「飲食店のフランチャイズに加盟して開業する場合、人気があるのはどこ?」
「飲食店のフランチャイズに加盟しようと思うけど、何処がいいかわからない…」
「飲食店のフランチャイズ選びのポイントが知りたい」
本記事では上記の飲食のフランチャイズに関する疑問やお悩みなどにお答えします。
飲食業や経営の経験がない方も独立できるのが、飲食業におけるフランチャイズビジネスです。
自分の城を持てる点がメリットになりますが、どこにすればいいのか迷う方もいるでしょう。
人気を集めているフランチャイズを知れば、どんな点をチェックすればいいのかが分かります。
そこでここから、飲食業のフランチャイズで開業する時に人気となっている企業や、選ぶ時のポイントを具体的に解説するので参考にしてください。
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フランチャイズで開業したい方に人気の飲食店:①コメダ珈琲店
飲食店のフランチャイズで開業する場合、人気を集めているのがコメダ珈琲店です。
全国に800店舗以上と多くの店舗を構えるのがコメダ珈琲の特徴であり、今後もますます店舗数を増やすことが予想されます。
ここから、コメダ珈琲店に加盟するメリットと基本情報を具体的に解説します。
メリット
加盟金と研修費用を免除してもらえる
コメダ珈琲店には社員独立支援制度が設けられています。
店舗のオープンまでの1年間、社員として働ける制度であり、給料をもらいながら店舗運営を学べます。
加盟金300万円と研修費50万円が免除される点と、資金調達のサポートを受けられる点もメリットです。
社員独立制度は、自己資金が少ない方でも独立を目指せる制度となっています。
景気に左右されにくいビジネスモデルである
コメダ珈琲店のビジネスモデルは、景気に左右されにくい点が特徴です。
理由として、扱っている商品がコーヒーであり、流行や嗜好の変化などに影響を受けにくいからです。
また、コメダ珈琲店ならではのアットホームな雰囲気と丁寧な接客で、世代や性別を問わずに多くの方から支持されている特徴があります。
ターゲットとなる顧客層が幅広く、今後も安定した経営を続けやすいと言えるでしょう。
充実したサポート体制がある
コメダ珈琲店にフランチャイズで加盟すれば、開店前、開店後もしっかりとサポートを受けられます。
開店前の3ヶ月間は、オーナーだけでなくスタッフも含めて既存店舗や研修センターでの研修があるからです。
調理、清掃、フロアマネジメントなど、お店をうまく運営するために必要なことを学べます。
そのため、開店と同時にスムーズな店舗運営をしやすくなるわけです。
開店後には、いろいろなトラブルや不明点などがでてくるケースがあります。
コメダ珈琲店では店舗訪問や電話相談などのサポート体制を取っているので、初めて飲食店を経営する方も安心できるでしょう。
基本情報
コメダ珈琲店にフランチャイズ加盟する場合の基本情報は下記のとおりです。
契約期間 | 10年 |
自己資金目安 | 300万円以上(融資の活用を想定) |
契約更新費 | なし |
ロイヤリティ | 1席:1,500円/月 |
開業資金 | 850万円 ・加盟金:300万円 ・保証金:300万円 ・研修費用:50万円 ・店舗施工指導料(ビルイン):200万円 (郊外店)350万円 ・物件取得費用等:別途必要 |
年齢制限 | なし |
上記の通り、ロイヤリティが固定であるため、売上を多く上げれば収入アップが期待できます。
前述の通り、社員独立制度を利用すれば開業資金が合計で350万円免除されます。
コメダ珈琲店で独立を考える方は、利用を検討する価値が十分にあるといえます。
フランチャイズで開業したい方に人気の飲食店:②ほっともっと
フランチャイズで開業したい方に人気となっているのが、ほっともっとです。
ここから、ほっともっとのメリットと基本情報を解説していきます。
メリット
社会的な需要が伸びている
ほっともっとに加盟するメリットは、将来的に需要が伸びていくことが予想される点です。
近年のコロナ禍の影響や核家族化、共働き化などによって手間をかけずにおいしい食事を食べたいと思う消費者が増える傾向にあります。
そのため、持ち帰り弁当業は消費者のニーズを満たす事業の1つだと言えます。
ほっともっとは店舗数・売上数ともにトップであるため、知名度や商品のクオリティを活かした収益が見込めます。
定額制のロイヤリティである
ほっともっとに加盟するメリットとして、定額制のロイヤリティ制度である点があげられます。
