「居酒屋の内装のデザイン面では、どんな点がポイント?」
「イメージ通りの居酒屋の内装にするために、工事ではどんな点に注意すればいい?」
「居酒屋の内装デザインの事例が見たい」
本記事では上記の居酒屋の内装に関する疑問や要望にお答えします。
居酒屋を開業して成功するために、重要な要素の1つはお店の内装です。
しかし、どんな点がポイントなのかわからない方もいるでしょう。
内装のデザインを通して、お客さんに安心感や居心地の良さを感じてもらえればリピーターになってもらえる可能性があります。
そこでここから、居酒屋の内装のポイントや工事での注意点、事例を紹介するので参考にしてください。
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居酒屋の内装の4つのポイントとは【デザイン面】
居酒屋の内装を考える時は、どのようなデザインにするかが最も重要な点になります。
ここから、居酒屋の内装で重要になるポイントを具体的に解説します。
1、店のコンセプトに沿って行う
居酒屋の内装は、お店のコンセプトに合わせる点がポイントです。
コンセプトによって、お店の内装が大きく変わってくるからです。
そこで、主なターゲットとなるお客さんの年代や性別、職業などを具体的に考えます。
すると、リピーターになってもらうには、どこでどんな料理を提供すればいいのかが分かりやすくなります。
同じ居酒屋でも、大学生をターゲットにするのと40代や50代のサラリーマンをターゲットにするのとでは、営業スタイルは全く変わりますよね。
コンセプトを決めれば、メニューや価格、内装などが決まってくると言えます。
例えば海鮮系の居酒屋の場合、お客さんに新鮮さや漁港のような雰囲気を感じてもらえるといいでしょう。
また、ご当地系の居酒屋の場合、地域ならではの雰囲気や地域の食材を使っている点をアピールできると効果的になります。
つまり、内装を通してお客さんにお店のコンセプトを伝えられるわけです。
繁盛している居酒屋はコンセプトが明確になっており、内装にも表れている点が特徴になります。
2、外から見てもコンセプトが伝わる
居酒屋の内装のポイントは、店の外から見てもお客さんにコンセプトが伝わる点です。
お店の外から見てどんなお店なのかが伝わると、新規のお客さんを呼び込みやすくなるからです。
「今夜飲みたい」と思っている方の中には、お店の外観を見ながら街を移動しているケースがあります。
特に新規のお客さんに利用してもらうには、パッと見て「良さそうなお店」だと思ってもらうことが重要になるわけです。
例えば、窓が設置してあるお店の場合、店内の雰囲気が伝わるため新規のお客さんにコンセプトを伝えやすくなるでしょう。
店内の様子がわからない居酒屋の場合、コンセプトを伝えるために入り口を工夫しているケースがあります。
例えば、入り口をガラス戸にしてメニューを置いておくと、外からでも店内の様子や価格を知れます。
3、客席のレイアウトを柔軟に変更できる
居酒屋の内装のポイントは、客席のレイアウトを自由に変更できる点です。
理由として、大人数の宴会や飲み会などに対応しやすくなるからです。
お店のコンセプトにもよりますが、客席が固定されていると、対応できるお客さんの人数が限られるケースがあります。
レイアウトを自由に変更できれば、予約状況に合わせて柔軟にお客さんの対応が可能です。
機会損失を防げるケースがありますので、少しでも多く利益をあげていくためのポイントだと言えます。
4、スムーズな動線を確保する
居酒屋の内装のポイントは、店内をスムーズに移動できるような動線の確保にあります。
居酒屋の場合、一般的に多くのお客さんが利用するからです。
動線が確保されていないと、ムダな動きが発生したりお客さんにストレスを与えてしまったりする恐れがあります。
特にお会計する位置は、お客さんから分かりやすく、効率的にできる場所に設定するのがポイントです。
お会計する頃には、酔っているお客さんも多い可能性があります。
お会計までスムーズに行えるように設計するのは、お客さんへの気遣いになると言えるでしょう。
お店のコンセプトによっては、テーブルチェックを採用するのも1つの方法です。
居酒屋の内装工事の注意点
居酒屋の内装工事をする場合に、注意しておきたい点がいくつかあります。
ここから、内装工事での注意点について具体的に開設します。
工期にゆとりを持たせる
