「移動販売での開業を検討している」
「しっかり稼げるのか不安」
「開業で失敗するリスクを軽減したい」
生活様式の変化から、キッチンカーのニーズは増加しています。しかし開業を検討していても、稼げるのか不安だと初めの一歩が踏み出せませんよね。
そこでこの記事では、
- 移動販売業の年収
- 成功しているキッチンカーの共通点
- ありがちな失敗例
- 儲けを出すコツ
を解説していきます。成功例と失敗例をそれぞれ紹介していきますので、ぜひ記事を参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
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キッチンカー(移動販売)の年収
移動販売業の平均年収は、700万円ほどだといわれています。しかし、人により稼働時間も商品も全く違いますから、個人差が大きいです。年収1,000万円を超える人がいる一方で、経費を差し引くと赤字になっている人もいます。
平均年収が高めなのは、高額を稼ぐ一部の成功者たちによって引き上げられているからだと考えられます。中央値で考えると、年収は400万円前後が一般的でしょう。
移動販売は、努力次第で稼げる仕事です。うまく集客できれば、1日の営業で大きく売上を作ることができます。野外フェスなどのイベントに出店すれば、1日の売上が100万円を超えるケースも珍しくありません。しかし集客できなければ、売上が0円の日もあります。
儲かるキッチンカー(移動販売)の共通点5つ
儲かるキッチンカーには、以下5つの共通点があります。
- 商品力の向上に力を入れている
- 広告に強く常に新規ユーザーを獲得できている
- 初見客の再訪率(リピーター率)が高い
- 売れる出店場所を確保している
- 有益な情報交換ができる強力な同業者との繋がりがある
順番に見ていきましょう。
1. 商品力の向上に力を入れている
継続して売上を上げるためには、お客さんを飽きさせない努力が必要です。利益を上げているキッチンカーオーナーは、人気の定番メニューのアレンジなど商品力の向上に力を入れています。たとえば、人気のから揚げを大分県の名物である鶏天にするといったアレンジです。
また、流行も取り入れています。コンビニなどで目にする機会の増えた大豆ミートを使用したタコライスを開発するなど、新しい客層を取り入れる工夫をしています。移り変わりの激しい飲食業界で稼ぐためには、商品力の向上が欠かせません。
2. 広告に強く常に新規ユーザーを獲得できている
儲かるキッチンカーは、さまざまな広告を活用しています。そのうちの1つが、Google広告の出稿です。
出稿した広告が承認されると、設定した「ターゲット地域」にいるユーザーが、出稿者が取り扱うものと同じ商品・サービスを検索した際に、広告が表示される仕組みです。たとえば出店場所の近くで飲食店を検索した人にアプローチできるので、集客に繋がります。
また、SNSもうまく広告に活用しています。YouTubeやTikTokでは、クレープやたこ焼きを調理する職人技の動画がバズることも珍しくありません。特に若い世代の集客に、動画での広告は効果的です。
ターゲットに合わせた広告の活用が新規ユーザーの獲得に繋がり、売上のアップに貢献します。
3. 初見客の再訪率(リピーター率)が高い
儲かるキッチンカーでは、再訪率を高めリピーターを獲得する努力をしています。たとえば調理中に黙々と作業をするのではなく、ライブパフォーマンスをしてお客さんを魅了するなどです。わくわくする演出はお客さんに「また来店したい」と思わせ、特にファミリー層がターゲットの場合に有効です。
その他にも特典付きスタンプカードの配布、接触機会を増やすメルマガの配信など、地道な努力も欠かしません。固定客の獲得は、売上を安定させるために重要な要素です。
4. 売れる出店場所を確保している
出店場所はキッチンカーの売上に大きく影響します。売れる出店場所をいくつ確保しているかで、年収が決まると言っても過言ではありません。
儲かっているキッチンカーオーナーは、有利な出店場所を複数確保しています。たとえば野外フェスやスポーツの試合など、大規模イベントでの定期的な出店です。大量の仕込みなど難しい部分もありますが、1日の営業で売上が100万円を超えるケースもあるでしょう。
また、地域のお祭りや花火大会に優先的に出店できるよう、商工会議所や観光協会に登録している場合もあります。一定の集客と開催時期の予測できるイベントへの出店は、儲かるキッチンカーの共通点です。
5. 有益な情報交換ができる強力な同業者との繋がりがある
