「飲食店を開くには、何から始めたらいいの?」
「飲食店を開く際に必要な資格や手続きを知りたい!」
「飲食店経営を成功させる秘訣は?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
自分の店を持ちたいと考え、飲食店を開きたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、開業までにどのような手順を踏めばいいのかイメージが沸かない方も多いでしょう。
また、飲食店はライバルとなる店も多く、経営が上手くいくか心配ですよね。
そこでこの記事では、飲食店を開こうと考えている方に向けて、
- 開業の手順
- 必要な手続き・資格
- 成功の秘訣
などを解説します。
「自分の飲食店を開いて、たくさんのお客様に来店してほしい」と考えている方は、ぜひ当コラムを参考にしてみてください。
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飲食店を開くまでの流れを8ステップで解説
飲食店を開くには、主に以下の8ステップを踏みましょう。
- 飲食店のジャンルを決める
- コンセプトを固める
- 物件を探す
- 資金を調達する
- 資格を取得する
- 店舗の改修工事に入る
- メニューを決める
- 保健所に届出を出す
各手順について、詳しく解説します。
ステップ1.飲食店のジャンルを決める
まずは飲食店のジャンルを決めます。
代表的なジャンルは、以下の通りです。
- 居酒屋
- カフェ
- バー
- ラーメン店
- イタリアン
お客様を呼びやすいのは、馴染みの深いメニューです。
例えばエジプト料理などの珍しいものは注目を浴びやすいですが、日本人には馴染みが薄く来店のハードルが高いといえます。
初めて飲食店を開くなら、居酒屋やイタリアンなど、親しみのあるジャンルが良いでしょう。
ステップ2.コンセプトを固める
続いて、飲食店のコンセプトを固めていきます。
コンセプトを固めることで、どのような飲食店を開業するのかが明確になります。
具体的には、誰にどのようなサービス・商品を提供するか考えましょう。
例えば、家族連れをターゲットにしたカフェなら、
- ベビーカーや車椅子が通れる広めの店内
- 子ども向けのメニュー展開
- 手の出しやすい価格設定
などが受けが良いと予想できます。
コンセプトは、飲食店を経営していく上での戦略です。
この後のフェーズにも影響しますので、慎重に考えましょう。
ステップ3.物件を探す
コンセプトが固まったら、飲食店を開く物件を探します。
主に、仲介サイトや不動産業者を利用しましょう。
物件探しのコツは、コンセプトを固めた際のターゲットや立地を考慮しながら決めることです。
例えば、家族連れをターゲットにしたカフェなら、駐車場が併設されていたり、ベッドタウンにあったりする物件がおすすめです。
加えて、物件を探す際は店舗の周辺をリサーチしてみてください。
人気店やライバル店、客層が分かるため、開業した際に収益が見込めるのかが判断できます。
例えば、家族連れをターゲットとしているのに、1人で来店しているお客様が多い場合は、コンセプトと客層が合っていません。
このように周辺の環境を考慮して、物件を探しましょう。
ステップ4.資金を調達する
物件の目星が付いたら、飲食店を開く際に必要な資金を調達しましょう。
日本政策金融公庫が発表している飲食店の開業費用の平均は、約989万円です。
自己資金でまかなうのは難しい場合は、融資を利用したり、知人から借りたりします。
なお、開業資金を調達する方法で最も多いのが「金融機関などからの借り入れ」です。
2020年の日本政策金融公庫の調査によると、全体の69.1%が金融機関からの融資で開業資金をまかなっています。
ただし、事業実績がないと銀行からの融資は受けられない傾向にあります。
そのため、初めて飲食店を開く際は、日本政策金融公庫の利用を検討しましょう。
日本政策金融公庫は、小規模事業者などに資金の貸付を行っている団体です。
多額の開業資金を「保証人なし」でかつ「無担保」で融資が受けられます。
飲食店の開業資金を用意する方法を詳しく知りたい方は、関連記事「【これで解決】飲食店は開業資金ゼロでも始められる?必要な資金と融資を受ける方法を紹介!」をご覧ください。
ステップ5.資格を取得する
飲食店を開くには、資格が必要です。
必ず取得しなければならないのが「食品衛生責任者」です。
食品衛生法によって取得が義務付けられています。
食品衛生責任者の資格を取得するには、開業予定の地域が運営している食品衛生協会による講習を受けましょう。
