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【徹底解説】ゴーストレストランを開業するメリットとデメリットは?

【徹底解説】ゴーストレストランを開業するメリットとデメリットは?

「ゴーストレストランって何?」
「ゴーストレストランのメリットとデメリットについて知りたい」
「ゴーストレストランを開業する方法がわからない…」

本記事では上記の疑問や要望などにお答えします。

コロナの影響もあって、近年急速に需要を伸ばしてきているのがゴーストレストランです。

儲かりそうだからやってみたいという方もいるでしょうが、どんな仕事なのか分からないと始められませんよね。

そこで今回は、ゴーストレストランのメリットとデメリットや、特徴などについて具体的に解説するので参考にしてください。

飲食経営の知識を学びたい方はこちら

ゴーストレストランとは

ゴーストレストランとは、ゴーストの名前の通りお店を構えず、電話やアプリからの注文で料理を届ける飲食店です。

客席のスペースがいらないので、キッチンの環境さえ整えられれば飲食店として開業できる点が特徴です。

コロナ禍においても通常営業出来る点から、近年注目を集めている業態です。

2014年にニューヨークでUber Eatsが誕生し、フードデリバリーが生活に浸透するきっかけとなりました。

2016年にはUber Eatsが日本に上陸し、ゴーストレストランを開業する方も増える傾向にあります。

参考:日本経済新聞

ゴーストレストランはお店を構える必要がないため、以下の方に向いています。

  • 初期費用をかけたくない方
  • お客さんとコミュニケーションを取るのが苦手な方
  • 開業して料理の味を高めることだけに専念したい方
ゴーストレストランとは?仕組みやメリット・デメリットを解説!【完全網羅】ゴーストレストランとは?人気の理由や9つのメリット・デメリットを解説!

