「田舎で移動販売を始めたいけど、需要ってあるのかな?」
「田舎で移動販売をする際に、おすすめの事業はある?」
「どうやったら田舎の移動販売事業で成功できるの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
移動販売を行う際には、どこで営業を行うか迷いますよね。
「地元を活性化させたい、お年寄りの役に立ちたい」と考え、田舎で事業を始めようと考えている方がいるのではないでしょうか。
しかし、田舎で移動販売の需要があるのかどうか不安になる方が多いと思います。
いざ事業を始めたものの、赤字続きになってしまうことだけは避けたいところです。
そこでこの記事では、田舎で移動販売を始めようと考えている方に向けて、以下の内容を解説します。
- メリット・デメリット
- おすすめの移動販売事業
- 必要な手続き
なお、闇雲に移動販売を始めても、事業は成功しません。
田舎で事業を行う際の成功ポイントも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
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田舎で移動販売を行う2つのメリット
田舎で移動販売を行うことには、以下2点のメリットがあります。
- 需要が高まっている
- 顧客とコミュニケーションを取りやすい
それぞれの項目について、順番に解説します。
1.需要が高まっている
田舎では、移動販売の需要が高まっています。
都会とは異なり、買い物をする場所が限られているためです。
田舎では生活必需品を購入するために、電車やバス、車などを使うことも珍しくありません。
都会のように、気軽に買い物ができる環境ではないということです。
さらに田舎には、高齢者が多いことも特徴です。
お年寄りの中には、自動車免許を返納している方もいます。
公共交通機関の交通費が負担になったり、自宅からバス停や駅が遠かったりしてお悩みを抱えている場合も考えられます。
そのため、自宅まで来てくれる移動販売は、田舎に住むお年寄りのサポートを行えます。
ネットショッピングとは違い、スマホやパソコンを使わずに済むため、高齢者から指示されやすいことも特徴です。
2.顧客とコミュニケーションを取りやすい
田舎で移動販売を行うメリットは、顧客とコミュニケーションを取りやすいことです。
都会よりも人口が少なく、お客さんの顔と名前を覚えやすいためです。
顧客のパーソナルな情報を知ることで、信頼関係を構築しやすくなります。
結果「あの人のお店だから買おう」と思ってもらい、リピーター獲得に繋がります。
顧客とのコミュニケーションを取りやすさは、田舎ならではのメリットです。
田舎で移動販売を行うデメリット2選
メリットしかないように感じる田舎の移動販売にも、注意すべきデメリットがあります。
主に以下2点です。
- 過疎化が進行する可能性がある
- 商材によっては売り上げが期待できない
各デメリットを順番に解説します。
1.過疎化が進行する可能性がある
田舎での移動販売事業で注意すべき点は、過疎化が進行する可能性があることです。
地方地域の人口は、減少傾向にあるためです。
以下のデータは、総務省が発表しているもので、地方圏の人口が年々少なくなっていることが分かります。
出典:総務省「人口減少社会の課題と将来推計」
つまり、田舎で移動販売をする場合、ターゲットが少なくなる可能性が高いということです。
結果、売り上げの減少に繋がってしまいます。
2.商材によっては売り上げが期待できない
田舎で移動販売をする際、商材によって売り上げが期待できない可能性があります。
特に、馴染みの薄い商品は、顧客から受け入れてもらえないことが考えられます。
田舎での移動販売では、生活必需品や普段から利用する食材などがおすすめです。
食品を売る場合は、たこ焼きやクレープなどのメジャーなものを選びましょう。
田舎での移動販売におすすめの事業タイプ3選
移動販売と一言でまとめても、ビジネス形態は様々です。
本項では、田舎で開業する際におすすめの事業を紹介します。
主に以下3点です。
- 移動スーパー
- キッチンカー
- 移動美容室
それぞれの事業形態について、順番に解説します。
1.移動スーパー
移動スーパーとは、食品や生活必需品を販売する事業です。
田舎は、都会と比べてコンビニやスーパーなど買い物をできる場所が少ないです。
そのため、高齢者が多いエリアでの需要が高い事業といえます。
