移動販売車の外装によってお客様の印象は大きく変わります。塗装やラッピングをするなど、集客力を上げるための工夫をしてみてください。
おしゃれな雰囲気の移動販売車であれば、お客様のSNS投稿が増える可能性もありますよ。
3.出店場所を探す
移動販売は出店場所を自由に選べますが、どこでも営業して良いわけではありません。
きちんと許可を得た場所でなければトラブルになり、最悪の場合は警察沙汰になるケースも考えられます。
また移動販売において、出店場所は売上に大きく影響します。野菜は選択肢が幅広いですが、しっかりと集客が見込める出店場所を探しましょう。
出店場所を探す方法は、主に以下の6つです。
- ネットで探す
- マッチングサービスを利用する
- 仲介業者を利用する
- 商工会議所・観光協会などに登録する
- 知り合いに紹介してもらう
- 自分で新規開拓する
まずは手軽に始められるネットでの情報収集や、マッチングサービスの利用を推奨します。
4.仕入れ先を決める
野菜の仕入れ先は3パターンあるので、それぞれ確認していきましょう。
1.市場に行く
市場は野菜を仕入れる王道のパターンです。
八百屋や飲食業だけでなく、学校や病院などに食品を納める業者なども利用します。
一般の消費者でも購入できるケースが多いですが、ルールは市場によって異なります。
もし知り合いに市場を利用する専門業者がいれば、慣れるまでは同行させてもらうといいでしょう。
2.農家と契約する
農家との契約も、野菜を仕入れる方法の1つです。
市場を経由しないので鮮度がよく、マージンがかからないので価格も抑えられます。
「農家直送」と、お客様への強力なアピールポイントにもなります。
ただし個人の移動販売では仕入れる量が少ないので、農家にとってあまりメリットがありません。
そのため知り合いなど親しい関係性でないと、取引を断られるケースがほとんどです。
その際には農家と繋がりのある問屋から購入するなど、仕入れルートを変更して対応してみてください。
3.自分で育てる
野菜の移動販売では、自分が育てた商品を取り扱うパターンもあります。
生産から販売までを自分で行うので、利益率は非常に高いです。
購入するお客様の顔が見られるので、生産者としての喜びは大きいでしょう。
ただし生産から販売までをひとりで行うのは困難なので、家族や従業員など、強力してくれる人の存在が欠かせません。
5.資格の取得や手続きをする
出店にあたり、資格の取得や手続きを行います。
こちらでは資格について、3つのポイントをまとめました。
1.食品衛生責任者の資格は必須
食品衛生責任者の資格は、食品を取り扱う事業を行うには必須の資格です。
食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、衛生管理することを目的としています。
資格と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、講習を受ければ1日で取得できます。
各都道府県の食品衛生協会が「食品衛生責任者養成講習会」を開催しているので、ホームページなどで確認してください。
地域によっては開催の回数が少く、予約が数ヶ月先まで埋まっているケースもあります。スケジュールには余裕をもって予約しましょう。
2.野菜を販売するだけなら保健所への届出を行う
野菜の移動販売を行う場合、保健所に「野菜果物販売業」の届出をするだけで出店可能です。
移動販売車の条件は設定されておらず、手数料もかかりません。
さらに有効期限もないので、更新する手間も不要です。
届出は保健所の窓口、もしくはインターネットでも行えます。
ただし届出には食品衛生衛生責任者の資格が必要なので、取得してから手続きをしてください。
3.加工品も販売するなら保健所の営業許可が必要
野菜をそのままではなくサラダにしたり、瓶詰めしたジャムや漬物などにして販売するには、保健所の営業許可が必要です。
調理をする工程で食中毒の菌などが付着する可能性があるので、衛生管理が徹底した施設で製造した商品しか販売できません。
営業許可を取るために、キッチンカーの設備を整えたり、メニューの詳細をまとめたりしておきましょう。
詳細な条件は、保健所に問い合わせて確認した方が確実です。
販売したいメニューや調理工程を決めてから、申請をする前に事前相談をしてください。
野菜の移動販売で儲けるためのポイント3つ
野菜の移動販売で儲けるためには、ポイントが3つあります。
- コンセプトを明確にして差別化する
- 加工品を販売して客単価を上げる
- SNSで情報発信をする
「思ったよりも稼げない」とならないためにも、参考にしてみてください。
1.コンセプトを明確にして差別化する
野菜の移動販売はスーパーや八百屋など競合が多いので、コンセプトを明確にした差別化は儲けるために欠かせません。
お客様が「おっ!」と興味を持つようなアピールポイントが必要です。
- 農家直送
- 完全無農薬
- 他では見かけない珍しい野菜
など、何かしらアピールできる野菜を取り扱ってみましょう。
コンセプトを明確にして自社の強みを活かすのが、野菜の移動販売で儲けるためのポイントの1つです。
2.加工品を販売して客単価を上げる
儲けを出すためには、客単価を上げる必要があります。
加工品の販売は、客単価の向上に有効な方法です。
野菜だけを販売している場合、客単価は数百円ほどにしかなりません。
しかし瓶詰めしたジャムなどを販売すれば、お土産用という形で1,000円以上の客単価も見込めます。
また加工品は賞味期限が長いので、廃棄によるロスも削減できます。
保健所から営業許可を取得する必要があるので手間はかかりますが、儲けるためには加工品の販売がおすすめです。
3.SNSで情報発信をする
野菜の移動販売で儲けるためには、いつ・どこに出店するのかをSNSで発信するのが効果的です。
移動販売は出店場所を自由に変えられるのがメリットです。一方で、お客様からすると出店情報がわかりません。
通りがかりの人を集客するだけでは売上に限界があるので、幅広い場所から人を呼び込む必要があります。
また出店情報だけでなく、旬の野菜など美味しそうな写真も一緒に投稿すると、集客力アップが期待できます。
TwitterやInstagramなどのSNSを駆使して、情報発信を続けてみてください。