儲かるキッチンカーの経営者は、同業者との横の繋がりが豊富という共通点があります。ただ知り合いが多いのではなく、出店場所の紹介など情報交換ができる有益な繋がりです。
紹介であれば、オフィスビルの駐車場など、個人では契約が難しい場所で出店できるケースもあります。さらにメニュー開発のアドバイスや、悩んだ時は経験者ならではのアドバイスが得られるでしょう。
有益な情報交換ができる強力な同業者との繋がりは、競合との差別化に役立ちます。
キッチンカー(移動販売)でありがちな5つの失敗例
こちらでは、ありがちな失敗例を5つ紹介します。
- 事業計画を練っていない
- 開業費・運転コストのかけすぎ
- 客単価を上げられない
- 集客ができない
- 休日と比べて平日の売上が極端に低い
開業後の失敗を避けるためにも、内容を参考にしてみてください。
1. 事業計画を練っていない
事業計画とは、事業の内容や方針、売上の予測などをまとめたものです。しっかりと計画を立てていないために、行きあたりばったりな経営になってしまう失敗はよくあります。
なかでも失敗の原因になるのは、ずさんな財務管理です。売上や支出の計画と管理ができておらず、経営が回らなくなってしまいます。また、事業計画は金融機関から融資を受ける際にも必要です。ずさんな財務管理で作成された事業計画では融資を受けられず、資金繰りに苦労します。
廃業のリスクを減らすためにも、事業計画をしっかりと練ることが重要です。
2. 開業費・運転コストのかけすぎ
開業費や運転コストをかけすぎると、経営を圧迫します。たとえば、キッチンカーの製作に多額の費用をかけた場合です。開業費をかけすぎたことで回収に時間がかかり、なかなか事業を軌道に乗せられないパターンは少なくありません。
その他にも高額な駐車場の契約や、梱包材費のかかるおしゃれな紙袋など、運転コストをかけすぎている場合があります。
必要な費用を見直し、節約できる部分はしっかりと費用を抑えることが、事業失敗のリスク回避には大切です。
3. 客単価を上げられない
キッチンカーで扱う商品は、1つ1,000円以下のものがほとんどです。そのため客単価を上げられず、利益が出ない失敗例もよくあります。
客単価が上げられない原因の1つに、競合との価格競争があります。近隣にスーパーやコンビニがある、同じ出店エリアでより安いキッチンカーがいるなどです。このような場合は価格競争を続けるのではなく、出店場所やメニューの変更を検討しましょう。価格競争では、資金力のある企業に勝つのは困難なためです。
4. 集客ができない
集客ができなければ、事業を継続していくことはできません。キッチンカーで集客ができない主な原因は、出店場所を確保できていないためです。ランチタイムのオフィス街や、休日のショッピングモールの駐車場などを確保できなければ集客は困難でしょう。
もちろん、好立地の出店場所を確保すれば自然と集客ができる訳ではありません。競合と差別化ができていないことや、広告に弱いことなども、集客できない原因です。自社独自の強みや魅力をアピールできなければ、集客はできません。
5. 休日と比べて平日の売上が極端に低い
キッチンカーは、一般的に平日よりも休日の方が売上を伸ばしやすいです。休日のたびに十分な売上が稼げればいいですが、そのようなケースは少ないでしょう。また、稼働日数は平日の方が多いため、対策は必須です。
対策方法に困っている場合は、出店場所の仲介業者やマッチングサービスの利用をおすすめします。販売メニューに合わせて、平日でも集客しやすい場所を紹介してくれます。登録料やサービス料はかかりますが、平日の販売機会を買えるのであれば安いものです。
キッチンカー(移動販売)で儲けを出す5つのコツ
こちらでは、キッチンカー(移動販売車)で儲けを出すコツを5つに分けて解説していきます。
- 看板メニューを開発する
- 原価を抑える
- 提供のスピードを上げる
- 客単価を上げる
- 食材のロスを減らす
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 看板メニューを開発する
飲食店で儲けを出すためには、看板メニューの開発が欠かせません。「この店のこの味が食べたい」と思ってもらえれば、固定客の獲得に繋がります。
また、キッチンカーは実店舗とは異なり、毎日同じ場所に出店するわけではありません。そのため、通りがかりのお客さんが買いたくなるようなインパクトのある看板メニューが必要です。
他の店では味わえない独自のメニューが開発できれば、圧倒的な差別化になります。さらに、SNSでの投稿も増加し広告効果が期待できるでしょう。
