「移動販売で冷蔵庫を使いたい」
「どんな冷蔵庫が使えるんだろう?おすすめは?」
「どうやって電源を確保しよう?」
などと悩んでいませんか?
キッチンカーなどの移動販売には、食材を冷やす冷蔵庫が不可欠です。
ところが、限られたスペースにどのタイプの冷蔵庫を入れるべきかは難しいポイントです。
そこでこの記事では、
- 移動販売で冷蔵庫が必要な理由
- 移動販売で使える冷蔵庫
- 電源を確保する方法
について解説します。移動販売車に冷蔵庫が必要な理由も、わかる内容になっています。ぜひ最後までお読み頂き、ご自身の移動販売車にピッタリの冷蔵庫を見つけてください!
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移動販売で冷蔵庫が必要な理由【営業許可が取れない可能性がある】
食材を扱う移動販売車には、冷蔵庫を必ず設置する必要があります。なぜなら、冷蔵庫がないと保健所が営業許可を出さない可能性があるからです。
保健所は食中毒を発生させないために、移動販売車における食品の管理方法を厳しくチェックしています。
そのため、保健所が食材の保存に必要と判断した場合は、冷蔵庫がないと営業許可が取れません。
実際に保健所は、営業許可の申請を受けた際はほとんどのケースで「冷蔵庫を設置してください」と指導しています。
移動販売で食中毒などの事故を発生させるわけにはいきませんので、冷蔵庫は必ず設置しましょう。
移動販売の冷蔵庫の選び方3つ
移動販売車に冷蔵庫を入れようと思っても、どうやって選べば良いかわからないのではないでしょうか。ここでは、移動販売の冷蔵庫の選び方を3つ紹介します。
- サイズ・容量
- 価格
- 保冷効果
それでは解説していきます。
1.サイズ・容量
移動販売のサイズを選ぶポイントは、サイズと容量です。収納力のある大きな冷蔵庫が入れられれば良いですが、車内のスペースは限られています。
調理に大きな機材を使うようであれば、冷蔵庫は小さなものを置くしかないでしょう。
逆に冷蔵庫から冷たいまま提供するような商品であれば、冷蔵庫の優先順位が高くなります。
例えば、小型の冷蔵庫だと容量は40~50L程度です。商品と販売量によりますが、概ね100Lの容量があれば収納力が足りないことはないはずです。
移動販売車の広さと1日の販売見込みなどをイメージして、冷蔵庫のサイズや容量を選びましょう。
2.価格
もちろん価格も、移動販売の冷蔵庫を選ぶ基準となるでしょう。移動販売に使われる冷蔵庫は、様々な種類があり価格も異なります。
車載用のコンパクトな冷蔵庫であれば、1万円台で購入可能です。一方、店舗でも使われるような業務用冷蔵庫であれば、15万円を超えるものもあります。
高性能で大きな冷蔵庫であれば、購入にかかる費用も高額になります。販売する商品によっては、高機能な冷蔵庫が必要なケースもあるでしょう。資金計画で定めている予算の範囲内で、希望に沿った冷蔵庫を選んでみてください。
3.保冷効果
移動販売の冷蔵庫を選ぶ際に重要な要素として、保冷効果があります。
既に調理が完了した料理を一時的に保冷するのであれば、簡易な冷蔵庫でも十分です。
一方で生の肉や魚などを保管するのであれば、業務用レベルの保冷効果がある冷蔵庫が必要です。
冷蔵庫は食品を保管するために非常に重要な役割を担っていますので、必要十分な保冷効果を備えたものを選んでください。
移動販売で使える冷蔵庫5選
移動販売で利用される冷蔵庫は色々ありますが、何が違うのかわからない方が多いのではないでしょうか。
ここでは、移動販売で使える冷蔵庫の種類を5つ紹介します。
- 車載用冷蔵庫
- 小型冷蔵庫
- コールドテーブル
- 冷凍ストッカー
- 冷蔵ショーケース
1.車載用冷蔵庫
移動販売で使える冷蔵庫の中でも、比較的容易に積み込めるのが車載冷蔵庫です。
クーラーボックスのような形状ですが、シガーソケットから給電して「保冷」ではなくしっかり「冷却」します。
本来はアウトドアで使われることが多い冷蔵庫なので、軽自動車でも収納可能です。サイズは10L程度のものから、50L入るものまで様々です。
マイナス20度まで温度設定ができるので、食品を保管する保冷効果としては十分と言えます。
