「パン屋を開業するためにやるべきことって何?」
「パン屋を開業するために何からすればいいのかわからない…」
「パン屋開業ってどれくらいお金かかる?」
本記事では上記のようなパン屋を開業するにあたった疑問やお悩みにお答えします。
近年のパンブームから、パン屋をオープンしたいと考える方は増える傾向にあります。
しかし、パン屋開業に際してどんな準備が必要なのかわからないと、なかなか一歩を踏み出せませんよね。
そこで、ここからパン屋開業に必要なことを具体的に解説するので参考にしてくださいね。
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パン屋開業に必要なこと
パン屋を開業するにあたってやるべきことは多岐に渡る点が特徴です。
ここから、開業までにやるべきことを具体的に解説します。
店のコンセプトを決める
パン屋を開業するにあたり、大切になるのはコンセプトを決めることです。
理由として、お店を運営する上での土台とも言える部分だからです。
そのため、コンセプトが明確になっていれば、お店を取り巻く環境の変化にも柔軟に対応して生き残り生きやすくなるでしょう。
コンセプトを決める上でポイントとなるのは、具体的に下記の点です。
- なぜここでパン屋を営むのか
- パン屋を営業することで地域にどんな価値を提供したいのか
上記の点が明確になっていれば、経営の状態が厳しい場合でも続けていくモチベーションになるでしょう。
パン屋経営にかけるご自分の熱い思いを文章にしてみるといいでしょう。
メニュー選定する
パン屋開業にあたり重要なのは、販売するパンの種類を決めることです。
メニューを決める上でポイントとなるのは下記の2点です。
- 自信のあるパンをメインにする
- お客さんの特性に合わせる
まず、メニューを決める上でポイントになるのは、作り手が自信のあるパンを打ち出すことです。
パン屋を開業する方の多くはパン屋などで修行した経験を持っているので、特に自分の得意とするパンがあるでしょう。
得意なパンは特に自信を持ってお客さんに勧められるでしょうし、今後より美味しいものに改善できるでしょう。
そのため、美味しさに自信のあるパンを打ち出すといいでしょう。
また、メニュー選定では地域の特性に合わせるのもポイントです。
サラリーマンや学生が多いのか、家族連れが多いのか、主婦が多いのかでは売れる商品も変わってきます。
そのため、出店する前に地域の特性をある程度理解した上で、どんなお客さんをメインターゲットにするのかを考えるといいでしょう。
資金を用意する
パン屋を開業する上で必要になるのはまとまった資金です。
パン屋の規模や場所などによっても必要な費用は大きく変わりますが、一般的に1,000万円から2,000万円ほどかかることが見込まれます。
理由として、製造機材、家賃、内装費、外装工事などさまざまな費用が発生するからです。
例えば、駅前に出店したり比較的大きなお店を運営したりしようとする場合、費用がかさみがちです。
また、作るパンの種類や量などによって製造機材費も変わってきます。
そのため、パン屋を開業する上では少なくとも数百万円単位でお金が必要だと理解しておきましょう。
ただし、居抜きの物件をかりられれば、初期費用を抑えられますよ。
「そんなに用意できない…」という方の場合、日本政策金融公庫から借り入れするのも1つの方法です。
また、近年ではクラウドファンディングを利用して資金を集めるケースもあります。
キッチンカーの開業にはクラウドファンディングが使える!失敗しない方法や成功のコツを解説店舗イメージの設計
開業にあたり必要になるのは、どんな店舗にするのかというイメージを具体的にすることです。
店舗設計でのポイントは、下記の2点です。
- 資金
- コンセプトに合わせる
1点目に、店舗設計にどれだけの予算を使えるのかを考えます。
理想とするお店のイメージがあっても、予算によっては完璧に再現するのが難しい可能性があります。
そのため、場合によっては自分で壁を塗ったりDIYで棚を作成したりすると、予算を抑えながらも理想とするお店に近づけられるでしょう。
2点目が、コンセプトに合わせた店舗設計することです。
店舗の場所によっても異なりますが、駐車場やイートインスペースの有無、お客さんが買い物しやすい動線の確保などが必要になります。
お客さん目線で「またパンを買いに来たい」と思ってもらえるように、お店を設計するといいでしょう。
資格取得
パン屋開業にあたり必要になるのが各種資格です。
お店のコンセプトによっても変わりますが、取得しなくてはいけない資格は具体的に下記のとおりです。
- 営業許可申請
- 食品衛生責任者資格
- 菓子製造業許可
- 飲食店営業許可
上記の内、営業許可申請と食品衛生責任者資格、菓子製造業許可は必須の資格となります。
・営業許可申請
店舗の場所や大まかなレイアウトなどの書類を保健所に提出して合格することで下ります。
・食品衛生責任者資格
各自治体の食品衛生協会が開催する講習会に参加することで取得できます。
・菓子製造業許可
食パンや菓子パンの製造・販売を行う時に必要になる資格です。「食パンや菓子パンってお菓子ではないのでは?」と思うかも知れませんが、法律上菓子に分類されるため、資格が必要になります。
・飲食店営業許可
イートインスペースを設ける場合や、サンドイッチなどの調理パンを製造・販売する時に必要になる資格のことです。サンドイッチの販売はお弁当の販売と同じだと考えられているため、資格が必要となる点が特徴です。
▼資格についてはこちらでも触れています
飲食店開業に必要な準備とは?必要な資金や資格などを徹底解説!広告・宣伝
パン屋開業に必要になるのが、広告・宣伝などの集客です。
どんなに美味しいパンを作れても、知ってもらわないことには売上が立ちませんから、非常に重要なポイントです。
広告・宣伝の手法として、以前でしたらポスティングなどチラシを配布するのが一般的でした。
しかし、近年ではSNSやブログ、Webサイト作成など、Webマーケティングをうまく活用するのがポイントです。
Webサイトを作ってパンの紹介や保存方法、食べ方のアレンジを紹介したり、Twitterで新商品の紹介をしたりなど、活用方法は無限です。
インターネットを使った広告は効果が出るまでに時間がかかりやすいものの、無料で使える点や一度人気が出ると多くの人に認知されやすい点がメリットです。
パン屋が実際にオープンするまでの過程を発信し続けるのも、お客さんを獲得する方法の一つになるでしょう。
▼SNSの活用方法についてはこちらで詳しく解説しています!
飲食店の集客にSNSを活用すべき5つの理由!成功するポイントも詳しく解説理想的なパン屋を開業するためにしっかり下調べをしておきましょう!
ここまで、パン屋開業に必要な6つのことについて具体的に解説してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
- コンセプトは、地域にどんな価値を提供したいのかを明確にする
- メニューは、自信のあるパンを打ち出すことやお客さんの特性に合わせる
- 資金作りでは、日本政策金融公庫からお金を借りたりクラウドファンディングを利用する
- 店舗設計でのポイントは、予算やコンセプトに合わせる
- 特定の資格がないとパン屋を営業できないので、事前に取得予定を組んでおく
- 広告・宣伝でのポイントはWebマーケティングを駆使する
本記事を参考に、パン屋開業についての理解が深まれば幸いです。