「キッチンカーのサイズってどんな種類があるの?」
「サイズによって違いはある?」
「どのサイズにすれば良いかわからない」
キッチンカーのサイズは、特に決まりがあるわけではありません。ベースとなる車種によって、サイズは大きく異なります。
しかし、決まりがないと言われても、知識がないとどんなサイズにすれば良いか迷ってしまいますよね。
そこで、この記事では
- キッチンカーの主なサイズ
- サイズのごとのメリット・デメリット
- サイズの選び方
- おすすめの車種
について解説します。この記事を読んで、ご自身にとってベストなサイズのキッチンカーを選んで頂ければと思います!
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キッチンカーの主なサイズ
キッチンカーには、どのようなサイズがあると思いますか?ここでは、キッチンカーの主なサイズを3つ紹介します。
- 小型サイズ【軽トラ・マイクロバス】
- 中型サイズ【1tトラック】
- 大型サイズ【2tトラック】
それでは解説します!
1. 小型サイズ【軽トラ・マイクロバス】
一般的に小型サイズのキッチンカーは、軽トラやマイクロバスなどがベースになっているものを指します。具体的なサイズは以下の通りです。
ベースの車体 | キッチンカー改装後 | |
全長 | 3.40m以下 | 3.74m以下 |
全幅 | 1.48m以下 | 1.48m以下 |
全高 | 2.00m以下 | 2.50m以下 |
小型サイズとはいえ、キッチンカーに必要な設備は概ね設置可能です。冷蔵庫や給排水設備に、コンロも付けられます。
確保できる作業スペースは、1.80m×1.40m程度です。同時に2名までなら入れるので、調理担当と接客担当を分けることができます。
2. 中型サイズ【1tトラック】
中型サイズのキッチンカーは、主に1tトラックをベースにしたものを指します。具体的なサイズは以下の通りです。
ベースの車体 | キッチンカー改装後 | |
全長 | 4.28m程度 | 4.50〜5.00m程度 |
全幅 | 1.68m程度 | 1.80m程度 |
全高 | 2.00m以下 | 2.50〜3.00m程度 |
中型サイズのキッチンカーであれば、大型の調理機材等も設置可能です。本格的な冷蔵庫のみならず、冷凍設備や複数のコンロも設置できます。
作業スペースは車種によって異なりますが、2.10〜3.00m×1.60〜1.80m程度までなら確保できるでしょう。
同時に3名程度は作業スペースに入れるので、状況に応じて調理担当または接客担当を2名に増員できます。尚、中型サイズのキッチンカーは、一般的な駐車場に停められます。
3. 大型サイズ【2tトラック】
大型サイズのキッチンカーは、主に2tトラックをベースにしたものを指します。具体的なサイズは以下の通りです。
ベースの車体 | キッチンカー改装後 | |
全長 | 4.70m以下 | 6.00〜6.50m程度 |
全幅 | 1.70m以下 | 2.00m程度 |
全高 | 2.00m以下 | 3.00〜3.20m程度 |
大型サイズのキッチンカーであれば、一般的な店舗と遜色ない調理設備を設置可能です。大型の冷蔵・冷凍設備はもちろんのこと、スープ用のレンジも置けます。
作業スペースは車種によって異なりますが、3.50〜4.40m×1.60〜1.80m程度まで確保できるでしょう。
大型サイズのキッチンカーは、街中の出店より大規模なイベントなどに向いています。
キッチンカーのサイズごとのメリット・デメリット
キッチンカーは「大きければ良い」「小さい方が良い」ということはなく、出店場所や用途などによって適したサイズが異なります。
本項では、以下のようにキッチンカーのサイズごとのメリット・デメリットを紹介します。
- 小型サイズ
- 中型サイズ
- 大型サイズ
1. 小型サイズ
小型サイズのキッチンカーは、オフィス街などの出店に向いています。そんな小型サイズのメリットは、以下の通りです。
- 狭いスペースに出店できる
- 駐車場を選ばない
- 一般的な乗用車とサイズが近いため運転しやすい
- 車両の購入費用や改装費用が安く済む