一方で車載用冷蔵庫の欠点は、開口部が上下開きのため上に物が置けないことです。
移動販売車では、限られたスペースを有効活用する必要があります。
冷蔵庫の上に物が置けないのは厳しいので、可能であれば営業中は車外に下ろしておくのが良いでしょう。
車載冷蔵庫は、営業中は車内での置き場所に困る要素はあるものの、持ち運びしやすくて十分な保冷効果もありおすすめです。
https://twitter.com/JapanAve/status/1428265694462988292
2.小型冷蔵庫
移動販売で使える冷蔵庫として、小型冷蔵庫が候補に入ります。扉が前開きなので、開きやすく取り出しやすいので使い勝手が良いのが特徴です。
容量は1ドアタイプであれば50~100L程度で、2ドアであれば100~150Lの冷蔵庫があります。
2ドアであれば冷凍スペースを備えているものが多いので、用途に応じて使い分けが可能です。
小型とはいえ、れっきとした冷蔵庫なので、収納力も保冷効果も期待できますが、1つ注意点があります。
それは、家庭用の電源コンセントがない場所では使えないということです。
出店スペースの近くで電源が確保できるか、事前に確認しておきましょう。安定して電源コンセントを利用できる環境であれば、非常に利便性の高い冷蔵庫です。
https://twitter.com/jugglergooooo/status/1439714635448401923
3.コールドテーブル
コールドテーブルは「台下冷蔵庫」とも呼ばれており、飲食店で使われる業務用として作られています。
業務用というだけあって、扉を開いて冷気が逃げてしまっても、すぐにもとの温度に戻ることが特徴です。
また、冷蔵庫の天板が作業台として使えるようになっています。移動販売車の限られたスペースを有効活用できるのはメリットです。
サイズは、奥行きが60cmのものと45cmのものがあります。移動販売車に入れるなら、45cmがおすすめです。
デメリットとしては、扉が大きいので冷気が逃げやすいことです。温度を元に戻すの能力も高いですが、開閉が多くなるとカバーしきれなくなります。
飲食店でよく使われるだけあって、ものが取り出しやすく作業台としても使えるコールドテーブルはおすすめです。
https://twitter.com/tempo_town/status/1364452934667309057
4.冷凍ストッカー
冷凍ストッカーはその名の通り、冷凍食品をたくさん保管できる冷凍庫です。
扉が上についているので下の方に入れたものは取り出しにくいですが、開け閉めしても冷気が逃げにくいメリットがあります。
移動販売での用途としては、アイスや揚げ物などの保冷に使われます。冷凍食品を大量に扱うお店では、必須のアイテムでしょう。
デメリットとしては、上に扉がついているため物が置けないことです。また、電源コンセントがないと使えません。
使い勝手というよりは、食材を冷凍する必要性によって購入するかを決める冷蔵庫になります。
https://twitter.com/GANP_kuwa/status/1438804702993346561
5.冷蔵ショーケース
冷蔵ショーケースはガラス張りで中の商品が見えるため、飲食店向けの冷蔵庫と言えます。
ケーキ屋さんなどで、よく見かけるのではないでしょうか。
冷蔵ショーケースの魅力は、なんと言ってもお客様に商品を見せて購買意欲を促進することです。
購入するお客様も、商品が見えていると選びやすいでしょう。
一方デメリットは、以下のようなものがあります。
- 保冷効果が弱い
- ガラスが破損する恐れがある
- 指紋などが付きやすい
- 中で商品が動きやすい
商品を魅力的に見せることが主な目的のため、機能性については劣る部分があります。明確に目的を持って使う冷蔵庫なので、商品を見せることが宣伝になるようなお店におすすめです。
冷蔵ショーケース、なんとかいっぱいに並んだー! pic.twitter.com/ldppCyFRbh
— watanabekasumi (@watakasu) September 23, 2021
移動販売で冷蔵庫の電源を確保する方法5選
冷蔵庫は電気を必要とするため、移動販売においては電源の確保が重要です。ここでは、移動販売で冷蔵庫の電源を確保する方法を5つ紹介します。
