「キッチンカー・移動販売で開業する手順を知りたい!」
「キッチンカー・移動販売で失敗しないためにはどうしたらいい?」
「キッチンカー・移動販売の開業資金ってどのくらい必要?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
開業数が右肩上がりのキッチンカーや移動販売事業。副業として始める方もいるほど注目を集めています。
しかし、移動販売事業をどのように開業すれば良いかというイメージは、あまり湧きませんよね。計画を立ててスタートしなければ、稼げず失敗に終わるリスクがあります。
そこでこの記事では、キッチンカー・移動販売を始めたい方に向けて
- 開業する手順
- よくある失敗原因と解決策
- 開業資金の目安
などを解説します。開業前に知っておくことで、成功へのヒントを掴めます。
キッチンカー・移動販売をする上で申請できる補助金などについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
【6ステップで解説】キッチンカー・移動販売で開業する方法
キッチンカー・移動販売で開業するには、以下の6ステップを踏みましょう。
- 販売する商品を決める
- キッチンカーを手に入れる
- 保健所で営業許可を取得する
- 販売する場所を決める
- 保険に加入する
- 開業する
手順ごとの詳細を解説します。成功のためのポイントもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 販売する商品を決める
まずはキッチンカーで販売する商品を決めましょう。
収入を上げるためには、原価が安いものを選ぶのがポイントとなります。おすすめの商品がわたあめです。わたあめは販売価格300~500円程度。必要なものは砂糖と棒、袋なので1個あたりの原価は10円ほどです。
また、フランチャイズ契約を結ぶのも選択肢のひとつ。フランチャイズ先が商品を提供してくれるため、用意する材料の準備が少なくてすみます。さらに、レシピなどのマニュアルが決まっており味を保証できるのもメリットです。
フランチャイズで人気なのが、ケバブやバナナスムージーなどのメニューです。
2. キッチンカーを手に入れる
続いて、キッチンカーを手に入れます。選ぶ際には、販売する商品の特性や作業人数などを考慮しましょう。
キッチンカーでよく使われる車種は以下の通りです。
- 軽トラ
- 軽バン
- 普通車バン
- 1トントラック
作業人数が1人の場合は、軽トラや軽バンがおすすめ。2人以上になるときは、普通車バンや1トントラックを選んでみてください。
キッチンカーを手に入れるには、
- レンタルする
- 自作する
- 中古車を手に入れる
などの方法があります。それぞれにメリットと注意したい点があるので、あらかじめ調べておくと失敗の防止が可能です。
3. 保健所で営業許可を取得する
移動販売に限った話ではなく、食品を扱うには保健所の営業許可が必要となります。許可がおりないと販売ができないため、必ず申請を行いましょう。
キッチンカーの営業許可を取得するには、「食品営業自動車」が必要です。営業車内での調理加工は、小分け、盛り付け、加熱処理などを行うためのものです。なお、生ものは扱えません。
営業許可の基準は都道府県によって異なります。複数の地域で営業をする場合は、自治体ごとの申請が必要です。詳細な条件などは、移動販売を展開する地域の保健所に確認しましょう。
4. 販売する場所を決める
営業許可がおりれば、移動販売を行う場所を決めましょう。
開催されるイベントにあわせて出店すると、売上が期待できるのでおすすめです。またランチの時間を狙って、オフィス街で移動販売するのも方法のひとつ。
販売する商品とターゲットがマッチしそうな場所を選んで出店してみてください。
5. 保険に加入する
移動販売中になにかあったときのことを考え、保険に加入しましょう。主な保険は以下の3つです。
- PL保険
- 自動車保険
- ドライバー保険
PL保険とは
他人にケガをさせたり他人のものを壊したりしたときの賠償責任を負担するもの。販売したものが食中毒の原因となったときなどの賠償に備えられます。移動販売者におすすめなのは、ノロウイルスも対象となる「安心フード君」です。
自動車保険とは
キッチンカーにかける保険です。移動販売車は運転頻度が高いため、事故に遭うリスクがあります。
ドライバー保険とは