自治体によって費用は異なりますが、1万円程度の費用を支払えば受講できます。
ステップ6.店舗の改修工事に入る
続いて、店舗の改修工事に入ります。
改修工事をする際には、内装や外の看板のテイスト、調理施設の性能などをあらかじめ明確にする必要があります。
前のフェーズで固めたコンセプトを軸に決めていきましょう。
改修工事は自力で行うと満足のいく仕上がりにならない可能性があるため、施工業者へ依頼するのがおすすめです。
ネットで調べたり、知人から紹介してもらったりして、業者を探しましょう。
信頼できる施工業者を探すには、得意分野や設計・施工事例などを確認します。
飲食店の改修工事・デザインを多く手掛けている業者であれば、比較的安心して依頼できます。
ステップ7.メニューを決める
改修工事と並行して、提供するメニューを決めましょう。
決める際には、コンセプトに合わせたメニューにするのがおすすめです。
例えば、20~30代の女性がターゲットの居酒屋なら、インスタ映えしそうなカクテルや野菜を中心とした料理にすると良いでしょう。
さらに、偏りをなくすためにカテゴリごとにメニュー数を決めます。
例えば、女性向けのカフェなのに、デザートの種類が1点しかないのは少ないですよね。
カフェの場合は、
- ランチタイムの料理
- デザート
- ドリンク
など大きくジャンルを分け、それぞれ偏りがないようメニューを考えてみてください。
ステップ8.保健所に届出を出す
最後は、保健所へ「食品営業許可」の届出を出します。
この検査をクリアすることで、初めて飲食店を開けます。
無許可で営業した場合は、食品衛生法により2年以下の懲役または200万円以下の罰金が課せられるので注意しましょう。
飲食店を開く際に必要な手続き・資格3選
飲食店を開く際には、届出を出したり資格を取得したりしなければなりません。
必要なものは、主に以下の3つです。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
- 飲食店営業許可
それぞれの手続き・資格には、法律も絡んできます。
なぜ必要なのか、理由も併せて解説します。
1.食品衛生責任者
食品衛生責任者は、食品衛生法によって取得を義務付けられている資格です。
食品衛生法とは、飲食における健康被害を防止するための法律で、厚生労働省が定めています。
飲食店を開業する際には、必ず取得しなければなりません。
各都道府県の条例では「飲食店には食品衛生責任者を1名以上設置しなくてはならない」と定められています。
食品衛生責任者の資格を取得するには、営業する予定の地域で食品衛生協会による講習を受けましょう。
2.防火管理者
防火管理者は、消防法によって義務付けられているものです。
消防法とは、総務省が定めた、火災を予防したり、被害を最小限に抑えたりすることを目的とした法律です。
飲食店は、調理の過程で火事が起きるリスクが高い傾向にあります。
そのため、実際に火災が起こった際の対応や予防について理解しておく必要があります。
なお、防火管理者を申請する条件は、以下の通りです。
- 飲食店や物品販売店舗など不特定多数の人が出入りする用途(特定用途)がある建物で収容人員が30人以上
- 共同住宅、倉庫、事務所などの用途(非特定用途)の建物で収容人員が50人以上
参考:東京消防庁「防火管理者の選任及び防火防災管理業務の実施について」
これらの項目に該当する場合は、開業予定の地域の消防署に届出を出したり、指定された講習を受けたりしましょう。
3.飲食店営業許可
飲食店営業許可は、保健所に申請し、検査をクリアすることで取得できます。
開業する際には必須なので、忘れずに届出を出しましょう。
飲食店営業許可を取得するためには、以下2つの条件があります。
- 食品衛生責任者の資格を持っている
- 保健所の検査をクリアし、営業許可書を持っている
注意したいのが、保健所の審査基準が各地域によって異なることです。
そのため、店舗の改修工事を行う前に、基準を確認したり、保健所に相談したりすることをおすすめします。
飲食店を開く際に知っておきたい経営を成功させる5つのポイント
飲食店の経営は難しく、3年以内の廃業率は7割を超えるといわれています。
そのため、事業を軌道に乗せるには、綿密な戦略を練らなければなりません。
こちらでは、飲食店の経営を成功させるポイントを紹介します。
主に、以下の5つです。
- お客様のニーズを分析する
- 経営の知識を身に付ける
- 集客に力を入れる
- リピーターを増やす工夫をする
- 無駄な出費を抑える