看板メニューに大切なのは、こだわりです。徹底的に味や見た目にこだわることで、お客さんを惹きつける看板メニューが生まれます。
2. 原価を抑える
原価を抑えるのは、ビジネスでの基本です。飲食店における原価率は30%以内が理想的と言われています。食材を大量に仕入れれば、原価は抑えられるでしょう。しかしスペースの限られたキッチンカーでは、大量仕入れは困難です。
少量でも原価が安い食材を入手するために、仕入れルートの工夫が求められます。ネットや同業者から情報集を行い、最適な仕入れルートを見つけましょう。
3. 提供のスピードを上げる
キッチンカーで儲けを出すためには、お客さんの回転率が重要です。特にピークの短いランチタイムでの営業は、提供スピードを上げなければ販売機会を逃します。またイベントなどでは何人も列に並んでいるので、待ち時間が長すぎると列から離れてしまう人も多いです。
キッチンカーは実店舗よりも厨房スペースが狭いので、より洗練された調理オペレーションが必要です。冷凍食品やカット済みの食材なども活用し、キッチンカーでは温めと盛り付けだけにするなど工夫しましょう。
4. 客単価を上げる
移動販売では、客単価が低くなりがちです。儲けを出すために、客単価の低さを回転率でカバーするのも1つの方法です。しかし、ある一定以上は提供スピードにも限界があるでしょう。そのため、客単価を上げる必要があります。
客単価を上げるためには出店場所の見直しや、営業努力と工夫が必要です。トッピングやセットメニューの開発、お土産の購入を促すセールストークなどです。
また、商品の販売価格を上げる方法もあります。そのためには、商品に付加価値をつけることが必要です。たとえば無農薬野菜のみを使用している、地元の特産品を使用するなどです。値段以上の魅力を感じてもらえれば、お客さんは購入してくれるでしょう。
5. 食材のロスを減らす
儲けを出すためには、売上を伸ばすだけでなくロスを減らす工夫も必要です。できるだけ保存期間の長い食材を仕入れるのが効果的です。
その他にも、食材や調味料の分量をしっかりレシピ化し、調理の失敗でロスが出るリスクを軽減しましょう。いつ誰が調理しても同じクオリティになるメリットもあります。
またキッチンカーでは、売上記録をしっかりつけると食材のロスに役立ちます。キッチンカーは実店舗と異なり、毎日同じ場所に出店するわけではありません。そのため初めて出店する場所でも、過去に似た条件で出店した売上記録があれば参考にできます。データを参考に仕込み量を調整することで、食材のロス削減が可能です。
キッチンカー(移動販売)で儲かる軽食メニュー5選
キッチンカー(移動販売)で利益を得るには、メニューにこだわることが重要です。こちらでは、おすすめの軽食メニューを紹介します。
主に、以下の5つです。
- クレープ
- ホットドッグ
- フライドポテト
- バナナスムージー
- ワッフル
各メニューの特徴とおすすめポイントを解説します。
1.クレープ
クレープは、移動販売の定番メニューといえます。
最大のメリットは、開業時に準備するものが少ないことです。必要な材料や器具などは、以下の通りです。
- クレープの包装用紙
- 生地
- フルーツや生クリームなどの具材
- クレープの焼き台
- 保存用の冷凍庫・冷蔵庫
「手間をかけずに移動販売業を始めたい」という方に向いています。
さらに、クレープは中の具材を変えるだけでメニューのバリエーションを増やせます。フルーツや生クリームを使えばデザート系、ベーコンやチーズを使用すればおかず系など、さまざまなメニューを展開できるのが強みです。
クレープの移動販売の始め方を知りたい方は、関連記事「クレープの移動販売を始める手順を7つのステップで解説!成功するコツも紹介」をご覧ください。
2.ホットドッグ
ホットドッグは固定店舗が少ない傾向にあるため、需要がキッチンカーに集まっています。ライバルが少ないのは、利益を得るためには重要なポイントです。
また、ホットドッグは調理が簡単であることも特徴です。パンとソーセージを焼き、キャベツなどの野菜を挟むだけで完成します。スムーズに提供できるため、回転率を高くなりやすいです。
ホットドッグの移動販売の始め方は、関連記事「ホットドッグの移動販売(キッチンカー)の始め方・9つのステップ!儲けるための成功の秘訣も」にて詳しく解説しています。
3.フライドポテト
フライドポテト最大のメリットは、利益率を高くできることです。
例えば、スーパーで販売している冷凍フライドポテトは1kg200円程度で購入できます。キッチンカーでは、1つあたり200gで販売されることが多いため、1商品の原価は約40円となります。
