「飲食店の看板のデザインってどうすればいい?」
「飲食店の看板にはどんな種類がある?」
「お客さんに効果的にアピールできる看板のポイントが知りたい」
本記事では、上記の疑問や要望などにお応えします。
飲食店の看板は種類が多く、デザインに関して悩んでいる方もいるでしょう。
お店に合う看板を設置することで、高い集客効果が期待できます。
そこでここから、飲食店の看板のデザインのポイントや注意点、種類などについて具体的に解説します。
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飲食店の看板の持つ2つの役割とは
お客さんに対してお店の場所を知らせたり、提供しているメニューを告知したりする点が飲食店の看板の役割です。
- お店の存在をアピールすること
- 提供しているメニューを知ってもらうこと
ここから、看板の役割について具体的に解説します。
看板の役割:①お店の存在をアピールすること
まず、看板を掲げることで、お店の存在を把握してもらいやすくなる点が特徴です。
特に、駅近くや繁華街など飲食店が多く立ち並ぶ地域では、店の場所が分かりにくいケースがあります。
看板があれば店の場所をアピールでき、スムーズに来店してもらいやすくなるでしょう。
近年では、SNS上でオシャレな看板が話題になって新規客の来店が見込めるケースもあり、手を抜けないポイントだと言えます。
キッチンカーの集客にはSNSを活用すべき6つの理由!おすすめSNSと活用ポイントも詳しく解説看板の役割:② 提供しているメニューを知ってもらうこと
看板の役割の2つ目としては、提供しているメニューをお客さんに具体的に知ってもらえる点です。
看板メニューや得意ジャンル、本日のおすすめやランチの内容など、看板にはお店の特徴や情報を盛り込めるためです。
街中を歩く人の中には、行き当たりばったりでお店を探している方もいます。
看板を通してお店に興味を持ってもらえれば、来店してもらえる可能性が生まれると言えるでしょう。
そのため、ひと目でお店のウリや特徴などが分かるように工夫するのがポイントです。
飲食店の看板の8つの種類
飲食店の看板は、大きく8種類に分けられる点が特徴です。
- A型看板
- 壁面看板
- ファサード看板
- ウィンドウ看板
- 袖看板
- のれん
- 懸垂幕
- のぼり旗
ここから、看板のデザインや種類について具体的に解説します。
看板の種類:①A型看板
飲食店の看板として、A型看板があげられます。
店頭に置く看板としては定番であり、その名の通りAの形をしている点が特徴です。
両側にメニューやお店の特徴などを掲載できるため、お店の前を通る人に効果的にPRできます。
また、片面のみ利用できるタイプも販売されており、比較的安く購入できることから、コストを抑えたい方に向いています。
お客さんがお店に入るか判断するときに、最終的に背中を押すのがA型看板の役割です。
そのため、特に力を入れて作りたい看板の1つだと言えるでしょう。
テナントで出店している方の場合も、大きさを規制されているケースがあり、注意が必要です。
看板の種類:②壁面看板
飲食店の看板として、壁面看板があげられます。
お店の壁に取り付けるタイプの看板で、屋内用と屋外用に分けられる点が特徴です。
また、中にライトが入っているものや、外にライトを取り付けられるものなどがあります。
屋外に壁面看板を取り付ける場合のポイントは以下の2点です。
- しっかり固定すること
- 耐久性のある素材を利用すること
ポイントを押さえれば、少しでも長く壁面看板を使えるでしょう。
看板の種類:③ファサード看板
飲食店の看板として、ファサード看板があげられます。
お店の入り口の真上部分に設置する看板で、飲食店のお店の顔として大きな存在感を持つ点が特徴です。
メインの看板としての役割を持ちますが、建物によっては設置できない可能性があります。
そのため、ファサード看板の代わりに壁面看板など、他の看板がメインとして使われるケースもあります。
看板の種類:④ウィンドウ看板
飲食店の看板の1つがウィンドウ看板です。
ウィンドウ看板とは窓に貼り付けるタイプの看板で、具体的には以下の2つです。
- カッティングシートを切り抜いて作った文字を並べて貼る
- プリントアウトしたポスターで1つの文章を作る