居酒屋の内装工事をする場合、完成までの工期にゆとりを持たせるのがポイントです。
工期にゆとりがないと、開業予定日に間に合わなくなる恐れがあるからです。
また、思わぬアクシデントやトラブルなどが発生する可能性があります。
開業予定部に開店できない場合、ムダな家賃などを支払わなくてはなりません。
一般的に居酒屋の内装工事の工期は、20坪のお店で2ヶ月くらいだといわれています。
お店の大きさによっても工期は変わってくるのが特徴です。
特に、比較的大きなお店を開店したいと考えている方の場合、半年から1年位前から計画的に行動しましょう。
なお、居酒屋の開業までにやるべきことは、こちらの記事を参考にしてください▼
居酒屋の開業手順を7ステップで解説!経営を成功させる5つの秘訣とは?進捗状況を逐一確認する
居酒屋の内装工事をする場合、注意したいのが進捗状況のチェックです。
工事が始まって以降、業者に任せっきりにすると、予定通り工事が進んでいるのかが分からなくなるからです。
また、内装を修正したい場合も、早い段階であれば比較的大きな遅れにはなりません。
定期的に工事をチェックしつつ、開業予定日までに完了できそうかを確認しましょう。
ただし、居酒屋の内装工事は開業までに遅れるケースがあります。
そこで、契約時に「工事が遅れた場合、1日につきいくら支払う」と、決めておくと安心です。
イメージを共有する
居酒屋の内装工事をする時に注意したいのは、工事業者とイメージを共有できているか確認する点にあります。
内装工事が完成したものの、イメージと違うから修正したい場合、修正工事が必要になるからです。
また、追加で費用を払わなくてはならないので、時間とお金をムダにしてしまう恐れがあります。
開業予定日に間に合わなくなるケースもあるでしょう。
そこで、事前に細部まで内装のイメージをすり合わせるのが効果的です。
お互いの方向性が違うと、結果的に修正の手間が大きくなるので注意が必要です。
居酒屋の内装事例3選
いろいろな居酒屋の内装を知っておくと、自分のお店の参考にできます。
ここから、居酒屋の内装の事例を具体的に紹介します。
1、旬菜食酒 油家
出典:店舗デザイン.COM
大阪市のJR放出駅から徒歩10分の距離にあるのが「旬菜食酒 油家」です。
ソリッド・シンプルをテーマにして設計された内装は、落ち着いた大人の空間を演出しています。
グレーで統一されたインテリアに、和の照明を合わせて無国籍な雰囲気を作り出しています。
- アジアン
- ブルックリン
- 和
それぞれの個性が加わり、空間に深みをもたらしていますよね。
今後の感染症のリスクに備えるために、全面開放できるように設計されているのも特徴です。
お客さんに安心して利用してもらえれば、リピーターになってもらえる可能性は高くなりますね。
2、魚トの神
出典:食べログ
JR中央線立川駅南口から徒歩3分の距離にあるのが「魚トの神」です。
もともとイタリアンのお店として使われていた店舗を活用し、シックな空間に生まれ変わりました。
お客さんに応じて柔軟に対応できるように、テーブルの天板を跳ね上げられるようになっているのが特徴です。
枯木や欄間など和のテイストを主に用いつつ、モダンな雰囲気を感じられるお店になっています。
道路に面した立地条件を活かして、中の様子がお店の外に伝わるように、照明も一工夫されています。
3、渋谷 倭
出典:食べログ
渋谷駅から徒歩5分の距離にあるのが「渋谷 倭」です。
清潔感があって和モダンな空間になっている点が特徴です。
内壁には、小石の洗い出しを全面に利用することで、メンテナンス性のよさとコンセプトの両方を満たしています。
カウンター上の下がりは厨房側を収納として使いつつ、客席側を漆喰でしごいたことで、機能性と美しさを兼ね備えることに成功しています。
厨房の中央には、当店の売りである原始焼きのための炭場が用意されており、趣深いです。
居酒屋の内装工事はお店のコンセプトに沿って行おう
ここまで、居酒屋の内装工事のポイントや注意点、事例などを紹介してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
- 外から見てもコンセプトが伝わりやすい
- 客席のレイアウトを自由に変更できる
- 工期に余裕を持たせ進捗状況を確認して開業日に間に合わせる
- 繁盛してる居酒屋の内装を参考にする
本記事を参考に、居酒屋の内装について理解していただければ幸いです。