小型サイズは使いやすい上に初期費用が安いので、初めてキッチンカーのオーナーになる方に向いています。一方でデメリットは、以下の通りです。
- 作業スペースに少人数しか入れない
- 調理スペースが狭い
- 大型の機材が積み込めない
- 商品や材料を積み込める量に限りがある
小型サイズのキッチンカーは小回りが効いて使いやすい分、長時間に渡って本格的な調理を行うのには向きません。おすすめの出店場所は、ランチタイムのオフィス街などでしょう。
2. 中型サイズ
中型サイズのキッチンカーは、汎用性の高さが魅力です。そんな中型サイズのメリットは、以下の通りです。
- 十分な性能のキッチンが使える
- 2名以上で調理ができる
- 一般的な駐車場に停められる
- オフィス街でも中規模程度のイベントでも出店可能
中型サイズのキッチンカーは、小型サイズと大型サイズの良いとこ取りのようなイメージです。一方で、デメリットは以下の通りです。
- 狭いスペースには出店できない
- 大規模なイベントへ出店するには少々心もとない
- 小型サイズに比べて初期費用がかかる
中型サイズ特有の致命的な弱点というものは、特にありません。初期費用に余裕がなかったり、都心の狭いスペースへの出店にターゲットを絞っていたりしなければ、中型サイズを検討するのは良いアイデアでしょう。
3. 大型サイズ
大型サイズのキッチンカーは、大規模なイベントに出店する方におすすめです。そんな大型サイズのメリットは、以下の通りです。
- 固定店舗と遜色ない設備が利用できる
- 大勢のスタッフが乗り込める
- 商品や材料を大量に積み込める
- 一度の出店で大きな売上が狙える
大型サイズのキッチンカーは、一般的な店舗型の飲食店に近いレベルの食事が提供できます。一方でデメリットは、以下の通りです。
- 出店場所が限られる
- 普通免許では運転できない
- 車体が大きいので運転が難しい
- 多額の購入費用や維持費がかかる
大型サイズのキッチンカーは、初心者が始めるにはハードルが高いです。既にキッチンカーのオーナー経験がある方や、大規模なイベントにターゲットを絞っている方などにおすすめします。
キッチンカーのサイズの選び方5選
どのような基準でキッチンカーのサイズを選べば良いか、気になる方は多いでしょう。本項では、キッチンカーのサイズの選び方を5つ紹介します。
- 販売のしやすさ
- 運転のしやすさ
- 出店スペースに入れるか
- 商品を十分に積み込めるか
- 費用を少なく抑えられるか
1つずつ解説していきます!
1. 販売のしやすさ
キッチンカーのサイズ選びにおいて、販売がしやすいことは重要です。小さいキッチンカーで販売スペースが狭ければ、小物などをしまうスペースが少なく不便に感じるでしょう。
一方でサイズが大きいと車高が高くなり、お客様を見下ろすような形で接客することになります。商品の受け渡しや接客のしやすさという観点で、キッチンカーのサイズを決めるのはおすすめです。
2. 運転のしやすさ
運転のしやすさは、キッチンカーの営業と直接関係ないように見えますが、非常に重要です。当然ですが、出店場所に移動する際は、毎回キッチンカーを運転します。
キッチンカーが運転しづらいということは、オーナーやスタッフにとって負担となります。運転のしやすさという点では小型サイズが有利ですが、中型サイズでも慣れれば問題ないでしょう。
キッチンカーのサイズを決める際に、運転のしやすさも考慮に入れることをおすすめします。
3. 出店スペースに入れるか
キッチンカーのサイズを決めるに当たっては、出店スペースに入れるかどうかの問題は非常に重要です。そもそも出店スペースに入れなければ営業ができないので、仮にキッチンカーのサイズが合わないとしたら死活問題です。
出店スペースに入るという基準のみで考えれば、できる限り小さいサイズが有利です。しかし、大きなスペースに小さなキッチンカーが停まっていると、存在感がなく寂しい印象になります。
キッチンカーのサイズは、狙っている出店スペースとのバランスを考慮して決めるのがおすすめです。
4. 商品を十分に積み込めるか
キッチンカーのサイズ選びの際は、商品を十分に積み込めるかどうかを確認しましょう。キッチンカーのサイズは、小さい方が使い勝手の良い傾向がありますが、小さな車体はどうしても収納力が不足しがちです。