お店の窓を使って宣伝効果を高められるため、特に2階より上にお店がある方に向いています。
お店の名前や営業時間などを宣伝する他に、目隠し効果も期待できます。
看板の種類:⑤袖看板
飲食店の看板の1つとしてあげられるのが袖看板です。
袖看板とは建物の壁から突き出るように設置する看板のことで、突き出し看板とも言われます。
複数のお店が入る商業ビルや空中階にお店を構える場合など、主にファサード看板を設置できない場合に効果的です。
建物の外壁に支柱を設置することで看板を設置できるようになり、店の存在が分かりやすくなります。
袖看板を設置する場合、看板の制作費の他に取り付け施工費が発生する点が特徴で、だいたい5万円から12万円が相場となっています。
出典:アイミツ
看板の種類:⑥のれん
飲食店の看板の1つがのれんです。
本来の役割は目隠しとされてきましたが、お店の名前を入れることで看板としても使えます。
場合によっては得意メニューや看板メニューを掲載するケースもあり、工夫次第で看板としての効果も高められます。
また、のれんを出すことで、通行人に対して営業中であることをアピールすることが可能です。
看板の種類:⑦懸垂幕
飲食店の看板の1つとして、懸垂幕があげられます。
懸垂幕とはテント地や布地で作った旗のことで、ポールやロープを使って張って使う点が特徴です。
店頭や壁面の他に、駐車場などで設置されるケースもあります。
季節のメニューや期間限定のフェアを告知したり、料理の写真を掲載してアピールしたりするために効果的な看板です。
看板の種類:⑧のぼり旗
飲食店の看板の1つとして、のぼり旗があげられます。
のぼり旗とはお店の前に立てる旗のことで、駐車場や路上に多く設置することでお店を効果的にPRできます。
比較的簡単に取り付けや交換ができるため、時間帯や時期に応じて内容を変更しやすい点がポイントです。
色落ちなどによって劣化しやすく、他の看板と比較して長期間使い続けられない点がデメリットです。
のぼり旗を導入する場合、比較的に寿命が短い点を理解しておきましょう。
飲食店の看板デザインのポイント3点
飲食店の看板のデザインで特に大事になるのはかっこ良さではなく、店の良さを伝えられているかという点が本質です。
- 店舗のコンセプトが伝わるデザインにする
- 視認性をよくする
- 店舗情報を盛り込む
そのために押さえたいポイントが3点あり、ここから具体的に解説します。
店舗のコンセプトが伝わるデザインにする
飲食店の看板のデザインをする上で大事になるのは、看板を通してお店のコンセプトが伝わるかという点です。
コンセプトを明確に伝えられれば、お客さんから興味を持ってもらいやすくなることが可能です。
例えば、クロワッサンやデニッシュなどをメインとするパン屋の場合、看板にクロワッサンのイラストを入れたり、ポップな文字を使ったりする方法があげられます。
高級な寿司屋であれば、筆文字を採用してあえて情報を少なくする方法も考えられます。
お店のコンセプトに合わせて看板をデザインすることで、より魅力が伝わりやすくなるわけです。
視認性をよくする
飲食店の看板のデザインのポイントとして、視認性の良さがあげられます。
誰でも読めて何を提供しているお店なのかが、ひと目で分かる点がポイントです。
例えば、フランス語やイタリア語などの筆記体で書かれているお店の場合、たまたま近くを通りかかった人にアピールする効果は低くなると言えます。
理由として、看板を見ただけで何のお店なのかを理解してもらいにくいためです。
そのため、視認性をよくした上でお店らしさを出していくことが重要だと言えます。
店舗情報を盛り込む
飲食店の看板デザインのポイントとしては、店舗情報を的確に盛り込む点です。
看板を通して、店内の雰囲気や提供される料理を具体的にイメージしてもらえれば、興味を持った方に来店してもらえる可能性が上がります。
看板メニューや価格、営業時間などをまとめて提示することで、お客さんが得たい体験とサービスを一致させられ、満足してもらいやすくなります。
そのため、入店するお客さんが知りたいと思うことを掲載する点がポイントです。
お客さんの目線に立って考えると、具体的に何を掲載すればいいのかが分かるようになるでしょう。
飲食店の看板デザインの注意点
