「とくし丸で稼げる仕組みは?」
「失敗せずに続けられそう?」
「参入すべき?」
とくし丸とは、買い物に困るお年寄りなどをサポートする移動販売式スーパーです。
個人事業主がオーナーとなり、とくし丸で移動販売を行っています。
とくし丸は400万円程度から開業できるので、お金がなくてもチャレンジしやすいです。
しかし仕組みがよくわからず、オーナーになるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
インターネットではとくし丸の情報がほとんど見つからないので、契約を不安に感じてしまうかもしれません。
できることなら、失敗せずに安定して稼ぎたいですよね。
そこでこの記事では、とくし丸について次の内容を解説していきます。
- とくし丸でありがちな失敗例
- とくし丸で稼げる理由
- 失敗せずに稼ぐコツ
- とくし丸以外でおすすめの移動販売
とくし丸で開業しようか迷っている方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
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とくし丸でありがちな6つの失敗例
「開業で失敗することはあるの?」と不安に思っている方のために、とくし丸の失敗例を紹介していきます。
- 研修期間中の収入が0
- 拘束時間が意外に長い
- 方向性が合わない
- 会社に守ってもらえない
- 車体購入費のローンが払えない
- 出店地域の過疎化の進行
とくし丸は開業しやすい移動販売ですが、絶対に失敗しない訳ではありません。
失敗例を詳しく見ていきましょう。
1. 研修期間中の収入が0
とくし丸の研修期間は、給料がもらえません。
研修期間中は、備品を買い揃えたり資格を取得したりと、細々としたお金がかかります。
最初の収入が入るまでの生活資金を貯めておかないと、失敗リスクが高まります。
開業準備と研修の期間は6〜7週間程度が目安です。
収入が入るまで、丸2か月以上かかることを考慮しておきましょう。
2. 拘束時間が意外に長い
とくし丸のオーナーは、拘束時間が意外に長いです。
販売する商品の選別から売上の計算まで、すべて自分で行うためです。
とくし丸公式サイトのモデルケースでは、最大で朝7時半から夕方6時半までのタイムスケジュールが紹介されています。
この場合、休憩時間を1時間と仮定すると、実動時間は11時間。
一般的な会社員と比較すると、とくし丸は意外と拘束時間が長いのです。
そのため、自由な働き方を求めて移動販売を始めても、会社員時代のほうが楽だったという失敗が考えられます。
とくし丸オーナーは個人事業主なので、拘束時間は自分の裁量次第。
しかしガッツリ稼ぎたい方は、とくし丸の営業時間をどれだけ確保できるかがポイントとなるでしょう。
3. 方向性が合わない
とくし丸の運営側と経営の方向性が合わず、開業を失敗したと感じる可能性があります。
とくし丸では、売上を最重要とは考えていません。
お客さんに寄り添って販売するのが、とくし丸のコンセプトだからです。
とくし丸は地域の高齢者を見守る役割も持っています。
必要以上に買おうとしているお客様には「次の移動販売までに食べ切れる?」など確認し、あえて売らない選択をすることも。
「とにかく売上を伸ばしたい!」と考えている方は、とくし丸のスタイルがもどかしく感じるかもしれません。
4. 会社に守ってもらえない
とくし丸のオーナーは、会社に守ってもらえません。
あくまでも、とくし丸の販売システムを借りる個人事業主だからです。
会社員にとっては当たり前の有給や退職金も、個人事業主には存在しません。
病気や怪我で移動販売できなければ、その日の収入は0。
収入に穴が開いても、とくし丸側が保証してくれる訳ではないのです。
個人事業主の働き方を理解していないと、理想と現実のギャップを感じるでしょう。
5. 車体購入費のローンが払えない
とくし丸を開業するには、330〜350万円程度の車体購入費用がかかります。
一括で用意できなければ銀行から借り入れる必要がありますが、収入によってはローンの支払いが難しくなります。
とくし丸では、開業半年後の売上目標を1日8万円以上としています。
公式サイトの試算によると、週5日の活動で収入が30万円程度の計算です。
一見すると収入がまあまあ多いように感じます。しかし、とくし丸オーナーはここから経費を差し引くので、車体購入費のローンが意外と収支を圧迫することに。
毎月かかる経費と金額の目安は以下の通りです。
- ガソリン代(3万円)
- 車両保険費(1.5万円)
- レジのリース費用(1万円)
収入から経費を引くと、残りは24.5万円。さらに車体購入費のローンを5万円としたら、純粋な収入は20万円以下です。
収支の計算で車体購入費のローンも考慮しなければ、思うようにお金が残らず困ってしまうでしょう。
6. 出店地域の過疎化の進行
出店地域の過疎化が進むと、それに伴ってとくし丸の需要は減少します。
とくし丸は、過疎化が進んでいる地域に出店することで、買い物に困ったお年寄りをサポートしています。
過疎化がさらに進むとターゲットとなるお年寄りの人口が減るため、売上の減少が予想されるのです。
売上を維持するには、出店地域を見直したり、訪問件数を増やしたりして対応することになるでしょう。
人口の移り変わりを参考にすると、今後15〜20年程度は需要の伸びを期待できます。しかしその先は少しずつニーズが減る可能性があります。
開業後、1つの地域で何十年にもわたって事業を続けられるとは限りません。
とくし丸が稼げる4つの理由