具体的には、月額8万円(税別)となっています。
フランチャイズビジネスを行う上で、固定費の支払いが経営を圧迫する原因の1つになりますよね。
ほっともっとではロイヤリティが固定であるため、売上を多く上げれば固定費の割合を下げることが可能になります。
より売上を伸ばそうとするモチベーションアップの効果も期待できるでしょう。
低資本・低リスクで開業できる
ほっともっとに加盟するメリットは、低資本・低リスクで開業できる点です。
理由として、ほっともっとにはユニットFC制度といわれる制度があるからです。
ユニットFC制度の特徴は下記のとおりです。
- 営業中の店舗を引き継げる
- 安心の研修制度がある
ユニットFC制度では、売上実績のある直営店をそのまま引き継げるので、売上が安定した状態からスタートできます。
設備やスタッフが揃っているので、初めての方も安心です。
また、研修制度を通して調理や経営に関して1から学べますから、業界の知識や経験がない方に向いています。
基本情報
ほっともっとのフランチャイズ加盟(FC制度利用)に関する基本情報は下記のとおりです。
加盟金 | 100万円 |
研修費 | 20万円 |
保証金 | 100万円 |
仕入れ代金 | 約70万円 |
開業資金合計 | 約290万円 |
出典:プレナス
上記の通り、開業資金を比較的抑えた状態から始められるのが強みだと言えます。
開業後はロイヤリティとして月8万円、ユニット費として家賃や機器使用量などが発生します。
ユニットFC制度を利用すれば、内装費や外装費を0円に抑えられますし、必要な備品やスタッフも揃った状態で開業できます。
リスクや資金を抑えて始めたい方にとって、ほっともっとでの開業は特に向いていると言えます。
フランチャイズで開業したい方に人気の飲食店:③まごころ弁当
飲食店のフランチャイズで開業する方から人気を集めているのがまごころ弁当です。
ここから、まごころ弁当のメリットや基本情報を具体的に解説します。
メリット
将来性がある
まごころ弁当で開業するメリットとして、将来性の高さがあげられます。
理由として、今後ますます社会が高齢化していくと、配食サービスへの需要が高まることが予想されるからです。
2040年頃には、日本の人口の3分の1は65歳以上の高齢者になると言われています。
高齢者の生活を食の面でサポートする配食サービスの果たす役割は大きくなるでしょう。
実際に、配食サービスにおける公的支援は減額する傾向にあるので、これからも安定的な収益が見込める可能性は高いです。
サポート体制が整っている
まごころ弁当で開業するメリットは、本部からのサポート体制が整っている点です。
開業前は事前研修を2週間から3週間受けられます。
また、開業後5日間は担当のスーパーバイザーの方が、お店に入ってフォローしてくれます。
- 弁当の試食や商品作成
- 営業同行
- 開店業務から閉店業務までのサポート
特に開業したばかりの頃は、わからない点や不安な点が多く、大変な時期になる可能性が高いです。
まごころ弁当ではサポート体制が整っているため、不安な点を解消しやすくなります。
地域の役に立つ実感を得られる
まごころ弁当で開業するメリットとして、地域に住む高齢者の生活をサポートできる点があります。
理由として、地域によっては若者の数が減少する傾向にあるからです。
そのため、日々の食事の面で困っている高齢者もいるでしょう。
地域によっては、食材の買い出しなどの面で不便に感じる方もいます。
配食サービスを通して、食事の面で高齢者を支えられるわけです。
食事は健康に生きる上での土台となる部分です。
高齢者の健康面を支えることで、地域の役に立っている実感を持ちやすいと言えます。
開業した方の中には、地域の高齢者の健康をサポートする、という社会的な使命感に駆られて開業した方もいます。
基本情報
まごころ弁当で開業するための、基本情報は下記のとおりです。
加盟金 | 0円 |
保証金 | 0円 |
月会費 | 3万3,000円 |
研修費 | 0円 |
契約期間 | 5年 |
事務所・店舗取得費用 | 地域による |
厨房機器 | 60万円から150万円 |
工事代 | 0万円〜150万円 |
出典:まごころ弁当
上記の通り、加盟金や保証金がいらないので開業資金を抑えやすい点がポイントです。
また、中古の厨房機器を購入したり配達用のバイクをレンタル契約したりできるので、工夫次第で開業資金を抑えられます。
受注生産による経営スタイルであるため、安定化した収益や売上予測を立てられます。
