「駐車場で移動販売をする場合、誰に許可を取ったらいいの?」
「移動販売ができる駐車場ってどうやって探したらいい?」
「駐車場以外に移動販売ができるところってないの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
ショッピングモールやサービスエリアなど、人が多く集まる場所の駐車場で営業できたら、売り上げが期待できそうですよね。
しかし、そもそも許可を取る必要があるのか、誰に許可取りをすればいいのか分からない方が多いのではないでしょうか。
そもそも、駐車場でフードトラックの営業ができるのかどうかも気になります。
そこでこの記事では、駐車場での移動販売を考えている方に向けて、
- 許可取りの必要性
- 注意ポイント
- おすすめの出店場所
などを解説します。
出店エリアを探す方法についても紹介するので、どこで営業をするか迷っている方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
- 半年間の契約で月額20万円
- 開業に失敗しないためのサポート
- 最短納期なら1ヶ月半後にスタート
本記事のリンクには広告を含んでいます。
駐車場での移動販売は管轄企業・団体への許可が必要
駐車場で移動販売を行う場合は、管轄企業や団体への許可が必要です。
例えば、ショッピングモールの駐車場で営業する際には、運営する企業へ問い合わせをします。
無許可で営業した場合、トラブルに発展しかねません。
二度と移動販売をさせてもらえなくなるといった、出店場所の選択肢が減ってしまう危険性もあります。
フードトラック事業を安全に行なっていくためには、できるだけトラブルを避けることが大切です。
そのため、駐車場で移動販売をする際には、管轄企業・団体に必ず許可を取りましょう。
【駐車場以外にも】移動販売場所に関する2つの注意点
駐車場以外で移動販売する場合でも、許可を取る必要があります。
許可取りの際に注意したいポイントは、主に以下2点です。
- 道路上での営業は警察署からの許可が必要
- 公園での営業は行政からの許可が必要
各項目について、順番に解説します。
移動販売を安全に行っていくために、ぜひチェックしてみてください。
1.道路上での営業は警察署からの許可が必要
駐車場だけでなく、オフィス街や住宅街などの道路上で営業を考えている方は多いと思います。
道路上で移動販売を行う際には、警察署からの道路使用許可が必要です。
道路交通法で定められており、無許可で行なった場合は、3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられます。
参考:道路使用許可・道路占用許可代行取得センター「よくある質問」
以下のいずれかに該当すれば、警察署からの許可がおります。
- 交通の妨害となるおそれがないと認められるとき
- 許可に付された条件に従って行われることにより交通の妨害となるおそれがなくなると認められるとき
- 現に交通の妨害となるおそれはあるが公益上又は社会の慣習上やむを得ないものであると認められるとき
参考:警察庁「道路使用許可の概要、申請手続等」
道路上で移動販売をする際には、出店場所の管轄警察署へ道路許可の申請を行いましょう。
2.公園での営業は行政からの許可が必要
公園で移動販売を行う場合は、都市公園法の定めにより、管理する行政からの許可が必要です。
地方公共団体や国土交通省など、申請先は公園によって異なります。
そのため、誰が管理を行なっているのかを確かめましょう。
公園の中でも、移動販売が認められていないエリアもあります。
許可が下りた場所以外での営業は、できるだけ避けてください。
移動販売におすすめの駐車場3選
駐車場と一言でまとめても、出店できる場所は様々です。
こちらでは、移動販売の売り上げアップが期待できるおすすめの駐車場を紹介します。
主に以下3つです。
- 商業施設
- アミューズメント施設
- 道の駅・サービスエリア
各駐車場について、特徴やおすすめメニューなどを解説します。
1.商業施設
商業施設は、スーパーやショッピングモール、ドラッグストアなどが挙げられます。
これらの施設の特徴は、土日の売り上げが期待できることです。
家族連れが多くなるタイミングであり、客単価が上がりやすいためです。