移動スーパーを開業する際、選択肢として上がるのが「とくし丸」という業者です。
個人事業主がパートナー契約を結ぶことで、事業を始められます。
とくし丸と契約する際の注意点や稼ぐコツは「とくし丸の失敗リスクを下げるには、コンセプトの理解が重要!稼げる根拠やコツを徹底解説」をご覧ください。
2.キッチンカー
キッチンカーとは、調理設備を兼ね備えた車両で食品を提供する事業です。
主に、田舎のスーパーやお祭りなどのイベントに出店します。
キッチンカーでは、
- たこ焼き
- ホットドッグ
- スムージー
などの商材を扱います。
どのようなメニューにするのかは、エリアやターゲット層などで決めましょう。
キッチンカーで売れやすいメニューは「移動販売(キッチンカー)で売れるメニュー15選!儲かる商品や差別化のコツも徹底解説」にて解説しています。
3.移動美容室
移動美容室は、車内にシャンプー台やカット用の椅子などを設置します。
田舎では美容室が近くにないことがあるため、需要が高めです。
主なターゲットは、高齢者です。
足腰が悪かったり、交通手段が無かったりして美容室に行けない人に向けてサービスを提供します。
なお、移動美容室をする際には、国家資格である理美容免許が必要です。
田舎で移動販売を始めるまでの8ステップ
田舎で移動販売を始める際には、主に以下8つのステップを踏みましょう。
- 営業エリアを決める
- 事業形態を考える
- 保健所に相談する
- 車両を用意する
- 必要な許可や資格を取得する
- 出店場所を見つける
- 保険に加入する
- 開業する
各項目について、順番に解説します。
1.営業エリアを決める
まずは移動販売を始める営業エリアを決めましょう。
許可が下りる基準は、自治体によって異なるためです。
移動販売の営業許可や販売業の届出は、各地域の保健所へ申請が必要です。
そのため、複数のエリアで行う場合は、それぞれの営業許可基準を全てクリアしなければなりません。
2.事業形態を考える
続いて、事業形態を考えましょう。
移動販売で何を扱うかで、必要なものや注意点が異なるためです。
例えば、キッチンカーのように調理を行う場合は、食品衛生法に基づいた許可を取る必要があります。
3.保健所に相談する
キッチンカー事業を行う場合は、事前に保健所へ相談することをおすすめします。
保健所の担当者や地域によって、見解が異なるケースがあるためです。
営業許可が下りなかった場合、基準を満たすものに買い直すリスクが発生します。
4.車両を用意する
事業を行う車両を行います。
車を選ぶ際には、作業人数や事業形態などで選ぶのがおすすめです。
車両を用意する方法は、主に以下3点です。
- 自作する
- 中古車を手に入れる
- レンタルする
各手段にメリットと注意したい点があり、あらかじめ調べておくと失敗やトラブルを防げます。
詳しい入手方法が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自作>>【完全版】キッチンカーの自作手順を4ステップで解説!費用や車検に通るための方法とは
中古車>>【お得な選択】キッチンカーの中古車を購入するメリット3選!相場や選び方のポイントを解説
レンタル>>【業者紹介あり】キッチンカー・移動販売車のレンタルは可能!料金の相場や借りるときの注意ポイントを解説
5.必要な許可や資格を取得する
事業用の車両が用意できたら、移動販売をするために必要な許可・資格を取りましょう。
特に重要なのが、以下の2つです。
- 保健所への営業許可・販売業の届出
- 食品衛生責任者
これらの許可・資格がなければ、移動販売はできません。
保健所へ申請をしたり講習を受けたりして、必ず取得しましょう。
6.出店場所を見つける
移動販売に必要な許可・資格を取得できたら、出店場所を見つけましょう。
キッチンカー事業を行う場合は、お祭りなどのイベントのスケジュールを調べます。
移動スーパーといった定期的な巡回が必要な業態は、ルートをあらかじめ決めるのがおすすめです。
移動販売の出店場所を見つける際には「【重要】移動販売(キッチンカー)の出店場所7選!見つけ方を6つに分けて詳しく解説」を参考にしてみてください。
7.保険に加入する
移動販売中に何かあったときのことを考え、保険に加入しておくと安心できます。
キッチンカー事業を行う際に入っておきたい保険は、主に以下の3点です。
- PL保険
- 自動車保険
- ドライバー保険
各保険の概要は以下の通りです。
PL保険とは?