飲食店の看板をデザインする上で、注意点を理解しておかないと効果的な看板を作れません。
- 外国語だけで書かない
- 情報を盛り込みすぎない
ここから、看板を制作する上で注意したい点を具体的に解説します。
外国語だけで書かない
飲食店の看板デザインをする時の注意点は、外国語だけでお店の名前を書かないようにすることです。
誰でも知っているような有名店であれば話は別ですが、これから繁盛店を目指す方の場合は、どんな方でも店名を読めるような工夫が必要です。
例えば、イタリア語やフランス語を店名に採用している方の場合、店名をそのまま看板に書いても何のお店なのか理解できない方が多くなります。
そのため、日本語で「イタリア家庭料理〇〇」「フレンチレストラン〇〇」などショルダーネームをつけると効果的です。
また、外国語の店名を掲載するだけでなく、カタカナでも表記するようにするとより分かりやすくなるでしょう。
情報を盛り込みすぎない
飲食店の看板をデザインする時のポイントとして、情報を盛り込みすぎずに厳選する点があげられます。
- 看板のスペースには限りがある
- 多すぎる情報の場合、全部読んでもらえない可能性がある
上記の理由から、お客さんに伝えるべき内容を厳選したり統一したりすることが重要になります。
そのため、複数の看板を出すケースでも看板の内容に統一感を持たせるようにしましょう。
また、内容を厳選することで伝えたいことがより伝わりやすくなります。
特に、繁盛店の看板を参考にすると、どのような看板が効果的なのかを理解できるでしょう。
飲食店の看板設置に関する法律や許可
飲食店の看板を設置する場合、法律を守ったり許可を申請したりすることが求められます。
- 屋外広告物条例
- 工作物確認申請
- 道路占用許可申請
ここから、看板を設置するときに必要になる資格や法律に関して、具体的に解説します。
屋外広告物条例
看板を屋外に設置する場合、屋外広告物条例を守らなければなりません。
屋外広告物条例に関しては、各地方自治体によって独自に定めて運営することが、国土交通省によって認められています。
出典:国土交通省
そのため、広告を設置する場合は、お店のある地域の自治体で許可を得る必要があるわけです。
工作物確認申請
工作物確認申請とは、高さ4mを超える看板や広告塔を設置する場合に必要になる申請のことです。
看板や広告塔などの場合、高さが4mを超えると工作物として扱われる点が特徴で、確認申請を提出することが求められます。
提出先として、地方自治体や建築物の指定確認検査機関である日本ERIなどが該当します。
道路占用許可申請
道路占用許可申請では、看板の設置によって道路上や上部の空間を継続して使用することに対して、許可が必要であることを定めている点が特徴です。
袖看板や日よけのテントなどが敷地内に収まらず道路に出た場合、道路管理者に許可を得る必要があります。
道路管理者は具体的に下記のとおりです。
- 一般国道:国土交通大臣
- その他の一般国道、都道府県道:都道府県知事
- その他の一般国道で政令指定都市の域内にある区間、都道府県道及び市町村道:政令指定都市の市長
- 市町村道:その他の市長
申請を得る方法として、書類を作成する方法とオンライン上で申請する方法があります。
申請を出して許可を受けた場合、占用料が発生する点には注意が必要です。
参考:国土交通省
看板作りのポイントを押さえて集客効果をアップさせましょう
ここまで、飲食店看板のデザインのポイントや注意点、種類などを解説してきました。
飲食店の看板にはさまざまな種類があり、お店の出店場所に合わせて使い分ける点がポイントです。
看板をデザインするうえではコンセプトに沿うことが最も重要であり、お客さんに効果的にアピールしやすくなります。
見た目のおしゃれ感も重要ですが、お客さんに「お店らしさ」が伝わるかが本質だと言えます。
繁盛店など、さまざまなお店の看板を参考にするのも一つの方法です。
ただし、法律等のルールに則ったうえで、正しく看板を設置することが基本である点も理解しておきましょう。
本記事を参考に、飲食店の看板のデザインのポイントや、注意点などについて理解していただければ幸いです。
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