商業施設で移動販売をする場合は、幅広い年代から好まれるメニューが良いでしょう。
おすすめのメニューは、以下の通りです。
- フライドポテト
- 唐揚げ
- たこ焼き
たこ焼きの移動販売については「【必見】たこ焼きの移動販売(キッチンカー)を始めるまでの7ステップ!成功するためのポイントも解説」にて詳しく解説しています。
2.アミューズメント施設
アミューズメント施設は、パチンコ店やボーリング施設、ゲームセンターなどが挙げられます。
付近に飲食店がなければ、売り上げが期待できます。
そのため、各アミューズメント施設の立地などを確認しておくのがおすすめです。
なお、施設によって客層が異なるため、利用者の好みに合いそうなメニューを選んでみてください。
例えば、パチンコ店は女性よりも男性客が多いです。
そのため、男性が好む、丼ものや焼き鳥などで出店すると、売り上げを伸ばせるでしょう。
参考:一般社団法人日本遊戯関連事業協会「パチンコの男女別行動者率 平均行動日数」
3.道の駅・サービスエリア
道の駅やサービスエリアは、客層が広いことが特徴です。
そのため、どのようなメニューでも、比較的受け入れてもらいやすいです。
なお、大型連休では、家族連れの集客が期待できます。
大人から子供まで人気がある、ハンバーガーや唐揚げなどのメニューがお勧めです。
ただし、すでに別の移動販売業者が営業している場合もあります。
メニューが被ってしまうと、出店を断られるリスクが高いです。
駐車場以外に移動販売におすすめの出店場所6選
移動販売を行える場所は、駐車場以外にもあります。
こちらでは、おすすめの出店スペースを紹介します。
主に、以下6つです。
- オフィス街
- 住宅街
- イベント
- 大学
- 役所・公園・観光地などの公共施設
- 家電量販店・住宅展示場
各出店場所の特徴などを解説します。
1.オフィス街
オフィス街の営業は、ランチを探しているサラリーマン・OLをターゲットにしやすいのがメリットです。
そのため、ランチに合うようなメニューで出店しましょう。
例えば、お弁当や丼ものなどがおすすめです。
ドリンクメニューも展開すると、客単価が上がり、売り上げアップが期待できます。
2.住宅街
住宅街も移動販売におすすめの出店場所です。
リモートワークが定着し、会社員の在宅時間が長くなっているためです。
郊外の住宅街を狙うと、ランチタイムの集客が見込めます。
また帰宅時間帯になれば、家族へのお土産として、商品を購入して帰ることも予想できます。
在宅ワークと出勤している人どちらもターゲットにできるのは、住宅街ならではのメリットです。
3.イベント
イベントの規模によっては、数万人が訪れる場合もあります。
集客の手間が減り、売り上げを大きく伸ばせることがメリットです。
またイベントでの出店は、他の移動販売業者と交流できるチャンスです。
知り合いが作れたり、情報交換ができたりと、今後の事業展開でプラスになる可能性があります。
4.大学
大学によっては、移動販売を受け入れている場合もあります。
大学で出店するメリットは、ターゲットを学生に絞り込め、メニューの開発を行いやすいことです。
例えば、女子大学で営業するなら、女性が好みそうなクレープやワッフルなどのデザート系がおすすめです。
クレープの移動販売については「クレープの移動販売を始める手順を7つのステップで解説!成功するコツも紹介」にて詳しく解説しています。
5.役所・公園・観光地などの公共施設
役所であれば、平日ランチタイムの集客が期待できます。
そのため、メニューはデザート系よりもカレーや丼ものなどの食事系がおすすめです。
一方、公園や観光地は、土日に売り上げを伸ばしやすいことが特徴です。
利用客・観光客の層に合わせたメニューで出店しましょう。
なお、これらの公共施設は、地方公共団体や国土交通省などに許可を取る必要があります。
6.家電量販店・住宅展示場
家電量販店や住宅展示場も、移動販売におすすめの出店場所です。
出店までの主な流れは、イベントを開催する際に企業側から依頼されます。
家電量販店や住宅展示場での移動販売は、企業にまとまった商品数をあらかじめ買い取ってもらうことがほとんどです。
「買取型の出店」と呼ばれており、売り上げが確約されていることがメリットです。
移動販売場所を探す7つの方法
