「ハンバーガーの移動販売は儲かる?」
「始めるにはどんな準備が必要なの?」
「失敗しないためのコツを知りたい!」
などと考えていませんか?
ハンバーガーは、特に若者に人気の高いメニューです。
移動販売を始める人の中でも注目度が高いため、始めてみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ところが「始めるまでにどのような準備をすれば良いのか」「本当にハンバーガーでお客さんが来るのか」など、何も知らなければ不安な気持ちになりますよね。
そこで本記事では、ハンバーガーの移動販売について以下の内容を詳しく解説していきます。
- 移動販売でハンバーガーを扱うメリット・デメリット
- 始めるまでに準備すべきこと
- 失敗しないためのコツ
移動販売でハンバーガーを扱おうと検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
移動販売でハンバーガーを扱う3つのメリット
移動販売でハンバーガーを扱うメリットは、次の3つの通りです。
- 月に1度購入する割合が50%
- 競合との差別化がしやすい
- セット購入により客単価を高くできる
以下で1つずつ解説していきます。
1.月に1度購入する割合が50%
ハンバーガーは、購入頻度が高い食べ物です。
ネットリサーチのDIMSDRIVEがハンバーガーショップについて実施したアンケートによると、半数がハンバーガーショップを月1回以上利用していると回答しました。
- 週1回以上:10.0%
- 月2~3回:18.2%
- 月1回:21.8%
- 2~3カ月に1回:21.2%
- 半年に1回:11.8%
- 1年に1回:6.7%
- 2年に1回以下:6.8%
- 利用したことがない:3.5%
上記の調査結果からハンバーガーは、多くの方が日常的に食して購入する頻度が高い食べ物といえるでしょう。
そのため、移動販売でも大きな成果を上げやすい点が、ハンバーガーのメリットです。
2.競合との差別化がしやすい
ハンバーガーは、アレンジがしやすく競合との差別化が図りやすいです。
工夫次第で自分の店でしか味わえないオリジナルのハンバーガーを提供できます。
- バンズ
- パティ
- 野菜などのトッピング
- ソース
いずれも様々な組み合わせが可能で、素材によって味わいが変わってくるため、無限大の可能性を秘めている料理といえるでしょう。
3.セット購入により客単価を高くできる
ハンバーガーは、ドリンクやサイドメニューと一緒に購入されやすいため、客単価を高くできます。
またドリンクやポテトといったメニューは原価が低く、セットメニューとして販売することで、お客様にお得感を与えられながらも利益を得ることが可能です。
客単価は売上を伸ばすうえで重要なので、セットメニューが展開しやすいのは、ハンバーガーの大きなメリットだといえます。
移動販売でハンバーガーを扱う3つのデメリット
移動販売でハンバーガーを扱うでメリットは、次の3つの通りです。
- 作り置きできず手間がかかる
- 競合他社が多い
- ターゲット層が狭い
以下で詳しく解説していきます。
1.作り置きできず手間がかかる
ハンバーガーは注文を受けてから作り始めるのが一般的で、作り置きが難しいです。
作り置きをした場合、野菜から出る水分でソースの味が薄まり、味が落ちてしまうリスクもあります。
値段が安いことが売りであれば問題ないかもしれませんが、移動販売のようにオリジナル性を出すことが求められる形態では、鮮度が高いほうが無難です。
また調理工程が長くなりやすいので、毎回手間がかかってしまう点は、ハンバーガーのデメリットだといえます。
2.競合他社が多い
ハンバーガーは難しい調理を必要とせずに参入しやすい一方、競合他社が多い点がデメリットです。
マクドナルドやモスバーガーなどの大手チェーンをはじめとして、ハンバーガーを提供する会社は数多く存在します。
他社に負けずお客様を呼び込むには、お客様とのコミュニケーションを大切にし、自分の店でしか食べることができないオリジナルメニューの開発を行っていかなくてはなりません。