仕事を通して収入を得るだけでなく、人の役に立ちたいと思う方に向いているフランチャイズだと言えます。
フランチャイズで開業したい方に人気の飲食店:④SABAR
(画像はイメージです)
飲食店のフランチャイズで開業する方の中で人気となっているのがSABARです。
SABARとは、とろさば料理を専門とする飲食店のことです。
ここから、SABARで開業するメリットや基本情報を具体的に解説します。
メリット
他社との差別化に成功している
SABARのフランチャイズに加盟するメリットとして「とろさばといえばSABAR」と言われるようになりつつある点です。
サバ料理専門店は競合他社でも出店していますが、とろさばを全面的に打ち出して成功しているのはSABARのみだと言えるからです。
メディアに露出する機会も多く、消費者からの認知度がますます増える傾向にあります。
とろさばを使った「メガとろさばの塩焼き」「SABAのフィッシュ&チップス」などオリジナルの人気メニューも生み出しています。
リピーター率は40%と言われており、高い水準を維持しているのもポイントです。
分散型営業が可能である
SABARに加盟するメリットとして、分散型の営業ができる点にあります。
飲食店で開業している方の悩みとして、夜の営業や宴会などの売上が落ちるとお店の収益に大きな影響が出る点があげられます。
SABARの場合、ランチだけで売上の40%を達成することも可能です。
- テイクアウトやデリバリー向けの商品を開発している点
- 専門分野に特化していることによって、ランチで来店する方が多い点
上記の点から、昨今のコロナ禍など、環境の変化からの影響を受けにくいと言えます。
食材費の割合が少ない
SABARで開業するメリットとして、食材費の割合の低い点があげられます。
SABARで扱うのは主にさばであり、全食材の約50%に達する点が特徴です。
そのため、食材費の割合は29%程度まで下げることも可能です。
一般的な海鮮居酒屋に比べて食材費を抑えられるだけでなく、食材の管理をしやすい点もメリットとなります。
SABARでは、さばを安定的に供給するためのルートを確保しているため、仕入れ価格の高騰も比較的安定していると言えます。
高品質なとろさばを安定した価格で提供しやすいので、リピーター獲得に有利になる可能性は高くなります。
基本情報
SABARのフランチャイズに加盟して開業する場合、基本情報は下記のとおりです。
契約期間 | 5年 |
自己資金 | 600万円以上 |
ロイヤリティ | 売上の3.8% |
加盟金 | 380万円 |
保証金 | 138万円 |
開業前準備費 | 114万円 |
内外装費 | 750万円 |
厨房設備費 | 155万円 |
備品 | 95万円 |
開業資金 | 1,632万円 (※地域や物件によって、1,000万円台から3,000万円台まで差が大きい) |
上記の通り、SABARで開業する場合、開業資金で1,000万円以上かかるケースが一般的です。
ただし、本部が家賃を交渉したり設備の購入先を提案したりしてくれます。
また、独自のネットワークを持っているので、物件取得費や設備費用を抑えることが可能です。
また、300店舗以上を運営してきたノウハウを学びながら経営できる点は、開業する方にとって心強い要素になるでしょう。
店長の育成やアルバイトの教育などをサポートしてもらえるので、経営に専念しやすくなります。
フランチャイズで開業したい方に人気の飲食店:⑤丼丸
(画像はイメージです)
飲食店のフランチャイズで開業する方から、人気となっているのが丼丸です。
丼丸とはおいしい海鮮丼を安い価格で提供する飲食店のことです。
ここから、丼丸のフランチャイズに加盟するメリットと基本情報を具体的に解説します。
メリット
開業資金を抑えやすい
丼丸で開業するメリットは、開業資金を抑えやすい点です。
理由として下記の2点があげられます。
- 調理場に広いスペースがいらない
- 火を使わないので、排煙設備の工事が不要である
上記の点から、一般的な飲食店を開業する場合に比べて開業資金を抑えられるわけです。
また、開業するに当たって、設備投資などの面で本部のサポートを受けられる点も特徴です。
うまく活用すれば、開業資金を大幅に下げることも可能になるでしょう。
ライバル店と競合しない
丼丸で開業するメリットとして、競合店がいない点があげられます。
理由として、海鮮丼のテイクアウト事業を全国展開するライバル企業が限られるからです。
また、海鮮丼は老若男女問わず、比較的幅広い層から人気のある商品です。