移動販売をする際、どうやって場所を見つけるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、出店スペースを探す方法を紹介します。
主に以下7つです。
- インターネット検索
- SNS
- マッチングサイト
- 仲介業者
- 商工会議所・観光協会
- 知り合いからの紹介
- 新規開拓
各方法について、詳しく解説します。
1.インターネット検索
移動販売を行う場所を見つけるには、インターネットを活用しましょう。
イベントの開催情報や出店募集を調べられます。
出店場所を見つける際には、以下のサイトも利用してみてください。
これらのサービスは、移動販売の情報を中心に掲載しています。
そのため、GoogleやYahoo!で検索するよりも効率よく出店スペースを探せます。
2.SNS
TwitterやInstagramから、イベント情報を見つけるのもひとつの方法です。
例えば「#移動販売」「#キッチンカー」などで検索すると、募集が見つかる場合があります。
以下の投稿は、実際にTwitterで投稿された出店募集です。
😊出店者様(キッチンカー)急募!😊
2021年10月の土日いずれか11時〜17時頃の間で食べ物の販売。(B級グルメ・スイーツ等)
【募集締切日】
2021年09月26日【出店料】
無料🥰※DMにてご連絡お待ちしております🥰#キッチンカー #出店募集 #移動販売 https://t.co/cTvjnp7xsZ pic.twitter.com/JwDIFm4XFa
— 尾花沢パチンコアラジン (@obanazawaarajin) September 9, 2021
このようにSNSを活用することで、移動販売ができる場所が見つかります。
3.マッチングサイト
出店場所を探している人と空いているスペースを貸したい人をマッチングさせる、専用サイトを利用する方法もあります。
条件を絞り込んで検索できるため、効率よく出店スペースを見つけられることがメリットです。
主なマッチングサイトは、以下の通りです。
登録は無料なので、複数のサービスを登録しておくと良いでしょう。
ネオ屋台村については「【大人気】ネオ屋台村に出店する3つのメリットとは?成功するためのポイントも解説!」のコラムで、出店するメリットなどを解説しています。
4.仲介業者
仲介業者のメリットは、個人での許可取りが難しいイベントなどに出店できることです。
仲介手数料はかかるものの、大手企業が開催するイベントに出店できる可能性があります。
主な仲介業者は、以下の通りです。
仲介業者によっては定期的に説明会を開催しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
5.商工会議所・観光協会
地域のお祭りや花火大会などのイベントは、商工会議所や観光協会が主催している場合が多いです。
登録しておくことで、イベントが開催される際に優先的に声をかけられます。
地域密着型の営業を行いたい方におすすめです。
また商工会議所や観光協会は、観光地や公園などの公共施設の出店を後押ししてくれるケースもあります。
結果、行政からの使用許可が下りやすくなります。
数千円程度の年会費はかかりますが、登録しておいて損はないでしょう。
6.知り合いからの紹介
移動販売仲間などから、出店場所を教えてもらえることがあります。
知り合いが既に営業している場合、エリアの特徴や注意点を教えてもらえるのもメリットです。
事前情報が知れるため、売り上げを伸ばすための対策を練れます。
他人から出店場所を紹介してもらえる可能性があるため、普段から同業者とコミュニケーションを取っておきましょう。
出店した際に挨拶したり、SNSを活用したりして、交流しておくのがおすすめです。
7.新規開拓
出店場所を見つけるには、新規開拓という手段があります。
自宅付近やよく行く場所などで、集客が見込めると感じたエリアに自分から営業する方法です。
他の移動販売者がいないのであれば、顧客を独占できる可能性があります。
売り上げの増加も期待できるでしょう。
営業をかける際には、相手方にどのようなメリットがあるのか、どのくらいの利益が期待できるのかをアピールすることが大切です。
交渉次第では、有利な条件で移動販売が行える可能性があります。
一方、新規開拓は必ず成功する訳ではありません。
断られるリスクも高いため、複数のエリアに営業をかけることをおすすめします。