他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときの賠償責任を負担する保険です。
例えば、販売した食品が食中毒の原因となったときなどの賠償にも備えられます。
自動車保険とは?
移動販売車にかける保険です。
移動販売車は運転頻度が高く、事故に遭うリスクが高いため、加入しておきましょう。
ドライバー保険とは?
移動販売車をレンタルする場合に加入しておきたい保険です。
他人の自動車を借用し、運転中に起こった事故を補償します。
様々な保険会社が提供しており、料金や補償内容が異なります。
そのため、複数社に見積もりを依頼し、比較して選ぶのがおすすめです。
8.開業する
移動販売の準備が整えば、いよいよ開業です。
開業する際には、売り上げを確認し記録として残しておきましょう。
振り返りやすくすることで、課題を見つけるときに役立ちます。
田舎での移動販売に必要な手続き3選
田舎で移動販売をする際には、許可を取ったり届出を出したりしなければなりません。
必要な手続きは、主に以下3点です。
- 保健所へ営業許可・販売業の申請を行う
- 食品衛生責任者の資格を取得する
- 営業場所における許可を取る
各項目について、順番に解説します。
1.保健所へ営業許可・販売業の申請を行う
食品を販売する際には、保健所から営業許可を取ったり、販売業の届出を出したりする必要があります。
キッチンカーなどで、車内で調理を行う場合は営業許可をとらなければなりません。
なお、個包装された食品を売るだけであれば、営業許可は不要です。
保健所へ販売業の届出を出しましょう。
2.食品衛生責任者の資格を取得する
食品衛生責任者は、食品衛生法で取得が義務付けられている資格です。
飲食店を営業する際や食品を取り扱う際には、必ずとらなければなりません。
食品衛生責任者の資格を取得するには、営業予定エリアの食品衛生協会による講習を受けましょう。
3.営業場所における許可を取る
移動販売をする際には、営業をして行く場所の許可を取りましょう。
なお、場所によって申請先が異なります。
イベントに出店する場合は運営元、道路上で行う場合は警察署への許可が必要です。
田舎での移動販売を成功させる3つのコツ
田舎での移動販売を成功させるコツは、以下3つです。
- ターゲットを明確にする
- 複数地域で営業する
- イベントに合わせて営業する
売り上げを伸ばしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.ターゲットを明確にする
田舎で移動販売を成功させるためには、ターゲットを明確にしましょう。
販売予定の地域で、どのような人がいるのかを大まかに調べるのがおすすめです。
例えば、高齢者が多くて周囲に買い物できる場所がないエリアでは、移動販売式スーパーの需要が高いと予想できます。
このように、地域でどのような事業が求められているのかをリサーチしましょう。
2.複数地域で営業する
移動販売の売り上げを伸ばすためには、複数地域で営業しましょう。
田舎の人口は減少傾向にあるためです。
いくつか候補に挙げて、販売予定の地域を決めるのがおすすめです。
なお複数のエリアで運営する際には、各地域の保健所へ営業許可を取ったり、販売業の届出を出したりする必要があります。
3.イベントに合わせて営業する
田舎でも地域のお祭りや花火大会などが行われます。
イベントでは他の地域からも来場者が来るため、売り上げが期待できます。
インターネットを活用したり、商工会議所・観光協会へ登録したりして、開催されるイベントを見つけましょう。