例えばランチタイム限定での出店など、限られた時間の営業であれば問題はありません。一方で営業時間が長くなる場合は、商品の保管スペースを確保しておく必要があります。
キッチンカー用の車両を購入する前に、どのようなシーンで使うのかイメージしておきましょう。
5. 費用を少なく抑えられるか
キッチンカーのサイズを選ぶ際の大きな基準のひとつに、費用があります。車両の価格は車種によって変わりますが、一般的にはサイズが大きい方が高額となる傾向があります。
キッチンカーの購入費用は、商品販売の利益で回収しなければなりません。初期費用は、できる限り少なく抑えたほうが良いでしょう。
費用を抑える方法として、中古のキッチンカーを購入するという方法があります。自分のイメージに近い中古車があるか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
キッチンカーとして軽トラが最もおすすめである6つの理由
キッチンカーのベースとなる車種は、軽トラにすることをおすすめします。本項では、キッチンカーとして軽トラが最もおすすめである理由を6つ紹介します。
- 立って調理・販売ができる
- お客様と目線が近い
- キッチン部分に2人同時に入れる
- どんなメニューにも対応できる
- 狭い場所でも出店できる
- 車両の維持費・メンテナンス費用が安い
それでは、1つずつ解説していきましょう!
1. 立って調理・販売ができる
スタッフの体格によりますが、軽トラベースのキッチンカーであれば、調理や販売を立って行えます。長時間に渡り座った状態で作業し続けると、腰などに負担がかかるでしょう。
ワンボックスタイプの車両をベースにしたキッチンカーでは、車高が低いため立つことができません。立って作業ができることは、キッチンカーに軽トラを採用することの大きなメリットです。
2. お客様と目線が近い
キッチンカー内で接客する際、お客様と目線の高さを合わせられたら良いですよね。キッチンカーは、ベースにする車両によって目線の高さが変わります。
大型サイズのキッチンカーでは、どうしてもお客様を見下ろす形になります。軽トラベースのキッチンカーは、お客様と同じ目線になりやすいのでおすすめです。
3. キッチン部分に2人同時に入れる
軽トラがベースとなっているキッチンカーであれば、キッチン部分に2人同時に入れます。
ランチタイムに出店する際は、短時間で大勢のお客様が訪れます。しばしば行列ができるので、調理担当者を2人置いた方がスムーズに料理を提供できるでしょう。
軽トラは車体自体が比較的コンパクトでありながら、十分な人数のスタッフが乗り込めるメリットがあります。
4. どんなメニューにも対応できる
軽トラは小型サイズのキッチンカーの中では、作業スペースが比較的広く取れます。ガスボンベや鉄板なども置けるので、揚げ物や焼きそばにクレープなども提供可能です。
都会のオフィス街では、様々な場所でキッチンカーを見かけるようになりました。キッチンカー同士の競争が激化しているため、メニューでの差別化は大切です。
そのような状況では、どんなメニューにも対応できる軽トラベースのキッチンカーが、強い味方になります。
5. 狭い場所でも出店できる
軽トラは収納力がありながら車体自体はコンパクトなので、商店街やオフィス街の一角など狭い場所でも出店可能です。
スペースを借りる際も、貸し出し側はできる限り多くの店を出したいと考えるので、狭い場所でも出店できると有利です。
もちろん広い場所にも出店できるので、営業エリアの選択肢が広がります。キッチンカーの車種を検討するなら、出店場所を選ばない軽トラをおすすめします。
6. 車両の維持費・メンテナンス費用が安い
軽トラは軽自動車に分類されるので、税金や車検などの維持費やメンテナンス費用が安いです。維持費は月額数万円以内に収まるケースが多いので、費用を安く抑えたい方にはとても魅力的です。
また車体自体がコンパクトなので、塗装費用なども抑えられます。車の維持費やメンテナンス費用が安い軽トラは、キッチンカー改装用のベース車種として大変おすすめです。