ゴーストレストランを開業するメリット

ゴーストレストランを開業するメリットは主に以下の4つがあります。

  • 開業資金を抑えやすい
  • 天候の影響を受けにくい
  • ジャンルやメニューを変えやすい
  • 運転資金を抑えやすい

ここから、メリットについて具体的に解説します。

開業資金を抑えやすい

ゴーストレストランを開業するメリットは、開業資金を抑えて事業を始めやすい点です。

理由として、クラウドキッチンや飲食店を間借りして開業する場合、内外装や設備投資などにお金をかけなくてもいいからです。

一般的に個人で飲食店を開業する場合、物件取得費(一般的に家賃の6ヶ月から10ヶ月分)や内外装費用などが必要になるので約600万円から1,000万円かかります。

ゴーストレストランで開業する場合、一般的に開業資金を50万円から100万円程度に抑えられます。

お金がないけど開業したい方や、お金をかけずに開業したい方に向いているといえます。

開業資金を抑えることで、万が一失敗した場合のリスクを下げられます。

飲食店の開業費用については、以下の記事の「飲食店経営に必要な資金について」を参考にしてください

脱サラし飲食店開業ステップを解説!【失敗しない】脱サラして飲食店を開業するための3STEPを解説!成功するための3つのコツも紹介

天候の影響を受けにくい

ゴーストレストランのメリットは、雨や台風など悪天候の影響を受けにくい点です。

ゴーストレストランを利用するには、アプリを使って注文するだけで完了するからです。

自宅から出かけたくないと考える顧客ニーズを満たせるでしょう。

一般的に、飲食店を始めとするサービス業は、雨の日に客足が途絶えやすい傾向にあります。

基本的に、雨の日はなるべく出かけたくないという心理が働くからです。

ゴーストレストランの場合、悪天候の方が売上を伸ばせる可能性があるといえます。

ジャンルやメニューを変えやすい

ゴーストレストランのメリットは、流行や時期に応じてジャンルやメニューを柔軟に変えやすい点です。

理由として、実際の店舗を持たずにWEB上でのみ営業しているからです。

例えば、お蕎麦屋を営業している方が西洋料理店に業種変更する場合、内装工事や設備投資などで数百万円単位の費用が必要になります。

ゴーストレストランの場合、基本的にサイト上に複数のお店を設けられるようになっています。

つまり、お蕎麦屋と西洋料理屋店を同時に営業できるわけです。

店舗を持たないゴーストレストランならではの強みだといえるでしょう。

柔軟な業態変更をうまく活用すれば、ブームになっている料理をいち早く取り入れたり、季節に応じてメニューを変更したりできます。

流行や時代の変化の流れに敏感な方は特に、ゴーストレストランで成功する可能性が高いといえます。

運転資金を抑えやすい

ゴーストレストランのメリットは、家賃などの運転資金を抑えて営業しやすい点です。

お店を構えなくていいので、月々の家賃をカットしやすくなるわけです。

また、接客するスタッフを雇う必要がないので人件費も抑えられます。

営業中は接客や会計、配膳などせずに料理作りに専念すればいいので、一人でも始めやすいといえます。

職人気質の方や自分の料理の腕を試したいと考える方に、ゴーストレストランは向いているといえます。

ゴーストレストランを開業するデメリット

ゴーストレストランの開業にはメリットがある一方で、デメリットもあります。

メリットとデメリット両方を知った上で、開業するか検討するといいでしょう。

ここから、ゴーストレストランのデメリットについて具体的に開設します。

顧客が限定される

ゴーストレストランを開業するデメリットは、アプリを利用する方だけに顧客が限られる点です。

前述の通り、ゴーストレストランとは、フードデリバリーのアプリを経由して商品を届ける点が特徴です。

つまり、アプリを使わない方にサービスを利用してもらえないわけです。

一般的な飲食店の場合、たまたまお店の前を通りかかったり、会社や家の近くなどにあったりすると利用してもらえるケースがあります。

ゴーストレストランの場合、たまたま通りかかった人に利用してもらえる可能性がありません。

実際にお店を構える場合と比べて、お客さんに認知してもらいにくい点はデメリットになります。

集客しにくい

ゴーストレストランを開業するデメリットとは、集客しにくい点にあります。

理由として、お客さんにリピートしてもらうには、基本的に味や価格で勝負せざるを得ないからです。

自分のお店を持つ場合、料理の味だけでなくお店の雰囲気や接客態度などに感動して、リピーターになってもらえるケースがあります。

つまり、いい接客は飲食店を成功させる上で、重要な要素になるわけです。

ゴーストレストランの場合、接客による付加価値をお客さんに提供しにくい点がデメリットです。

手数料が発生する

ゴーストレストランを開業するデメリットは、デリバリー代行サービスを利用するために手数料を払わなくてはいけない点です。

運営会社によって手数料が変わりますが、大手であるUber Eatsや出前館などでは35%が手数料となっています。

つまり、1000円の商品を販売した場合には、手数料350円、売上650円になるわけです。

手元にお金を残すためには、商品代金に手数料を上乗せする必要があります。

ゴーストレストランに限りませんが、高い金額に見合うだけの商品を提供できない場合、顧客からの不満が出やすくなります。

店に対して一度でも不満に思われると、二度と利用してもらえない恐れがあります。

ゴーストレストラン開業する方法

ゴーストレストランを開業するまでには、5つのステップを踏む必要があります。

ここから、開業までの5つのステップを具体的に開設します。

ステップ1、資格を取得する

ゴーストレストランを開業するには、食品衛生責任者の資格を取らなければなりません。

食品衛生責任者とは、食品を取り扱う施設で衛生管理を行う方のことです。

資格を取得するには、各自治体にある食品衛生協会が主催する衛生講習会を受講する必要があります。

講習は約6時間かかるため、まとまった時間を確保しておくといいでしょう。

ステップ2、営業許可を取得する

ゴーストレストランは店舗を構えませんが、飲食店営業許可を取得する必要があります。

食品衛生責任者の資格を取得してから申請する流れになります。

飲食店営業許可を取得するには、保健所に書類を提出した上で審査に通らなくてはなりません。

保健所に提出する書類とは、具体的に下記のとおりです。

  • 飲食店営業許可書
  • 所在地が分かる地図
  • 店舗内設備の配置図など

上記に加えて、申請料金がだいたい1万6,000円から1万9,000円くらい必要になります。

ただし、すでに営業しているお店やクラウドキッチンなどを利用する場合、申請する必要はありません。

ステップ3、物件を取得する

ゴーストレストランを開業するには、調理するためのキッチンを確保する必要があります。

ゴーストレストランを開業できる物件とは、具体的に下記の通りです。

  • シェアキッチン
  • クラウドキッチン
  • 飲食店の間借り
  • 自宅のキッチン

上記の内、自宅のキッチンを利用する場合以外では、基本的に大きな設備投資は必要になりません。

ゴーストレストランを開業する場合、一般的な飲食店のように一等地にこだわる必要はありません。

理由としては、デリバリーで商品を提供する業態になるからです。

ただし、出店するエリア近辺の飲食店のテナント数や、顧客層については綿密なリサーチが必要になります。

ステップ4、商品を決める

ゴーストレストランの開業にあたって必要なのが、販売する商品の選定です。

商品として、具体的に以下の2つが候補になります。

  • オリジナルの商品
  • フランチャイズの商品

上記の内、自分の味で勝負したいと思う方は、オリジナルの商品を販売するといいでしょう。

ただし、特に最初のうちは知名度が低いため、集客の面で伸び悩む恐れがあります。

フランチャイズの商品の場合、ある程度知名度があるため、最初から一定の売上が見込める点がメリットです。

また、集客や売上などで困った時はノウハウを提供してもらえるケースがあります。

しかし、ロイヤリティが発生する点がデメリットです。

一定の売上がないと、ロイヤリティによって経営が苦しくなる恐れがあります。

ステップ5、アプリに登録する

ゴーストレストランを開業するために、デリバリー代行アプリに登録しましょう。

アプリを活用すれば、配達する人を新たに雇う必要がありません。

また、アプリに登録することでいろいろな人の目に留まる効果も期待できます。

しかし、デリバリー代行サービスを利用するためには手数料が発生します。

運営する会社によって手数料が変わってきますので、よく比較した上で登録しましょう。

  • Uber Eats:手数料は売上の35%で、初期費用や月額費用0円。
  • 出前館:日本最大級のデリバリーサービス。サービス利用料10%、配達代行手数料25%で、(クレジットカード会社に支払う)決算手数料0〜3%。初期費用20,000円。(※キャンペーン期間あり)

出典:出前館

出典:Uber Eats

さまざまなメリットがあるゴーストレストランで開業しよう

ここまで、ゴーストレストランのメリットとデメリットや特徴などをお伝えしてきました。

本記事のまとめは下記のとおりです。

  • ゴーストレストランを開業するメリットとは、家賃などの開業資金を抑えやすい点や悪天候の影響を受けにくい点などである
  • ゴーストレストランを開業するデメリットとは、顧客がアプリを利用する方だけに限られる点や、集客しにくい点などである

本記事を参考に、ゴーストレストランを開業するメリットとデメリットなどについて理解していただければ幸いです。

ゴーストレストラン開業の流れを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

【6ステップ】ゴーストレストランの開業方法|必要な許可や注意点・成功のコツも解説【6ステップ】ゴーストレストランの開業方法|必要な許可や注意点・成功のコツも解説 飲食経営の学校公式LINE登録