「出店すれば売れる」というわけではないため、競合他社に勝つための施策をしっかり考えることが大切です。
3.ターゲット層が狭い
ハンバーガーを好むのは、主に若者です。
ネットリサーチのDIMSDRIVEがハンバーガーショップについて実施したアンケートでは、男女ともに月1回以上利用している割合が、高齢だとガクッと下がります。
- 男性ー10代:64.7%
- 男性ー20代:58.9%
- 男性ー30代:57.8%
- 男性ー60代:31.3%
- 女性ー10代:53.2%
- 女性ー10代:61.5%
- 女性ー10代:59.4%
- 女性ー60代:24.8%
年齢が60代となると、男女ともに月1回以上利用している割合は3割近くに減ってしまいます。
そのため、ハンバーガーを販売する場合は若者にターゲットを絞ってメニューや出店場所を検討することが必要です。
ハンバーガーの移動販売を始めるまでに準備すべき7つのこと
ハンバーガーの移動販売を始めるまでに準備すべきことは、次の7つの通りです。
- メニュー開発
- キッチンカーの用意
- 調理器具・厨房設備の用意
- 仕込み場所の確保
- 保健所の営業許可と必要な資格取得
- 食材やテイクアウト備品の準備
- キッチンカーの出店場所を探す
以下で1つずつ見ていきましょう。
1.メニュー開発
まず最初に販売するメニューを決めます。メニューが決まらないと使う食材や調理方法、どのような調理器具が必要かが分からないからです。
またキッチンカーの中で仕込み作業を行う場合や調理方法によって、保健所の許可条件や取り組みが必要となる対応も変わってきます。
そのため最初に販売するメニューはもちろん、使う食材や調理方法もこの段階で決めておきましょう。
もちろん、競合他社に勝つためにどのように差別化を図るかも考えておくことが大切です。
2.キッチンカーの用意
移動販売を行うためには移動販売車(キッチンカー)が必要です。
キッチンカーの主な準備方法は、以下の通りです。
- 新車・中古のキッチンカーを購入
- 所持している車を改造(外注・DIY)
- レンタル・リース
できるだけ安く用意したい方は、レンタル・リースを利用するか持っている車をDIYで改造するのがおすすめです。
ただし自分で改造する場合は、車検に通るための知識や保健所の営業許可などについて知る必要があります。
詳しくは「【完全版】キッチンカーの自作手順を4ステップで解説!費用や車検に通るための方法とは?」をご参照ください。
3.調理器具・厨房設備の用意
ハンバーガーの調理に必要な主な調理器具は、以下の通りです。
- 鉄板
- LPガス
- フライヤー
- 冷蔵庫・冷凍庫
- シンク
- 排給水タンク
- 換気扇
パティを焼く鉄板はガスと電気式の2タイプがあり、ガス式の場合はLPガスを利用します。
サイドメニューとしてフライドポテトなどの揚げ物を提供するのであれば、フライヤーも必須です。
考えたメニューに応じて、必要な設備を用意していきましょう。
4.仕込み場所の確保
キッチンカーではパティを焼いたり、具材を挟んだりする作業は可能です。
しかし焼く前のパティ作りや野菜のカット作業といった「仕込み作業」は、キッチンカーとは別の場所で行う必要があります。
なぜならキッチンカーの中だと厨房設備は完全でないのはもちろん、衛生管理も不十分だからです。
仕込み作業は保健所の営業許可を得ている施設内で行う必要があるため、基本的に許可のおりないキッチンカーではできません。
また自宅も仕込み場所としての要件を満たせない確率が高く、基本的には許可がおりないものだと考えておきましょう。
そのため、飲食店経営している友人や知人がいる場合は、依頼してキッチンを借りたり、キッチン施設を共同利用するシェアキッチンを使ったりするなど、仕込み場所を確保することが求められます。
5.キッチンカーの出店場所を探す
出店場所の探し方としては、以下の方法があります。
- 出店したい場所を探して直接交渉
- マッチングサイトの利用
- 商工会議所・観光協会に登録
直接交渉は難易度が高いため、出店者と出店場所を貸し出したい方をつなぐマッチングサイトを利用するのがおすすめです。