キッチンカーをレンタルする場合に加入しておきたい保険。他人の自動車を借用し、運転中に起こった事故を補償します。
これらの保険は、様々な保険会社が提供しています。価格や補償内容が異なるので、いくつか見積もりを取り比較しながら選ぶと良いでしょう。
6. 開業する
移動販売の準備が整えば、いよいよ開業です。
営業する際には、日々の売上を確認し記録に残しましょう。Excelなどで売上表を作るのがおすすめです。
改善点がないか振り返るだけでも、成功へのカギが掴めます。
【対策も解説】キッチンカー・移動販売業の開業で失敗する原因7選
キッチンカー・移動販売で成功するには、よくある失敗と原因を確認することが大切です。主な失敗は以下の通りです。
- キッチンカーの営業許可が得られなかった
- 費用が想定外にかかった
- 商品が売れなかった
- 原価が高く思うような利益が出なかった
- 出店ブースを見つけられなかった
- 競合との差別化ができていなかった
- プロパンガスの契約ができなかった
それぞれの原因と解決策を解説します。
1. キッチンカーの営業許可が得られなかった
営業許可がおりないトラブルは、キッチンカーを自作する人によくある失敗です。せっかく製作しても申請が通らなければ、移動販売はできません。許可申請がおりるよう作り直す必要があるため、さらに費用がかかります。
複数の地域で営業をする場合も注意しなければなりません。自治体ごとに基準が異なるので、「A県はOKでB県はNGだった」という失敗談もあります。
このようなトラブルを避けるためには、下調べが大切です。営業を考えている地域の保健所で、基準を確認しましょう。
2. 費用が想定外にかかった
開業資金にお金をかけすぎてしまうのも、よくある失敗の一つです。キッチンカーにこだわるあまり、製作費が大きな負担となるケースも。
万が一のリスクを最小限にするためには、できるだけ費用は抑えることが大切です。キッチンカーや調理器具のレンタルを利用すると、初期費用が少なくてすみます。
3. 商品が売れなかった
移動販売を始めたのはいいものの、商品が売れずに売上が伸びないことがあります。
主な原因は、珍しい商品を売っていることです。馴染みのない食品は、販売数が伸びないケースが見受けられます。
まずはメジャーな商品である、
- ポテトフライ
- クレープ
- たこ焼き
などを売ると良いでしょう。
また、SNSで集客を促す方法もあります。TwitterやInstagramを利用すれば、店舗の知名度アップにつながります。
4. 原価が高く思うような利益が出なかった
商品の原価が高く、利益が少なくなってしまうのも良くある失敗です。
原価率は30%以下を目安にしましょう。原価率の計算式は「原価 ÷ 売上 × 100 = 原価率」です。原価100円のものを500円で販売した場合、原価率は20%となります。
原価が安く利益が期待できる商品を選ぶのがおすすめです。また仕入れ先を工夫するなどして、材料費を抑えましょう。
5. 出店ブースを見つけられなかった
出店場所は、前日や当日で簡単に見つかるものではありません。そのため、事前に下調べが必要です。
また出店場所によって、ルールや販売するスペースが決められています。きちんと条件を満たせるか、あらかじめ確認しておきましょう。
キッチンカーのおすすめ出店ブースと探し方は、関連記事「【重要】移動販売(キッチンカー)の出店場所7選!見つけ方を6つに分けて詳しく解説」にて詳しく解説しています。
6. 競合との差別化ができていなかった
競合と差別化ができておらず、あまり売上が伸びなかったという失敗はよくあります。
東京都福祉保健局の「食品衛生関係事業報告」によれば、移動販売の数は増加しています。以下の表を見ると、営業許可件数が右肩上がりです。
出典:東京都福祉保健局「食品衛生関係事業報告」
つまり、ライバルが増えてきているということです。お店の強みを明確にしなければ、顧客を取られてしまいます。
7. プロパンガスの契約ができなかった
プロパンガスは都市ガスと違い、持ち運びのできるものがあります。移動販売に向いているタイプです。
しかし、新規で契約してくれる会社は少なくなっています。経済産業省が「緊急時発生から原則30分圏内で急行できる範囲に限り販売する」と決めているためです。
プロパンガスの契約が厳しい場合は、レンタルという手段もあります。火力は弱まりますが、カセットコンロやホットプレートを使用するのもおすすめです。