フライドポテトを1つ300円で販売すれば、260円程度の利益を得られるのです。
加えて、フライドポテトは、子供から大人まで人気の高いメニューです。商業施設や公園など、ファミリー向けのイベント会場にも向いている商品といえます。
4.バナナスムージー
バナナスムージーの特徴は、必要な材料や器具が少ないことです。
具体的には、
- バナナ
- 牛乳
- 保存用の冷凍庫・冷蔵庫
- ミキサー
などを用意すれば始められるため、キッチンカーの限られたスペース内での作業でも問題ありません。
また、バナナスムージーは、ミキサーに材料を入れ混ぜ合わせれば完成します。作り方が簡単なので、提供スピードを速くできたり、従業員を雇った際に教育しやすかったりするなどのメリットがあります。
バナナスムージーの移動販売の始め方は、関連記事「【話題】バナナスムージーの移動販売に必要な準備を完全網羅!材料が少なくチャレンジしやすい」にて詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
5.ワッフル
ワッフルのメリットは、材料費を安く抑えられることです。原材料である小麦粉は安く購入できるため、利益率を上げやすくなっています。
さらに、ワッフルは、材料を混ぜて生地を作り、ワッフルメーカーに挟んで焼き上がりを待つだけで完成します。限られた車内スペースでも調理しやすく、スピーディーに提供できるのは、ワッフルならではの強みといえるでしょう。
ワッフルの移動販売を始めたい方は、関連記事「【アレンジ豊富】ワッフルで移動販売を始める流れ8ステップ!差別化ポイントも徹底解説」をご覧ください。
キッチンカー(移動販売)で儲かるランチメニュー5選
キッチンカー(移動販売)で儲かるランチメニューは、以下の5つです。
- からあげ
- 牛タン
- カレー
- 丼もの
- ピザ
「ガッツリした食事系メニューで勝負したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.からあげ
からあげは、世代を問わず好まれやすいメニューです。短時間で売上を伸ばす爆発力があるため、高収入を目指しやすくなっています。
さらにからあげには、用意する設備が少ないというメリットもあります。必要なのは、主にフライヤーと冷蔵庫です。準備の手間を抑えて低コストで開業できるのも、からあげの強みといえるでしょう。
2.牛タン
牛タンが移動販売業におすすめである理由は、さまざまなメニュー展開ができるためです。
例えば、
- 炭火焼き
- シチュー
- 弁当
- コロッケ
などレシピのバリエーションが豊富です。そのため、お客様から飽きられにくいという強みがあります
また、炭火焼きなどのシンプルなメニューであれば、仕入れる食材が少ないです。これにより、仕入れにかかるコストや食材のロスを最小限に抑えられます。
牛タンの移動販売を始めたい方は、関連記事「【完全版】牛タンの移動販売の始め方8ステップ!成功するコツと必要な準備も紹介」をチェックしてみてください。
3.カレー
カレーは移動販売で儲かりやすいメニューです。
最大のメリットは、鍋でまとめて仕込みができることです。結果、提供スピードを速くでき、顧客の回転率を上げる効果が期待できます。
加えて、スパイスやトッピングなどでオリジナリティを出せることも特徴です。味や見た目に決まりがないため、ライバル店との差別化を図りやすくなっています。
4.丼もの
丼ものは、男性を中心に人気を集めるメニューです。ごはんとおかずを一緒に食べられるため、ランチタイムの集客が期待できます。
丼もののメリットは、ごはんの上に乗せるおかずでさまざまなメニューを展開できることです。
例えば、牛丼やカツ丼なら男性の人気を集めやすいです。反対に、ローストビーフ丼やロコモコ丼など、女性人気の高いメニューも展開できます。
5.ピザ
ピザは、子供からお年寄りまで幅広く愛されるメニューとして定着しています。
ピザのメリットは、メニューを開発しやすいことです。ピザ生地の上に載せるソースや具材、組み合わせによって味が大きく変わるため、自店のオリジナリティを出せます。
加えて、ピザを焼くためのピザ窯がメインであるため、必要な厨房設備が少なくて済むのも強みです。ピザ窯と聞くと大きいイメージがあるかもしれませんが、小さいサイズもあり、狭いキッチンカーの中でもピザの調理を行えます。
ピザの移動販売を始めたい方は、関連記事「【必見】移動販売でピザを売る3つのメリットとは?準備すべきものや成功するためのポイントも徹底解説!」をご覧ください。