「飲食店経営で失敗したくない」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
1.お客様のニーズを分析する
飲食店の経営を成功させるには、お客様のニーズを分析しましょう。
お客様が求めることを明確にし、実践することで集客に繋がるためです。
ニーズを汲み取る際には、口コミやレビューをチェックするのがおすすめです。
例えば「料理が出てくるのが遅い」とレビューに書いてあれば、提供時間に課題があることがわかります。
このように悪い口コミに耳を傾けることで、自店の改善点が見つかります。
ニーズを分析し、お客様が求めている飲食店を作りましょう
2.経営の知識を身に付ける
飲食店の経営を成功させるには、知識を身に付けましょう。
ノウハウがまったくない状態では、事業を軌道に乗せるのは困難だからです。
経営の知識を身に付けるのは、主に以下の通りです。
- 書籍を読む
- ネットで情報を探す
- 他の経営者と交流する
- 飲食店で働く
特におすすめしたいのが、アルバイトとして飲食店で働いてみることです。
身を持って接客や調理に携わることで、経営のヒントを掴めるでしょう。
3.集客に力を入れる
SNSや口コミサイトを活用して、お店の宣伝を行いましょう。
さまざまなユーザーの目に触れることで、知名度を上げられます。
特にSNSは、無料で宣伝できる集客方法です。
TwitterやInstagramは写真を投稿できるため、飲食店と相性の良いサービスです。
例えば、スターバックスコーヒーでは、新商品の宣伝に利用しています。
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ほうじ茶とキャラメルソースが合わさり、2つの香ばしさが口いっぱいに広がる一杯です。
新しい一年のはじまりに、ティーとの出会いを楽しみませんか🥰https://t.co/Y6WJTLXKOY pic.twitter.com/rkdjNQ4kKI— スターバックス コーヒー (@Starbucks_J) December 26, 2021
飲食店におけるSNSの活用方法は「飲食店がSNSで売上・集客につなげる8つのコツ!成功事例や注意点も紹介」にて解説していますので、参考にしてみてください。
4.リピーターを増やす工夫をする
飲食店経営を成功させるには、リピーターを増やす工夫をしましょう。
リピーターがいることで、安定的な収入を得られるためです。
さらに、新規顧客の獲得にも繋がります。
リピーターが友人や家族などを連れてくる可能性があります。
リピーターを増やす施策は、主に以下の通りです。
- ポイントカードを作る
- 次回以降の来店で使えるクーポンを配布する
- LINEやメールマガジンで定期的に情報を発信する
新規客の獲得には、リピーターと比較すると10倍以上のコストがかかるといわれています。
手間や費用を削減するという側面から見ても、リピーターを増やす施策が有効です。
5.無駄な出費を抑える
飲食店経営を成功させるには、無駄な出費を抑えるよう工夫しましょう。
支出が多ければ、いくら売上があっても黒字になりにくいためです。
赤字が続いてしまえば、廃業するリスクが高まります。
出費を抑えるには、家賃が安い物件を選んだり、安く仕入れられるルートを見つけたりしましょう。
できるだけ支出を減らして、失敗のリスクを最小限に抑えることが大切です。
飲食店を開く際にはフードデリバリーサービスを導入しよう
飲食店を開く際には、フードデリバリーサービスの導入がおすすめです。
ランチ営業の代わりにサービスを取り入れることで、人件費や材料費などを抑えつつ、収入を得られます。
さらに、デリバリーサービスに自店の情報が記載されることで、認知度の向上が期待できます。
興味を持ってくれたお客様が来店することで、売上を伸ばせられるかもしれません。
代表的なデリバリーサービスは、以下の通りです。
- Uber Eats
- 出前館
- menu
サービスによって、手数料が異なったり、対応地域が限られていたりします。
そのため、導入する際には、何社か比較して選定することをおすすめします。
なお、デリバリーサービスを利用する際には、専門業者への依頼を検討してみてください。
例えば「Udemae(ウデマエ)」というサービスなら、デリバリー導入からコンサルティングまでワンストップで任せられます。
プロに任せることで手間と時間をかけることなく効果的な施策を行えます。
「デリバリーサービスを初めて導入する」「たくさんの人に自店の料理を届けたい」と考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。