キッチンカー・移動販売業で失敗しない!儲かるメニュー5選
キッチンカー・移動販売業で失敗しないためには、メニュー選びが大切です。どの商材を扱うかによって、上げられる利益が異なります。
こちらでは、キッチンカーで儲かりやすいメニューを紹介します。主に、以下の5点です。
- からあげ
- クレープ
- ホットドッグ
- バナナスムージー
- 牛タン
「キッチンカーのメニュー選びで迷っている」という方は、ぜひチェックしてみてください。
1.からあげ
からあげは、子供から大人まで世代を問わずに好まれやすいメニューです。短時間で売上を伸ばす爆発力があるため、高収入を目指しやすくなっています。
さらにからあげには、用意する設備が少ないというメリットもあります。必要なのは、主にフライヤーと冷蔵庫です。準備の手間を抑えて低コストで開業できるのも、からあげの強みといえるでしょう。
2.クレープ
クレープのメリットは、中の具材を変えるだけでメニューのバリエーションを増やせることです。フルーツや生クリームを使えばデザート系、ベーコンやチーズを使用すればおかず系など、さまざまなメニューを展開できます。
さらに、開業時に準備するものが少ないのもクレープの強みです。
必要な材料や器具の一例は、以下の通りです。
- クレープの包装用紙
- 生地
- フルーツや生クリームなどの具材
- クレープの焼き台
- 保存用の冷凍庫・冷蔵庫
クレープは「手間をかけずに移動販売業を始めたい」という方に向いています。
クレープの移動販売の始め方は、関連記事「クレープの移動販売を始める手順を7つのステップで解説!成功するコツも紹介」にて詳しく解説しています。
3.ホットドッグ
ホットドッグは固定店舗が少ない傾向にあるため、需要がキッチンカーに集まっています。ライバルが少ないのは、利益を得るためには重要なポイントです。
また、ホットドッグは調理が簡単であることも特徴です。パンとソーセージを焼き、キャベツなどの野菜を挟むだけで完成します。
仕込みも野菜やパンのカットで済むことが多いため、手軽に移動販売を始められます。
ホットドッグの移動販売の始め方は、関連記事「ホットドッグの移動販売(キッチンカー)の始め方・9つのステップ!儲けるための成功の秘訣も」にて詳しく解説しています。
4.バナナスムージー
バナナスムージーは、注目度が高いドリンクです。テレビ番組「マツコの知らない世界」では、特集が組まれたこともあります。
バナナスムージーのメリットは、必要な材料や器具が少ないことです。
具体的には、
- バナナ
- 牛乳
- 保存用の冷凍庫・冷蔵庫
- ミキサー
などを用意すれば始められるため、キッチンカーの限られたスペース内での作業でも問題ありません。
また、バナナスムージーは、ミキサーに材料を入れ混ぜ合わせれば完成します。作り方が簡単なので、提供スピードを速くできたり、従業員を雇った際に教育しやすかったりするなどのメリットがあります。
バナナスムージーの移動販売の始め方は、関連記事「【話題】バナナスムージーの移動販売に必要な準備を完全網羅!材料が少なくチャレンジしやすい」にて詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
5.牛タン
牛タンの最大の強みは、さまざまなメニュー展開ができることです。
以下はその一例です。
- 炭火焼き
- シチュー
- 弁当
- コロッケ
- カレー
「通常は他の肉を使う料理に牛タンを使う」という応用が可能なため、考えられるレシピは無限に広がります。そのため、お客様から飽きられにくいのが強みです。
また、炭火焼きなどのシンプルなメニューであれば、仕入れる食材が少ないです。これにより、仕入れにかかるコストや食材のロスを最小限に抑えられます。
牛タンの移動販売を始めたい方は、関連記事「【完全版】牛タンの移動販売の始め方8ステップ!成功するコツと必要な準備も紹介」をチェックしてみてください。
キッチンカー・移動販売業の開業費用は約300万円
キッチンカー・移動販売を開業するには、およそ300万円かかります。
主な内訳は以下の通りです。
- キッチンカーの準備
- 調理器具
- 提供するための容器
キッチンカーの準備には約50~250万円が必要となり、開業資金の大部分を占めることになります。
またキッチンカーを保有する場合には、維持費がかかります。代表的な内訳は以下の3つです。
- 駐車場代:5000円〜6万円(月額)