出店場所の探し方についてさらに詳しく知りたい方は「【重要】移動販売(キッチンカー)の出店場所7選!見つけ方を6つに分けて詳しく解説」をご覧ください。
6.保健所の営業許可と必要な資格取得
キッチンカーで移動販売を始めるには、保健所の営業許可と食品衛生責任者の資格が求められます。
食品衛生責任者の資格は、食品営業を行う場合に取得しなければならない資格で、保健所の営業許可を申請する際にも無くてはならないものです。
資格取得と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、各都道府県の食品衛生協会が開催する講習会を受講すれば1日で取得できます。
また保健所の営業許可は、出店場所の管轄である保健所に必要書類をまとめて申請しなければなりません。必要となる主な書類は、以下の通りです。
- 申請手数料
- 営業許可申請書
- 設備図面
- キッチンカーの車検証
- 仕込み場所の営業許可証
- 食品衛生責任者手帳
さらに詳しく知りたい方は「移動販売(キッチンカー)の営業許可の取り方まとめ」をご参照ください。
7.食材やテイクアウト備品の準備
保健所の営業許可と食品衛生責任者の資格を取得した後は、食材やテイクアウト容器などを準備します。
用意すべき主なテイクアウト容器は、以下の通りです。
- ハンバーガー用紙・容器
- ドリンクカップ
- スナックケース・用紙
サイドメニューでフライドポテトなどの揚げ物を提供する場合は、耐水・耐油性のスナックケースか紙袋を用意しましょう。
肉や野菜などの食材については、住んでいる地域の生産者から直接調達すると、新鮮な食材を低コストで仕入れられます。
また地産地消を消費者にアピールすることができるため、安心して購入してもらえるのもポイントです。
ハンバーガーの移動販売で失敗しないための3つのコツ
ハンバーガーの移動販売で失敗しないためには、次の3つがポイントです。
- サイドメニューを充実させる
- SNS映えを意識する
- 若者が多く集まる場所に出店する
以下で詳しく解説していきます。
1.サイドメニューを充実させる
ハンバーガーだけでなく、フライドポテトやドリンクなどのサイドメニューも取り揃えるのがポイントです。
こういったサイドメニューはハンバーガーと一緒に購入してもらえるので客単価が上がります。
ちなみに岡山県笠岡市の道の駅笠岡ベイファームに出店している「SOLO Burgerstand」さんでは、下記のように手作りのスイーツドリンクがサイドメニューとして人気です。
この投稿をInstagramで見る
なるべく単価を上げるために、お客様にとってお得かつ人気の出るサイドメニューを考えてみましょう。
2.SNS映えを意識する
移動販売では、街で店舗を構えて営業しているわけではありません。そのため、自ら情報発信して店の存在を知ってもらう必要があります。
情報発信には手軽に投稿できるTwitterやInstagramなどのSNSを活用するのがおすすめです。
発信する際には購買意欲をかき立てるために、きれいで見やすい写真を用意しましょう。
一例として、神奈川県を中心に活動している「安田バーガー」さんが投稿しているハンバーガーの画像は食欲をそそるものばかりです。
https://t.co/JZ8KzRGdN0#hamburger#ハンバーガー#キッチンカー pic.twitter.com/ygtLvytyEG
— Yasuda Burger (@ToshihiroYasuda) July 21, 2021
さらに商品画像だけでなく、出店場所・スケジュールなどの基本情報も忘れずに発信するようにしましょう。
3.若者が多く集まる場所に出店する
デメリットでも前述しましたが、ハンバーガーを好んで食べる層は若者が中心です。そのため、以下のような若者が多く集まる場所を狙って出店しましょう。
- 遊園地
- 海水浴場
- 野球スタジアム
- イベントや祭り
- ショッピングモール
いくつか出店場所の候補をピックアップし、事前に下見をした後で最終的に出店場所を決めるのがベストです。