「移動販売車にはどんな種類があるの?」
「車種ごとの特徴が知りたい」
「どんな商品が売られているか参考にしたい!」
などと考えていませんか?
近年ではキッチンカーを始める人が増えており、様々な種類の移動販売車が見られるようになりました。
一方で、車種やメニューなどの種類が多すぎて「何を選べば良いかわからない」という方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- 移動販売車の種類
- 車種ごとのメリット・デメリット
- キッチンカーの商品メニュー
について解説します。キッチンカーを始める際に、決めるべきことがわかる内容になっています。ぜひ最後までお読みいただき、移動販売を始めるきっかけにしてみてください!
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移動販売車の種類3選
移動販売車の種類がどのぐらいあるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。ここでは、移動販売車の種類を5つ紹介します。
- 軽トラック
- 1tトラック
- バン
1つずつ解説していきます!
1.軽トラック
軽トラックとは、軽自動車の規格に合わせて作られた小型トラックです。「軽自動車」のうち「軽貨物車」に分類されるため、普通免許で運転できます。
実は、最も移動販売におすすめと言われているのが軽トラックなのです。
扱いやすく販売価格も安めで、スペースをしっかり確保できます。
移動販売車に使われる軽トラックは以下の通りです。
- スズキ キャリィ
- ダイハツ ハイゼット
- 三菱 ミニキャブ
この中で、スズキキャリィの費用相場は以下の通りです。
新車(税別) | 中古(税別) | 車両+改造費 ※参考 |
972,000〜1,186,000円 | 80,000〜2,848,000円 | 2,500,000〜3,500,000円 |
中古の価格は、コンディションによって大きく異なります。また、中古市場ではすでにキッチンカーに改造されている車両もあります。
改造済みの中古車の相場は、100〜300万円程度です。イメージに近くコンディションの良い中古車が見つかったら、積極的に購入を検討してみましょう。
価格参考元:(新車)公式HP、(中古)価格.com、(改造費)Foodtruck magazine.
2.1tトラック
1tトラックの「1t」とは、最大積載量を表しています。つまり、1tトラックとは荷物を1tまで積めるトラックという意味です。
軽トラより大きめの移動販売車になり、こちらも人気があります。
移動販売車に使われる1tトラックは、以下のようなものです。
- マツダ タイタンダッシュ
- ニッサン バネット
- トヨタ タウンエース
この中で、マツダタイタンダッシュの費用相場は以下の通りです。
新車(税別) | 中古(税別) | 車両+改造費 ※参考 |
1,498,000〜2,523,000円 | 280,000〜3,390,000円 | 4,280,000〜9,390,000円 |
軽トラックに比べると、費用は高くなります。例えば、新車を購入してから改造すると、550万円程度はかかるでしょう。
移動販売車に改造済みの中古車も売られており、100万円台でも購入可能です。予算と自分のこだわりなどを考慮して、どの車両を購入するか判断してみてください。
価格参考元:(新車)ガリバー、(中古)価格.com、(改造費)Foodtruck magazine.
3.バン
バンは、人を乗せる「乗用車」ではなく「商用車」に分類されます。商用車は、荷物をたくさん乗せるための「荷室」がついていることが特徴です。
移動販売に使われるバンは、軽自動車タイプの「軽バン」と普通自動車タイプの「普通車バン」があります。
移動販売車に使われるバンは、以下のようなものです。
- スズキ エブリイ(軽)
- ダイハツ ハイゼットバン(軽)
- ニッサン キャラバン(普通車)
- トヨタ ハイエース(普通車)
この中で、スズキエブリイとトヨタハイエースの費用相場は以下の通りです。
スズキ エブリイ
新車(税別) | 中古(税別) | 車両+改造費 ※参考 |
880,000〜1,391,000円 | 15,000〜3,290,000円 | 2,650,000〜6,790,000円 |
トヨタ ハイエース
新車(税別) | 中古(税別) | 車両+改造費 ※参考 |
2,148,636〜3,350,090円 | 250,000〜8,998,000円 | 4,250,000〜14,998,000円 |
同じバンでもサイズが大きく違うため、価格も差があります。両方の車種ともに多くの中古車が市場に出ているため、高級仕様の車両もあり価格の幅が大きいです。
スズキエブリイの中古車は、キッチンカーの仕様でも概ね100万円台で購入できます。移動販売を始める多くの方の選択肢に、入ってくるのではないでしょうか。
スズキエブリイ:(新車)公式HP、(中古)価格.com、(改造費)Foodtruck magazine.
トヨタハイエース:(新車)公式HP、(中古)価格.com、(改造費)Foodtruck magazine.
移動販売車の種類ごとのメリット・デメリット
移動販売車にはいろいろな車両がありますが、どのように選べば良いか分からないのではないでしょうか。ここでは、移動販売車の種類ごとのメリット・デメリットを5つ紹介します。
- 軽トラック
- 1tトラック
- バン
それでは、1つずつ解説していきます!