- 自動車保険料:4〜7万円(年間)
- 車検代:4〜7万円(2年間)
初期費用や維持費を抑えるなら、キッチンカーをレンタルするのがおすすめです。業者によっても異なりますが、1日2万円から移動販売車を借りられます。
キッチンカー・移動販売業の開業に利用できる補助金・助成金
キッチンカー・移動販売を始める際には、補助金などを利用できます。開業費用は300万円ほどかかるので、いくらかまかなえると嬉しいですよね。
こちらでは、移動販売の開業時に利用できる補助金や助成金を紹介します。主な制度は、以下の3つです。
- ものづくり補助金
- 地域創造的企業補助金
- 地域雇用開発助成金
それぞれの補助金・助成金の金額や募集要件などを解説します。
1. ものづくり補助金
補助金額 | ・一般型 1,000万円 ・グローバル展開型 3,000万円 |
募集要件 | 以下を満たす3~5年の事業計画の策定及び実行 ・付加価値額 +3%以上/年 ・給与支給総額+1.5%以上/年 ・事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+30円 |
ものづくり補助金は、ものづくりや設備投資に対して国から支給される補助金のこと。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」です。
一般型、グローバル展開型の2種類があり、補助金額が異なります。キッチンカーの場合は、一般型に該当します。
2. 地域創造的企業補助金
補助金額 | ・外部資金調達がない場合:50万円~100万円 ・外部資金調達がある場合:50万円~200万円 |
募集要件 | 以下の条件を満たす場合 ・募集開始日(平成30年4月27日)以降に創業する者で、補助事業期間完了日までに個人開業又は会社・企業組合・協業組合・特定非営利活動法人の設立を行い、その代表となる者 ・事業実施完了日までに、計画した補助事業を行うために、新たに従業員を1名以上雇い入れる者 ・産業競争力強化法における認定市町村における創業であること。募集開始日(平成30年4月27日)以降に創業する者で、補助事業期間完了日までに個人開業又は会社・企業組合・協業組合・特定非営利活動法人の設立を行い、その代表となる者 |
地域創造的企業補助金とは、新たに創業する者に対して経費の一部を補助するものです。新たな需要や雇用の創出など促し、経済を活性化させることを目的としています。
補助金額は、外部資金調達の有無によって異なります。外部からの資金調達がない場合は50万〜100万円、ある場合は50万〜200万円です。
3. 地域雇用開発助成金
補助金額 | ・ 設備・設置費用が300万円以上1,000万円未満:48~360万円 ・設備・設置費用が1,000万円以上3,000万円未満:57~480万円 ・設備・設置費用が3,000万円以上5,000万円未満:86~720万円 ・設備・設置費用が5,000万円以上:114~960万円※最大3回支給される |
募集要件 | 以下の条件を満たす場合 ・設置、整備した施設の雇用保険適用事業主であること ・地域の雇用構造の改善に資する事業主であること |
地域雇用開発助成金とは、雇用が少ない地域での開業を対象にする助成金です。厚生労働省が行っています。
補助金の額は設備・設置費用によって異なり、かかればかかるだけもらえる金額が大きくなります。最大3回(3年間)支給されるのが特徴です。
キッチンカー・移動販売業の開業で失敗したくないなら「ためしてキッチンカー」がおすすめ
キッチンカーの開業を検討しているなら、弊社が展開する「ためしてキッチンカー」にお任せください。
ためしてキッチンカーとは、リスクを最小限に抑えて、手軽に始められるキッチンカーレンタルサービスです。一般的には開業の際には約300万円の資金が必要ですが、当サービスであれば半年間のご契約で120万円(毎月20万円)で事業を始められます。
ためしてキッチンカーが提供するレンタカーは、営業許可がすでに取れています。そのため「出店するまでの手間をできるだけ省きたい」という方におすすめです。
さらに、キッチンカー事業を始める前の予備知識も丁寧に説明し、開業まで手厚くサポートさせていただきます。「移動販売業で失敗したくない」「商品が売れるのか心配」と考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。