地域や流行などに関係なく、将来的にも需要が見込める可能性は高いといえます。
コンビニと競合する可能性が低いため、住宅街に出店しても利益を出しやすい点も特徴です。
自由度が高い
丼丸のフランチャイズで開業するメリットとして、いろいろなことにチャレンジしやすい点があげられます。
フランチャイズでありながら、丼丸では本部の制約をなるべく排除している点が特徴であるためです。
- 独自の新製品の開発・自由な価格設定(500円以上)
- 営業時間の自由
- 屋号の自由など
上記のように、比較的いろいろな面で自由に経営できることが分かります。
営業時間を自由に設定したり新製品を開発したりできるので、売上を大きくあげたい方にとって向いているといえます。
また、フランチャイズに加盟すると思うように営業できなくなるから嫌、と考える方にも向いていると言えるでしょう。
基本情報
丼丸でフランチャイズ加盟する場合、基本情報は下記のとおりです。
加盟金 | 110万円 |
研修費 | 15万円 |
保証金 | 9万円(解約時返金) |
内装看板工事 | 150万円(居抜き物件で抑えられる) |
什器備品 | 120万円 |
広告宣伝 | 10万円 |
店舗取得 | 物件による |
備品 | 20万円 |
開業資金 | 434万円 |
出典:丼丸
丼丸では、本部からのサポートとして、什器備品と広告宣伝の業者を紹介してもらえます。
そのため、格安で利用することが可能になります。
- 冷蔵庫:129万円の商品が30万円以下で購入可能
- ネタケース:30万円の商品が15万円で購入可能
- 専用コールドテーブル:20万円以下で購入可能
上記は一例ですが、什器備品の購入代金を抑えられれば、開業資金を大きく下げられるケースがあります。
また、加盟金は1店舗目をオープンするときのみ必要になる費用です。
2店舗目の出店からは不要になるため、多店舗展開を目標にする方に向いています。
【飲食店開業】フランチャイズ選びの3つのポイント
フランチャイズで飲食店を開業する場合、選ぶ時のには5つのポイントがあります。
ここから、フランチャイズ選びのポイントを具体的に解説します。
①将来性
フランチャイズに加盟する場合、店舗数や加盟している店舗の売上の推移などをチェックしましょう。
理由として、安定的に売上が伸びている企業の場合、将来的に売上を伸ばす可能性が高いからです。
逆に、売上が下がる傾向にあったり横ばい状態であったりする場合、注意が必要だと言えるでしょう。
もちろん、右肩上がりだからと言って将来的に安泰だとは言い切れません。
しかし、現時点で選ぶ時の指標となるでしょう。
②ロイヤリティ
フランチャイズに加盟する場合、ロイヤリティの割合を確認しましょう。
理由として、ロイヤリティが高すぎると経営が大変になる可能性が高いからです。
一般的には、ロイヤリティは毎月支払うケースが多くなっています。
サポートの内容と費用を見比べて、本当に毎月それだけの費用を払う必要があるのかを見極めるといいでしょう。
手元に残る金額が多くなるほど、仕事へのモチベーションが上がるでしょうから、しっかりと押さえておきたいポイントとなります。
③経営の自由度
フランチャイズに加盟する時にチェックしたいのが、どの程度経営を自由に行えるのかです。
企業によっては、マニュアルがしっかりと決められており、経営の裁量を持ちにくいケースがあります。
制約がありながらもある程度自分のアイデアを試してみたいと考える方にとって、やりにくさに繋がる恐れがあります。
前述の丼丸のように、経営面で自由さが認められているフランチャイズに加盟すれば、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。
そこで、自分の思いに合うフランチャイズはどこなのかを比較検討するようにしましょう。
【必見】飲食店はフランチャイズ加盟で儲かる!4つのメリットやロイヤリティ・仕組みを解説フランチャイズに加盟する時は人気以外にもさまざまな点をチェックしよう
ここまで、飲食業のフランチャイズで開業する時の人気店や選ぶポイントを解説してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
- 飲食業のフランチャイズで開業する時の人気店は、コメダ珈琲店やまごころ弁当、SABARなどである
- 飲食業のフランチャイズを選ぶ時のポイントは、将来性やロイヤリティの高さなどをチェックする点である
本記事を参考に、飲食業のフランチャイズで開業する時の人気店について理解していただければ幸いです。