1.軽トラック
軽トラックの移動販売車は、市街地などの出店に向いています。軽トラックを移動販売車にするメリットは、以下の通りです。
- 維持費が安い
- コンパクトで駐車しやすい
- キッチンに2人乗れる
- 立ったまま調理できる
- 普通免許で運転できる
軽トラックは軽自動車サイズなので、ほとんどの駐車場や出店スペースに収まります。一方で、デメリットは以下の通りです。
- キッチン部分の製作費用がかかる
- 車検のたびにキッチン部分を取り外す必要がある
軽トラックは荷台に屋根がないので、店舗部分は作らなければなりません。一方でゼロから製作できるので、独自性が出しやすいとも言えます。
2.1tトラック
1tトラックの移動販売車は、市街地から郊外まで幅広いエリアの出店に向いています。1tトラックを移動販売車にするメリットは、以下の通りです。
- 車体が大きくて宣伝効果がある
- 走行性能が高い
- 立ったまま調理できる
1tトラックは軽トラックより大きい分、機動力や店舗スペースの広さに強みがあります。一方で、デメリットは以下の通りです。
- 大きい分だけ製作費用が高い
- 出店スペースが限られる
軽トラックは小さなスペースでも出店できるメリットがありましたが、1tトラックは多少の制限があります。
3.バン
バンの移動販売車は、市街地の出店に向いています。バンを移動販売車にするメリットは、以下の通りです。
- 屋根があるので改造費が抑えられる
- 軽バンは市場に多く出ていて買いやすい
- 目線の高さがお客様と同じになる
バンはトラックと違って屋根があり、乗用車であるため入手しやすい特徴があります。一方で、デメリットは以下の通りです。
- 軽バンの場合はキッチンに1人しか乗れない
- 天井が低いので立って作業できない
トラックは移動販売用に屋根をつけるので、ある程度高さを調整できます。しかしバンの場合は始めから屋根があり、移動販売を想定した高さではありません。基本的には、座っての接客になることを想定しておきましょう。
移動販売(キッチンカー)の商品メニューの種類5選
移動販売は車種を決めるのと同様に、商品メニューが非常に重要です。ここでは、移動販売の商品メニューの種類を5つ紹介します。
- ドリンク系
- スイーツ系
- 軽食系
- メイン(主食)系
- 季節限定系
それでは、解説していきましょう!
1.ドリンク系
キッチンカーでは、定番商品の1つがドリンクメニューです。よく売られているドリンクメニューには、以下のようなものがあります。
- コーヒー
- スムージー
- レモネード
- ビール
ドリンクメニューは商品1つ1つの単価は安いですが、利益率が高いことが特徴です。コーヒーなどは、夏はアイスで冬はホットと季節を選ばずに売れます。
スムージーは商品単価を上げやすいですが、専用のミキサーや手入れが必要です。
ドリンク系は他のメニューとの組み合わせも自由なので、販売しやすくおすすめのメニューだといえます。
2.スイーツ系
外出先で手軽に食べられて時間も選ばないスイーツ系は、キッチンカーで扱いやすいメニューです。
よく売られているスイーツ系メニューには、以下のようなものがあります。
- アイスクリーム
- クレープ
- 大判焼き
- タピオカ
- メロンパン
スイーツはキッチンカーが流行る前から、テイクアウトや屋台などでよく売られていました。大変売れやすいメニューなので、初めて移動販売を始める方にもおすすめです。
ただし専用の調理器具や、冷蔵・冷凍設備が必要なケースが多いので、初期費用が増える点には注意しましょう。
3.軽食系
軽食系のメニューも、キッチンカーではよく売られています。
たとえばケバブのキッチンカーは、街なかでもよく見かける移動販売の鉄板商品です。
よく売られている軽食系メニューには、以下のようなものがあります。
- ポテト
- からあげ
- たこ焼き
- ピザ
- サンドイッチ
軽食系メニューはランチタイムだけでなく、おやつとしても食べられます。フライヤーやグリルなど専用の器具を用意する必要がありますが、季節を選ばず売れる商品が多くておすすめです。
4.メイン(主食)系
近年のキッチンカーは、ランチタイムの需要が高まっています。そのため、以下のようなメイン(主食)系のメニューが増えています。
- ラーメン
- うどん・そば
- 丼もの
- カレー
- 焼きそば
メイン系は調理に時間がかかると思われがちですが、事前に仕込みをしておけば、提供前に茹でたりご飯にかけたりするだけで完了します。
牛肉を使ったステーキ丼やローストビーフ丼などは、1品で1,000円を超える商品が出しやすいです。
そのため他の商品メニューに比べても、単価が上げやすい点がメリットだといえます。
5.季節限定系
キッチンカーでは、季節ごとのニーズにマッチした商品メニューもあります。
販売時期は短くなってしまいますが、短期間で大きく売上を伸ばせる可能性があるのが特徴です。
季節限定系メニューには、以下のようなものがあります。
- かき氷
- 豚汁
- おでん
キッチンカーは車体をメニューに特化したカラーリングなどにしていなければ、メニューの切り替えも容易です。
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