とくし丸は移動販売の中でも稼ぎやすい事業です。
理由は主に4つあります。
- 自由に行動できる
- 安定して売れる
- 仕入れリスクがない
- 移動販売への需要が高まっている
それぞれ解説していきます。
1. 自由に行動できる
とくし丸では自由に行動できるので、自分の裁量次第で稼ぎを伸ばせます。
運営会社に雇われた立場ではなく、個人事業主としてオーナーになるからです。
- 週何日稼働するか
- どのようなルートで回るか
- 何を仕入れるか
- 何時間販売するか
など、会社員よりも自分で決められることが多いです。
例えば稼働日数を週5日から6日に増やすと、稼ぎの目安は20〜30%アップ。
自分の考え方で積極的に稼ぎを伸ばしたい方は、とくし丸の移動販売が合うでしょう。
2. 安定して売れる
とくし丸では、商品が安定して売れます。
食品や日用品が商品のメインだからです。
生活に必要なものばかりを扱うので、売上の予想が立てやすいです。
また、とくし丸では移動販売に頼らなければ買い物が難しい地域を狙って出店しています。
他のお店に売上を奪われる可能性が少なく、安定した販売につながりやすいのです。
お客様と信頼関係を築けば、全体の販売数の2割が事前に受けた注文で成り立つことも。
レジャー要素が強い移動販売と比べると、とくし丸は売上のブレが少なく、安定して稼げます。
3. 仕入れリスクがない
とくし丸のシステムでは、仕入れが空振りになるリスクが少ないです。
仕入れリスクが少ない根拠は次の3つ。
- 買取で仕入れる必要がないので、出費を抑えられる
- 売りたい商品を毎朝ピックアップするので、消費期限切れが発生しにくい
- 日用品や期限が長い食品はロスを防げる
仕入れ用に費用を捻出しなくていいのは、大きなメリットです。
軽食やドリンクの移動販売にはない良さで、稼ぎにつなげられるでしょう。
4. 移動販売への需要が高まっている
とくし丸のような移動販売は、需要が高まっています。
地域の過疎化・高齢化で、買い物に不便な環境が増えてきたためです。
- 車を運転できず、買い物に行けない
- 子供や孫と離れて暮らすため頼れない
- 近所の個人店が潰れてしまった
- 大きなスーパーが遠い
このように買い物難民のお年寄りが各地にいます。
地域によっては、とくし丸のような移動販売が重要なライフラインとなるでしょう。
購入者の生活をストレートに助けるとくし丸は、需要が高く稼ぎに直結する事業なのです。
とくし丸で失敗せずに稼ぐ2つのコツ
とくし丸で失敗を防ぐには、次の2つのコツが重要です。
- 効率的なルートで販売する
- お客様との信頼関係を築く
戦略面・信頼面をどちらも強化し、とくし丸の移動販売を成功させましょう。
1. 効率的なルートで販売する
効率的なルートで販売することがとくし丸で成功するポイント。
訪問件数が増えるほどに売上が伸びるからです。
販売の中心となる食べ物は、期限の問題で買い溜めができません。
ご家庭ごとに食べ切れる量がある程度決まっているので、1軒の訪問で買ってもらえる金額には限界があります。
そのため、1日のうちにたくさんのお宅を訪問できるよう、ルートを効率的に組み立てることが重要なのです。
- 渋滞になりそうな道は選ばない
- 近い家同士を結ぶように回る
- 天候や工事に備えて代わりの道を把握する
など、ルートを工夫しましょう。
移動距離のロスがなくなれば、ガソリン代の節約にも効果的です。
2. お客様との信頼関係を築く
お客様との信頼関係を築くと、売上アップにつながります。
会話の中で「じゃあこれも買おうかしら」と感じてくれたり、「この人だから買いたい」と自分を待ってくれたりするからです。
お客様との信頼があると、ご近所さんにとくし丸を勧めてくれる効果も。
地域を見守る役割を果たすためにも、お客様との信頼構築は重要視していきましょう。
とくし丸以外でチャレンジできる移動系ビジネス3選
とくし丸の他にも、チャレンジしやすい移動系ビジネスはたくさんあります。
こちらではおすすめの移動系ビジネスを3つ紹介。
- キッチンカー
- 移動美容室
- 移動動物園
自分で出店先を選べるのが移動系ビジネスのメリットです。
とくし丸の特徴と比較し、どのような分野で開業すべきか決定する参考材料にしてください。
1. キッチンカー
キッチンカーとは、調理設備を兼ね備えた車のこと。
スーパーの駐車場で営業している焼き鳥屋などを思い浮かべるとわかりやすいです。
イベント会場で販売できることが、キッチンカーを使った移動販売のメリットです。
花火大会や音楽フェスなどで出店できれば、自分で宣伝しなくても半自動的に来客を増やせます。
- バナナジュース
- クレープ
- たこ焼き
など、商材のアイディアは無限大。
フランチャイズに加入すれば、本部からのサポートも受けられます。
2. 移動美容室
移動美容室は、車で移動してヘアカットをするビジネスです。
キャンピングカーのように後ろに広いスペースがある車を用意し、シャンプー台やカット用の椅子などを設置します。
- 入院中の患者さん
- 老人ホームのお年寄り
- 美容室がない地域の人
- 結婚式やイベント会場での臨時ヘアセット
など、幅広いニーズに応えられます。
とくし丸のように地域の役に立ちたいと考えている方にも、移動美容室がおすすめです。
3. 移動動物園
移動動物園では、イベント会場や保育園などを巡って動物とのふれあい体験を提供します。
普通の動物園よりも少ない資金で始められ、必要なスタッフ数が少ないことがメリット。
移動動物園で取り扱うのは、うさぎやモルモットなどの小動物だからです。
動物園にいる大きな動物と比べると、飼育場所も餌も確保しやすいでしょう。