- 外部電源
- 発電機
- バッテリーシステム
- ポータブル電源
- シガーソケット
1つずつ紹介していきます。
1.外部電源
最も理想的な電源確保の方法が「外部電源を借りる」です。
出店スペースを決める際は、外部電源が利用できるか必ず確認しましょう。キッチンカーの出店料に、電気代が含まれているケースもあります。
移動販売では冷蔵庫以外にも以下の用途で電源を使うので、安定した電源の確保は重要です。
- 電気調理器具
- 換気扇
- 給排水ポンプ
- 照明
また電源が使えたとしても、出店スペースの近くにあるとは限りません。
遠くのコンセントまで届くようにドラムリールを積んでおくことのがおすすめです。
外部電源が使えれば電気の心配はありませんので、利用できるか事前に調べておきましょう。
2.発電機
外部電源が確保できなかった時に、活躍するのが発電機です。発電機は燃料を燃やして、エンジンを回転させることで発電する機械です。
燃料は、ガソリンかカセットボンベが使われます。業務用で使う場合は、ガソリンを使うのが一般的です。
発電機にも種類がありますが、移動販売で使うなら「インバーター式」をおすすめします。インバーター式であれば、安定した出力で発電を行うことが可能です。
発電機のデメリットとしては、音と臭いの発生があげられます。よって使用する際は、接客スペースの反対側に置くなど工夫しましょう。
仮に停電になったときも営業を中断しなくてすむので、1台常備しておくことをおすすめします。
3.バッテリーシステム
移動販売車自体で電力を確保する方法として、バッテリーシステムがあります。
ただし、車のメインバッテリーで冷蔵庫を動かすのはおすすめできません。
メインバッテリーは走行用なので、エンジンを切った状態で大量に使うと「バッテリーが上がった」状態になってしまうからです。
そのため、停車状態でも電気を供給できるサブバッテリーを利用しましょう。そしてサブバッテリーを使うには、インバーターが必要です。
バッテリーの電気は直流のため、インバーターで家電製品に使われる交流に帰る必要があります。
少々仕組みが複雑ですが、電源確保の選択肢として知っておいて損はない情報です。
4.ポータブル電源
ポータブル電源は、内蔵されたバッテリーに蓄えられた電気を利用します。利用前に自宅などで充電しておけば、どこでも電源が利用可能です。
利用方法は簡単で、コンセントの口がついているので指してそのまま使えます。ポータブル充電の良いところは、移動中も冷蔵庫を動かしておけることです。
また、音や臭いもしないため、使う場所を選びません。ただし、移動販売で使うには1500w程度の出力は必要なため、価格は10~20万円程度はかかります。
それでもポータブル電源は非常に使い勝手が良いので、発電機とどちらか1つは備えておくのがおすすめです。
5.シガーソケット
車からの電源確保の方法としては一般的なのが、シガーソケットです。お手軽に電気を供給できるのが魅力ですが、当然コンセントは指せません。
コンセントしか使えない冷蔵庫は多いですが、車載冷蔵庫はシガーソケットに対応しています。
また、ポータブル電源の充電にシガーソケットが使用可能です。
そのため、一度ポータブル電源を経由してから冷蔵庫につなげる方法もあります。
シガーソケットは車に元から付いているものなので、適宜利用していきましょう。
【注意】移動販売では製氷機は使えない
実は、移動販売では標品として製氷機の氷は使えません。食中毒の危険があるため、保健所の指導により自家製の氷は使えないことになっています。
そのため、飲み物などに入れる氷は市販のロックアイスを使う必要があります。
ただし調理用の容器を冷やしたりする用途では、製氷機の氷が使えます。
それでも利用する場面は限定的なので、移動販売車の限られたスペースに製氷機を入れるケースは少ないでしょう。
取り扱うメニューとキッチンカーのスペースを考えた上で、最適な方法を検討してみてください。
なお「キッチンカー相談の窓口」では、キッチンカーの設備を始めとして、移動販売の開業に関する様々な内容をサポートしています。
なにかお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。